写真:浅井 みら野
地図を見るユネスコ世界遺産・ライン渓谷中流上部にも含まれるリューデスハイムが位置するのは、ドイツの玄関口フランクフルトから電車で1時間。ライン川沿いに町が広がり、町を囲む丘続きの斜面にはブドウ畑がパッチワークのように敷き詰められていて、牧歌的な空気が魅力です。
ホテル・リンデンヴィルトがあるのは、旧市街で一番の目抜き通り“つぐみ横丁(Drosselgasse)”の真ん中あたり。1本裏に入ったアムゼルシュトラッセ(Amselstrasse)からは車も入ることができ、まるでお城のような立派な門が目印です。
写真:浅井 みら野
地図を見る昼夜問わず賑やかなつぐみ横丁に面していながらも、中庭を有するほどの敷地面積があり、ホテル全体はゆったりとした印象。建物と同化したツタや植物の木漏れ日が眩しく、鳥の合唱が響き渡ります。
写真:浅井 みら野
地図を見る3階建てのホテルですが、特に目を引くのが1階エリア。ワイン樽が5,6個並び、ワインセラーの光景に見えますが、実はよく見ると扉が付いていて、客室として利用できます。本物のワイン樽を使った、ここにしかないユニークなお部屋です。
写真:浅井 みら野
地図を見る扉を開けると、まずは両側に置かれたシングルベッドが2つ。樽の丸みがそのまま壁に反映され、意外と寝返りをうてるスペースもあり、身体にフィットします。ベッドの長さは約170cmです。
写真:浅井 みら野
地図を見るワイン樽だけだとカプセルホテルみたいですが、そのままもう1部屋リビングルームに繋がっていて、テレビやソファが置かれています。
写真:浅井 みら野
地図を見る一番奥にはモダンデザインの洗面室。寒い日には壁際のハイツング(Heizung)というヒーターを使い、部屋を暖めます。
写真:浅井 みら野
地図を見るつぐみ横丁沿いには開放的なオープンテラスのレストランがあり、夜になるとライブ音楽も。
写真:浅井 みら野
地図を見るレストランの室内エリアには細かな装飾が施されたステンドグラスが目を引きます。ロビーにもステンドグラスがあり、ワインをテーマに一枚一枚違う物語が描かれ、陽気な登場人物の表情に思わずクスリと笑みがこぼれることも。
写真:浅井 みら野
地図を見るリューデスハイム含め、このあたり一帯はラインガウ(Rheingau)と呼ばれている地域で、ワインや豚肉、ジビエが盛ん。こちらのレストランでも、ぜひ地域の名産をフルコースで味わいたいものです。
写真:浅井 みら野
地図を見る朝食はチーズやハムなどヨーロピアンな料理が並ぶビュッフェ形式。よく見ると、ここにも地元ならではのものが。シュプンデケーゼ(Spundekase)と呼ばれるチーズは生クリームのようにとろけるほど柔らかいチーズで、パプリカが含まれているためオレンジ色なのが特徴的。
写真:浅井 みら野
地図を見るワインゼリー(Weingelee)は、その名の通りワインを加工して作られたジャム。こちらも朝食会場にあります。アルコールはほぼないと言われていますが、口に入れるとブドウではなく、まさしくワインの味がします。
写真:浅井 みら野
地図を見るホテルから出たら、すぐにつぐみ横丁という抜群のロケーションもホテル・リンデンヴィルトの魅力。昼間と夜では、雰囲気が異なるリューデスハイムの良さを存分に堪能できます。
リューデスハイムは、冬のクリスマスが終われば休業するホテルやレストランもありますので、ぶどう畑がきらきらと輝く春から秋の時期に訪れるのが、おすすめです。
ワインの有名な町、リューデスハイムならではの特別な客室に宿泊できる「ホテル・リンデンヴィルト」。ワイン樽の中で眠るだなんて、まるで冗談みたいな状況ですが、だからこそワイン好きの友人に自慢したくなる思い出になるはず。ぜひ訪れた際は、芳醇な時間を過ごしてみてくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
浅井 みら野
イタリア生まれ、ドイツ育ちの日本人です。まだまだ知られていないけど、魅力的な土地を世界、国内問わず紹介しています。ヨーロッパ、アメリカ方面が多いですが、呼ばれればどこへでも。冬はゲレンデに出没すること…
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