写真:天草野 黒猫
地図を見る戦国時代よりルイス・デ・アルメイダ修道士などにより布教が行われた天草。禁教が強まる中、逃れるように天草にコレジヨ(宣教師の養成学校)が移され、海外との関わりも多い地域でした。特に、2018年世界遺産登録された崎津集落と崎津教会のある河浦町は、海の向こうの文化の名残をとどめている場所です。
写真:天草野 黒猫
地図を見るそんな、崎津教会近くの路地にある南風屋(はいや)。天草のお土産が購入できる郷土文化伝承館です。観光客にも「お茶飲んでいきなっせ」と気軽に声をかけてくれます。おすすめは名物「杉ようかん」。
写真:天草野 黒猫
地図を見る「杉ようかん」は1790年琉球王の使節団が嵐に巻き込まれ漂着し、救助のお礼として伝承されたお菓子です。200年以上の歴史を持ち、うるち米を蒸してついた餅で餡を包んだ、やさしいお味。人工の物は使わず、縁起の良い赤い線もドラゴンフルーツで着色されています。名前の由来の杉の葉は、香り付けだけでなく防腐剤としての効果もあるんですよ。
写真:天草野 黒猫
地図を見る南風屋もうひとつのおすすめは「いちじくジャム」。天草産イチジクの手作りジャムです。バゲットに塗りチーズや生クリームとの相性ばっちり。また、たんぱく質分解酵素が含まれ、お肉料理に使うと消化促進し味のアクセントにもなってくれます。血糖値の調整やむくみ解消など「不老長寿の果物」と呼ばれるイチジク。旧約聖書ではアダムとイブはイチジクの葉で体を隠しました。キリスト教とも係りの深い食べ物です。
写真:天草野 黒猫
地図を見るしかし、なぜ天草でイチジク?それは天正遣欧少年使節が持ち帰ったためです。引率の神父様の日記に「ポルトガルのリスボンから苗を持ち帰ってきた」と記録があり、イチジク発祥の地といわれています。天草ではイチジクを南蛮柿と書き、庭にイチジクを植えている家庭も多い身近な果物。南風屋の「いちじくジャム」はお値段も手ごろで、お土産にぴったり!
<南風屋(はいや)基本情報>
住所:熊本県天草市河浦町ア津454番地
電話番号:0969-79-0858
営業時間:7:30〜16:00
定休日:無休(お盆、年末年始〜1月中休)
写真:天草野 黒猫
地図を見るイワシやアジなどの干し物もよく作られる天草。甘めの味付けが苦手な方には、みりんを使わない干し物も販売されています。そして、天草ならではといえば、うつぼ!あの強面のうつぼは、実は淡泊でとてもおいしい食材です。試してみませんか?
写真:天草野 黒猫
地図を見る崎津集落で天草土産を購入するなら、天草漁協崎津直売所「きんつ市場」がおすすめです。漁師の家庭で作られた商品が集められていて、販売者によって味もそれぞれ。派手さはありませんが、営業ラインに乗っていない本物の味を手に入れることができます。
<天草漁協崎津直売所 きんつ市場基本情報>
住所:熊本県天草市河浦町崎津(天草漁協ア津支所前)
電話番号:0969-79-0333
営業時間:10:00〜16:00
定休日:水曜日
写真:天草野 黒猫
地図を見る「きんつ市場」では海産物もおすすめです。特にあおさは香が高く、お味噌汁に天ぷらにと天然の食材の良さを楽しめます。料亭などでしか食べない方でも、気軽に家庭で利用できる食材のひとつ。地味ですがきっとこのお味、はっとさせられます。
写真:天草野 黒猫
地図を見るあおさと同じくおすすめはひじきです。「ひじきのり」はご飯がすすむこと間違いなし!またお料理好きな方には、ひじきのみの乾物もおすすめです。海から採ってきて干しただけのひじきの野性味あふれる味。きっとまた買いにきたくなる良さです。
昭和になり天草五橋で結ばれた天草。それまでは船で往来していました。そんな地形から、禁教が強まる時代コレジヨ(宣教師の養成学校)は天草に移転され、少年使節の持ち帰った文化は逃れるように天草に持ち込まれます。そんな歴史や南蛮文化と海の香りを残す天草土産!崎津教会観光と共に手に入れていきませんか。
*2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
*崎津の崎は正式には立崎(タツサキ)です。
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