観光列車「べるもんた」に乗って訪れる富山・高岡の山町筋

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観光列車「べるもんた」に乗って訪れる富山・高岡の山町筋

観光列車「べるもんた」に乗って訪れる富山・高岡の山町筋

更新日:2018/07/05 10:32

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 酷道・険道・重伝建マニア

砺波平野の散居村の風景が美しいJR城端線には、「走るギャラリー」と呼ばれる観光列車「べるもんた」が土曜日に運行されています。高岡駅と城端線の終着駅、城端駅を1日2往復する1両のかわいいディーゼル列車です。「べるもんた」の拠点、高岡は日本三大仏のひとつに数えられる高岡大仏や、伝統的建造物群保存地区があり観光スポットも多く点在。高岡の中でも土蔵造りの街並みが見られる山町筋を中心に散策してみましょう。

わずか1両のかわいらしい観光列車「べるもんた」

わずか1両のかわいらしい観光列車「べるもんた」

写真:常盤 兼成

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観光列車「べるもんた」は、富山県の高岡駅と城端線の終着駅、城端駅を1日に2往復しており、運行日は毎週土曜日のみ。全車指定席ですので、みどりの窓口がない城端駅から乗車の際は、事前に指定券を購入しておく必要があります。

こちらの写真は城端駅で出発を待つ「べるもんた」。城端線は電化されていない路線ですので「べるもんた」はディーゼルカー。となりに止まる赤いディーゼルカーが城端線ではおなじみのキハ47形。ふたつはほぼ同じ車両なのですが、カラーリングで全然印象が異なります。

わずか1両のかわいらしい観光列車「べるもんた」

写真:常盤 兼成

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「べるもんた」の正式な列車名は「ベル・モンターニュ・エ・メール」という大変長い名前で、フランス語で「美しい山と海」という意味なのだそう。通常は愛称の「べるもんた」と呼ばれています。車両の先頭と最後部にはヘッドマークを掲げて走ります。

大阪と札幌を結んでいた寝台列車「トワイライトエクスプレス」を思い出させるような、深い緑色のボディは重厚感が漂います。

わずか1両のかわいらしい観光列車「べるもんた」

写真:常盤 兼成

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車内に入ってみますと、細部にわたり「べるもんた」のこだわりが見られます。

つり革の持ち手部分は、高岡の伝統工芸品である高岡銅器をイメージした銅箔が施されています。また、持ち手の上部は沿線4市の代表的な図柄が描かれており、南砺市の世界遺産、合掌集落のマークなどが描かれています。

車内販売も魅力的な「べるもんた」

車内販売も魅力的な「べるもんた」

写真:常盤 兼成

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座席は片側が4人掛けのボックスシート、もう一方は立山連峰から砺波平野を一望できる1席の独立シートが並びます。天井の照明や扇風機の装飾にいたるまで観光列車としての自信が感じられます。

ボックスシートはファミリーやグループ向け、独立座席はひとり旅に向いており、車内には短い運行時間ながらお手洗いの設備も備わっています。

車内販売も魅力的な「べるもんた」

写真:常盤 兼成

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窓枠を額縁風にして、車窓風景を絵画と見立てて走行するコンセプトの車両は、最大幅2.5メートルのワイドな窓が備わっているのが特徴です。座席間隔も余裕があり、かなり贅沢に座席を配置しています。

車内販売も魅力的な「べるもんた」

写真:常盤 兼成

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「べるもんた」の車内には、本物の寿司職人が乗車しており、車内でその日に獲れた富山湾の新鮮な魚介類を使ったお寿司を提供してくれます。

お寿司のほかには、地ビール、地酒、コーヒーなどのお飲み物とともに、おつまみなども豊富。お寿司は事前予約をしておけば確実にいただけますが、予約をしていなくても数量限定で車内で購入できます。

