ルーマニア屈指の名城フネドアラ城で知るハンガリーの中世史

ルーマニア屈指の名城フネドアラ城で知るハンガリーの中世史

更新日:2018/06/28 14:04

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド
ルーマニアの西部の中規模都市フネドアラにある「フネドアラ城」は、ルーマニア屈指のゴシック様式の名城です。外観はもちろん、内部もすばらしく保存・修復されています。実はこの城が建てられた時代は、ルーマニア西部はハンガリー領で、フネドアラ城は中世ハンガリーの貴重な建造物なのです。明らかに只者ならぬ佇まい、その歴史がわかれば、見学も楽しくなるはず!

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

まるでテーマパーク?思わずハイテンション!

まるでテーマパーク?思わずハイテンション!

写真:小谷 雅緒

地図を見る

フネドアラ(Hunedoara)は人口約5万人の中規模都市、その町はずれにフネドアラ城(Castelul Hunedoarei)があります。フネドアラにもルーマニアの小〜大都市でおなじみの旧共産時代に建てられた集合住宅や手入れの悪い戸建てが・・・。本当にこの町に名城があるのか、心配になるほど町自体はちょっと地味な雰囲気。

しかし、目的地到着、その雄姿を見たとたん、あまりの完璧な佇まいに衝撃を受けることでしょう。

城の周りは小川が流れ、堀のようになっています。橋を渡った先が券売所です。

まるでテーマパーク?思わずハイテンション!

写真:小谷 雅緒

地図を見る

券売所を抜けると、中庭になっています。矢印に従い見学していくと、ぐるりと建物を一周していくことができます。アップダウンが多いので、心して進みましょう。その前に、お手洗い利用(無料)もお忘れなく。

ハンガリー領トランシルヴァニア公国について

ハンガリー領トランシルヴァニア公国について

写真:小谷 雅緒

地図を見る

城内の各スポットには英語による丁寧な案内もあり、興味深く見学することができます。ルーマニアの歴史に明るくない人であれば、内容のほとんどがハンガリーについてであるため、不思議に思うかもしれません。

ルーマニア西部の山岳地帯一帯はトランシルヴァニア地方(Transilvania)と呼ばれ、第一次世界大戦までハンガリー領でした。この城を手掛けたのはハンガリー総督フニャディ・ヤーノシュHunyai Janos(1407?〜1456)、後にハンガリーの黄金期を築くマーチャーシュ王(Matyas)の実父です。

*ハンガリー人名は姓・名の順で表します。

ハンガリー領トランシルヴァニア公国について

写真:小谷 雅緒

地図を見る

マーチャーシュ王の治世下、国は歴史上最大規模に発展しますが、王亡き後、ハンガリーは徐々に混乱期に入り、1541年オスマン帝国によるブダ城陥落後、国は3分割されます。

ハンガリー西側はハプスブルク領、首都ブダを含む中部地区はオスマン帝国の直轄地、そして、東側はトランシルヴァニア公国として自治領となり、独自の道を進むことになります。

ハンガリー領トランシルヴァニア公国について

写真:小谷 雅緒

地図を見る

城は別名Castelul Corvinilorとも呼ばれています。公式サイトのタイトルにもなっていますが、意味は「カラス城」、これはフニャディ家の烏(カラス、ラテン語でCorvinus)の紋章に由来しています。

城は落雷や戦争で何度も破壊と修復を繰り返していますが、城内の各スポットは、どれも見事に保存・修復されています。この城がどれだけの存在であったかを知ることは難しくないでしょう。

事実、この町に到着するまでに、トランシルヴァニアの美しい高原や森林地帯を通過しているはずです。トランシルヴァニアは自然が豊かだけでなく、資源にも恵まれ、中世のころから鉱物や塩を産出していて、それが繁栄の元となっていたのです。

番外:フネドアラ城はブダペストにもある!?

番外:フネドアラ城はブダペストにもある!?

写真:小谷 雅緒

地図を見る

実はフネドアラ城は、ルーマニア本国よりもハンガリーでの方が知られているかもしれません。ブダペストのメジャー観光スポット「英雄広場」の裏に「ヴァイダフニャド城(フネドアラ城のハンガリー語名)」があるからです。

当時、ハンガリー屈指の名城として知られていたため、1896年に開催された万博のパビリオンとしてコピーを建てたのでした。現在は農業博物館となっています。

番外:フネドアラ城はブダペストにもある!?

写真:小谷 雅緒

地図を見る

城の展示物は複製や近世の時代のものがほとんどですが、当時の城内の生活を知る良い案内となっています。ハンガリーではほとんど失われてしまった中世の建築物をルーマニアで見るということは、なんともユニークです。

なお、ミュージアムショップのような売店はありません。土産物店は駐車場から城へ進む歩道にありますが、フネドアラ名産のようなものはありません。ここは良い意味でメジャーな観光地ではありません。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

フネドアラに泊ろう!

フネドアラに泊ろう!

写真:小谷 雅緒

地図を見る

フネドアラはメジャー観光地からは離れているため、日帰りはちょっと厳しいです・・・。フネドアラ城は団体が大挙して押し寄せる大観光地ではありません。そのため、どの宿泊施設もレストランも極めてリーズナブル、素朴なもてなしが新鮮です。

おすすめはVila Corviniana、このペンションはフネドアラ城まで最も近い宿泊施設で、駅またはバスターミナルからも1Kmの距離にあります。

各部屋のつくりは異なりますが、中世を意識した内装となっております。オーナーはとても親切で、空いている部屋から選ばせてくれます。

フネドアラに泊ろう!

写真:小谷 雅緒

地図を見る

併設のレストランではローカル料理がリーズナブル、かつ盛りが多く供されます。朝食(写真、ひとり分)も十分な内容。

ドライブ旅行者には専用駐車場が無料で利用できる点もGOOD。

============= Vila Corviniana基本情報 =============

住所:Strada Constantin Bursan 1, Hunedoara 331130
電話番号: +40 254 749 998

フネドアラ城の基本情報

住所:Strada Castelului 1-3, Hunedoara 331141
電話番号: +40 786 048 718
営業時間:5〜10月 月   12時〜20時半
          火〜日 9時〜20時半
入場料:5〜8月 30レイ
    3〜4月・9〜10月 25レイ
    1〜2月・11〜12月 20レイ

アクセス:最も近いメジャー観光スポットはシビウだが、日帰りは相当ハード。フネドアラに隣接する県都Devaを交通の要所にすると、計画しやすい。

*写真撮影有料となっているが、実質的に個人的なスナップ写真撮影はおとがめなし。

*1レイ=約28円(2018年6月現在)

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら
掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/12−2018/06/13 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらLINEトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -