車山へは「車山高原展望リフト」で登ることができます。車山高原スカイパークスキー場が登山口。スキー場の2本のリフトを乗り継いで一気に雲上の世界へ向かいます。なお、車山の山頂は下界とは気温が10度以上違うので、真夏でも長袖は持参必須です。
まずは「スカイライナー」のリフトに乗車します。全長730m、標高差約130mを6分で登ります。小学校低学年でも乗ることができますので、子連れでの登頂も可能です。
ゆっくりとなだらかなゲレンデの中をリフトは登っていきます。進むにつれて少しずつ眼下に高原の風景が広がっていきます。間もなくして中間駅に到着すると、すぐ近くにあるもうひとつのリフトに乗り換えます。
続いて乗車するリフトが全長869m、標高差約230mを8分で登る「スカイパノラマ」。一気に車山山頂へと中腹から標高を登ります。先ほどのスカイライナーと違い、上級者向けゲレンデを登るスカイパノラマは急斜面。ぐんぐんと眼下に霧ヶ峰や白樺湖の風景が広がっていきます。また、小川や可憐な花を咲かせる高山植物など、足元にも美しいものがいっぱいです。
リフトの山頂駅を降りると、歩いて5分もかからないうちに、標高1925mの車山山頂に到着します。道も整備されており危険な個所はありません。広い頂上はベンチや座るのにちょうどよい石が多く、休憩するにはもってこいのスポット。お弁当を持ってきているならばここで頂きたいですね。
車山山頂の一角には「車山神社」が鎮座しています。霧ヶ峰を訪れる観光客や付近の住民の安全を願って祀られています。高い山の上、遮るものがなく空の中に建つ神社はまさに天空の神社で、とても神秘的。社の周りに立つ4本の柱は、霧ヶ峰の山麓、諏訪湖にある諏訪大社の祭典「御柱祭」にあわせて、山中から切り出した木を引き落とすのではなく、引き上げて奉納されたものです。
頂上でひときわ目につくのが「車山気象レーダー観測所」です。平成11年11月、気象庁のレーダー観測網をより充実させるため、富士山レーダーに替わって新たに建てられました。
眼下に標高2531mの蓼科山と白樺湖が一望できます。草原・湖・高山が織り成す車山からの代表的な風景です。白樺湖は標高1416mにあり、ミュージアムや遊園地、ホテルが軒を連ねるリゾート地になっているので、下山後の観光には持ってこい。夏場にはお得な宿が多いので、宿探しにもオススメのスポットです。
車山から霧ヶ峰をトレッキングする道が草原の中に続いています。霧ヶ峰湿原植物群落を通り抜けて八島湿原に続く道はある程度なだらかで歩きやすい道。登山の初心者でも比較的安全に山歩きを楽しむことができます。
霧ヶ峰はその名前の通り、霧の発生がとても多い場所。天気が晴れていても、空が飛んできた雲が高原の上に乗っかると、雲は霧となって付近を真っ白にしてしまいます。しかし少し待てば雲が流されて霧が晴れることもしばしばです。雲がなければ八ヶ岳の荒々しい山容も一望でき、さらには南アルプスや富士山を望むこともできます。
「スカイライナー」と「スカイパノラマ」の乗り換え地点、車山の中腹の草原の中に立つレストラン「Top’s360°」。スキー場のレストランですが、夏場も営業しています。高い山の中にありながら、オシャレで凝ったメニューがいただけると人気のレストランです。
レストラン内は高い天井で、ぐるりと取り囲んだ窓ガラスからは全方向の高原の風景が望めます。オープンキッチンやカウンターもあり、ティスプレイされている小物もオシャレ。居るだけでもワクワクする空間てす。八ヶ岳とその広がる裾野を眼下に望む眺望が素敵。この絶景を楽しみながらの食事は最高ですね。
また、建物の下側には芝生広場があり、レストラン利用者でなくても自由に使用できます。ウッディなテーブルセットやハンモックもあり、高原を満喫しながらくつろげます。レジャーシートも無料で自由に使えるので、芝生広場でランチや昼寝なども楽しめます。
雑穀ご飯としめじ、エリンギ、舞茸、牛肉をふんだんに使った「信州きのこのハヤシライス」(1080円)など、美味しく手の込んだ料理が人気。そのほかにも思わずワインがほしくなる「お山のなめ茸和風ピザ」(850円)など、魅力的なメニューが目白押し。車山登山の際の食事はぜひこのレストランを利用したいですね。
頂上での美しい風景と高山の雰囲気を満喫したら、同じリフトで下山します。下山時には蓼科山と白樺湖を正面に見ながら下るので、登りよりもさらに爽快な眺めを楽しめます。車山頂上から麓まではしっかりした登山道があるので、下山は歩きもいいかもしれません。リフトを使わず歩いて登ってくる方も多いです。
車山登山の際には立ち寄っておきたい所は、リフト乗り場すぐの場所にある「車山ビジターセンター」です。無料で入館できる施設で、車山の自然や動植物について詳しく展示しています。途中で咲いていた花の名前など確認ができます。
リフト乗り場横のゲレンデは、夏のシーズン中には気持ちのいい広場として開放されています。車山登山しなくとも、ビーナスラインのドライブ中に立ち寄れば、高原アウトドア雰囲気満天のスポットで休憩ができます。もちろん下山後に今登ってきた車山を見上げながら一息つくのも贅沢な時間です。
住所:長野県茅野市北山3413
電話:0266-68-2626
料金(山麓〜山頂往復):大人1600円、子供1000円 ※片道大人1000円、子供600円
期間:4月下旬〜11月上旬
休み:期間中なし(天候により運休あり)
営業時間:9:00〜16:30
(夏期間早朝運転および日時限定の夜明け前運転あり)
アクセス:中央自動車道・諏訪ICおよぴ上信越自動車道・佐久ICより約40分
駐車場:1500台(無料)
2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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