高岡に到着したら徒歩にて街並みめぐり

高岡に到着したら徒歩にて街並みめぐり

写真:常盤 兼成

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終点、高岡駅到着の「べるもんた」。

この観光列車「べるもんた」は、土曜日は高岡駅と城端駅を2往復、日曜日は富山湾に面した氷見駅を2往復します。

「べるもんた」とは高岡駅でお別れをし、街並み散策に出かけましょう。

高岡に到着したら徒歩にて街並みめぐり

写真:常盤 兼成

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日本三大仏に数えられる「高岡大仏」には、高岡駅から徒歩10分ほどで到着。地元の銅器製造技術によって作られた銅製の大仏は、座像の高さが7メートル強、全体では16メートル弱の大きさ。30年という長い月日をかけて建造された阿弥陀如来像です。

歌人、与謝野晶子に「鎌倉の大仏より美男」と言わしめた端正な顔立ちの大仏は、台座部分が開放されており、自由に見学できるようになっています。

<基本情報>
住所:富山県高岡市大手町11-29
電話番号:0766-23-9156
アクセス:高岡駅から徒歩10分

高岡に到着したら徒歩にて街並みめぐり

写真:常盤 兼成

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高岡大仏を背にし、路面電車が走る万葉線の線路を超える辺りまでやってくると、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定された山町筋(やまちょうすじ)エリアに入ります。

土蔵造りの商家が立ち並ぶ一方、写真にあるような洋風建造物も多く点在しています。「高岡信用金庫本店」の建物は本黒漆喰の外壁、アルマイト処理を施した格子が特徴です。老朽化により再建された建物ですが、街並みにしっくりなじむ重厚感漂うたたずまいは、金融機関の建物とは思えないものとなっています。

和洋の建物が交わる山町筋の建造物群は見飽きません

和洋の建物が交わる山町筋の建造物群は見飽きません

写真:常盤 兼成

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高岡信用金庫のすぐ近くには、赤レンガが特徴の「富山銀行本店」があります。大正3年に建てられた富山県内唯一の本格西洋建築で、現在も銀行として営業しています。ただ2019年春には、本店の業務を高岡駅前に移す予定とのこと。山町筋のシンボル的存在の建物だけに、なんとか保存してほしいところです。

和洋の建物が交わる山町筋の建造物群は見飽きません

写真:常盤 兼成

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山町筋は洋館ばかりではありません。ここ「菅野家住宅」は、高岡の政財界を牽引してきた名家の住居。現在も住宅として利用されており、土蔵造りの代表的な建造物として内部の一般公開もされています。

2階に観音開きの扉がたくさんある外観が特徴で、屋根には鯱も載っています。和風の建築物ですが、明治時代に建てられたものなので、室内にはシャンデリアなどの洋風な意匠もオシャレに施されています。

<基本情報>
住所:富山県高岡市木舟町36
電話番号:0766-22-3078
アクセス:高岡駅より徒歩10分

和洋の建物が交わる山町筋の建造物群は見飽きません

写真:常盤 兼成

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こちらの建物は同じく山町筋にある「井波屋仏壇店」。1905年に建てられた建物は、鋳物で作られた唐草模様のアーチ窓が特徴。奥に部屋がつながっており、吹き抜けや2階のテラスがあるなど、かなり凝った作りの建造物で、文化庁の登録有形文化財に選定されています。

終わりに

観光列車「べるもんた」は土曜日が城端線を走り、日曜日は氷見線を走ります。土曜運行の「べるもんた」は、高岡駅発9:38と13:08、城端駅発が10:42と14:10の1日2往復です。座席は指定席ですので、あらかじめ購入しておく必要があります。

高岡大仏や山町筋は、高岡駅より徒歩10分ほどで行ける範囲にありとても便利。高岡市内を走る路面電車「万葉線」を使えば、歩く距離も短くさらに便利。「べるもんた」の車内でいただく富山湾のお寿司は絶品ですので、「べるもんた」にはお腹をすかせて乗車してくださいね。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/02 訪問

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