20万本のつつじで彩られる『御船山楽園』花まつりと、武雄温泉の旅♪

20万本のつつじで彩られる『御船山楽園』花まつりと、武雄温泉の旅♪

更新日:2014/03/14 13:04

堀内 京子のプロフィール写真 堀内 京子 旅行ライター、温泉ソムリエ
佐賀県武雄市はかつて長崎街道の宿場町として栄え、町の中心に1300年の歴史を誇る武雄温泉があります。温泉街から少し離れた御船山の麓に広がる「御船山楽園」は武雄鍋島藩主ゆかりの大庭園になります。

約15万坪の敷地には、春は桜やつつじ、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は椿など四季折々の景観が楽しめます。その中でも一番見応えのあるつつじの時期(4月中旬から)をご紹介いたします。

つつじ谷に広がる花の絨毯

つつじ谷に広がる花の絨毯

写真:堀内 京子

地図を見る

御船山楽園は1854年、武雄第28代藩主の鍋島茂義公が約15万坪(東京ドーム約10個分)の敷地に造った回遊式庭園になります。日本を代表する狩野派の絵師を京都から招いて描かせた設計図を基に、約3年の歳月をかけて造園しました。国登録記念物(名勝地)に佐賀県初として認定されています。

入口門から池の周囲に造られた散策道を進み、緩い坂道をしばらく行くと、一番のお勧めスポット「つつじ谷」へ到着します。標高210mの御船山を背に、約20万本のつつじが咲き誇り、花の絨毯のような景色が広がっています。

広い園内は見どころがたくさんあり、推定樹齢200年と伝わる大つつじや、高さ3mにもなる平戸(淀川)つつじの群生地、樹齢170年の大藤などのスポットもありますので、ゆっくり散策を楽しんでください。

期間限定公開 萩野尾御茶屋

期間限定公開 萩野尾御茶屋

写真:堀内 京子

地図を見る

散策ルートの途中にある萩野尾御茶屋は、春の「花まつり」と秋の「紅葉まつり」の期間限定で特別公開されます。御船山楽園と同時期に造られた茅葺き屋根の茶室で、建物そばに植えられた樹齢170年の大藤が1m以上の花房を付けて良い香りを漂わせています。縁側に座って眺める景色はとくに趣があり、粉茶と串団子をいただきながらの休憩もお勧めです。夜は御船山観光ホテル・御宿竹林亭の宿泊者専用の「茶屋バー」になります。

【花まつり】
2014年の開催期間は3月21日〜5月6日迄。
*開催期間は開花状況などにより変動する場合がありますのでメモに掲載のサイトにてご確認ください。

御船山観光ホテル・御宿竹林亭

御船山観光ホテル・御宿竹林亭

写真:堀内 京子

地図を見る

御船山楽園に隣接して建つ「御船山観光ホテル」は、周辺観光の拠点としての利用にも便利な立地です。立ち寄り湯も利用できて、男女別にそれぞれ大浴場と露天風呂が備わっています。食事は佐賀の食材をふんだんに活かした献立になり、佐賀牛や地元武雄市のブランド豚「若楠ポーク」も是非味わいたいご当地グルメです。

予算に余裕のある方は姉妹宿「御宿竹林邸」への宿泊がお薦めです。数寄屋造りの純和風旅館で、とても寛げるひとときを過ごせます。食事は月替わりの懐石料理が味わえます。展望露天風呂付きの客室でMY露天風呂を贅沢に楽しみましょう。

どちらの旅館に宿泊しても御船山楽園の入園料が無料になる特典が付いています。花まつり期間中は、宿泊者専用でつつじのライトアップも行われますので是非ご覧ください。

【御船山観光ホテル・御宿竹林亭】
住所:佐賀県武雄市武雄町武雄4100
アクセス:JR武雄温泉駅より車で約5分、長崎自動車道武雄・北方インターより車で約15分

開湯1300年 武雄温泉

開湯1300年 武雄温泉

写真:堀内 京子

地図を見る

武雄温泉は1300年の歴史があり、古くは神功皇后も入浴されたと伝わっています。JR武雄温泉駅近く、御船山楽園から車で約7分の距離に温泉街があり、竜宮城のような「楼門」がひときわ目を惹きます。楼門は東京駅や日本銀行などを設計した佐賀県出身の建築家辰野金吾氏が設計し、1914年(大正4年)に完成しました。

敷地内にある新館は昭和38年頃まで公衆浴場としての営業が続きましたが、入浴客の減少により閉鎖しました。その後、老朽化が進みましたが、2003年に復元され、現在は見学施設として一般公開されています。レトロ感漂う浴場や館内など雰囲気がとても良く、観光にお勧めのスポットです。

入浴出来る温泉施設もあり、昔ながらの「元湯」、ジェットバス付きの「蓬莱湯」、露天風呂やサウナ付き「鷺乃湯」、貸切風呂などが点在しています。元湯の浴場は天井が高く、レトロな印象。武雄温泉でのご入浴には、まずは「元湯」をお勧めします。

シーボルトも入浴した殿様湯

シーボルトも入浴した殿様湯

写真:堀内 京子

地図を見る

武雄温泉は江戸時代に長崎街道の宿場町として栄え、シーボルト・伊達政宗・宮本武蔵などが入浴した記録が残っています。江戸時代中期、武雄鍋島藩主の専用風呂として造られ、シーボルトも入浴した「殿様湯」を貸切風呂として利用できます。重鎮の家臣が入浴した風呂も貸切風呂「家老湯」となっています。

殿様湯は控えの間4.5畳と3畳が付いた立派な貸切風呂です。殿様気分でゆっくり寛ぎたいところですが、1時間の貸切時間はあっという間かもしれません。浴槽や洗い場など総大理石の見事な造りになっており、湯はツルツルする美人湯です。他の貸切風呂に比べてお値段は少し高めですが、一押しの貸切風呂です。

【貸切風呂 殿様湯】
住所:佐賀県武雄市武雄町武雄7425
入浴料金:1時間3,800円(平日割引有り)

おわりに

武雄市観光は他に樹齢3000年を超える武雄の大楠や川古大楠、蔦屋書店とのコラボが人気の武雄市図書館、佐賀県立宇宙科学館などもあります。TVドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」のメインロケ地となり、オープンセットが保存されている淀姫神社も密かな人気を呼んでいます。観光や温泉などを楽しみに是非、お出かけください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/04/24 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -