写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「久美浜温泉 湯元館」は、久美浜湾から少し東へそれた国道178号線沿いにひっそりと佇んでいます。さらに建物は国道より少し奥まっていて、平屋建てということもあり、あまり目立ちません。しかし、駐車場は広く、地元ナンバーの車がひっきりなしに出たり入ったり。人気の施設だということが伺えます。
また、創業者は大阪の道頓堀で有名だったレストラン「くいだおれ」の創業者である今は亡き山田六郎氏で、今は御子息が経営されています。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る入口をくぐるとすぐにフロントがあり、宿泊者は右へ、日帰り利用者は左へ通されます。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る宿泊者と日帰り利用者は出入りするルートは異なりますが、中に入れば同じロビーやお土産物売り場へと繋がります。奥には食事処があり、メニューも豊富でリーズナブル。このあたりは飲食店が少ないため、こちらで食事するのもおすすめです。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「久美浜温泉 湯元館」の温泉は男女別に1ヶ所ずつ。それぞれに内湯がひとつと露天風呂が2つあります。また、男女別ですが、日毎に男女の浴室が入れ替わります。向かって右の入口にあたる浴室が広い露天風呂です。
温泉は敷地内から湧き出し、源泉は2本。泉質は共に「ナトリウム・カルシウムー塩化物泉」。ひとつは温度が51.2℃で、湯量は毎分650リットル以上ととても豊富。もうひとつは温度が33.0℃で、湯量が毎分89リットル。これらをブレンドし、適温にしてかけ流しで提供されています。
では、まずは広い露天風呂の浴室からご紹介します。内湯は10人程度入れる広さですが、かなり熱めの温度設定です。お子様だとちょっと浸かるのは厳しい温度かもしれませんが、さらりとした無色透明のお湯は鮮度が良いため、力強さを感じます。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る露天風呂へ出てまず驚くのが銅像です。これは創業者の山田六郎氏です。露天風呂は2ヶ所あり、メインは大きな石で作られた100人程入れそうな広さの露天風呂。こちらには崖の上から滝のようにして温泉が流れてきます。これによって温度が下がり適温で温泉を楽しめます。また、屋根がある小さな露天風呂は「レモングラス」の湯など、薬草風呂を楽しめます。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る夜はライトアップされ、昼間とは異なる情景の中、温泉を楽しめます。日帰り利用は9:00〜21:00のため、朝も昼も夜も日帰りで利用出来るのは嬉しいですね。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る内湯は広い方の浴室と同じ程度の広さです。もちろんこの内湯もかなり熱めの温度です。ただ、熱い温泉へ入るコツがあり、しっかりと(10杯以上)かけ湯をすることで、体の表面温度を徐々に上げることで、すんなり入れるようになります。ぜひお試し下さい。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る銅像のある広い露天風呂に比べるとやや小振りな印象の露天風呂ですが、十分な広さがあります。また、同じく崖の上から温泉を投入しているので、滝を眺めての入浴も楽しめます。また小さな浴槽もあり、薬草風呂を楽しめます。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る広い露天風呂も小さい露天風呂にも1ヶ所打たせ湯があります。
また、こちらの温泉は、加水なし、加温なしの源泉かけ流しの温泉ですが、夜中の清掃時と清掃後にお湯を張る際だけ塩素消毒をされていますが、その後どんどんかけ流されていくため、完全なる100%の温泉を楽しめます。
お湯は美しい無色透明、香りもほぼ無臭で、少々塩っぽさを感じる味。何はともあれ京都北部界隈ではとても貴重な源泉かけ流しの温泉です。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る部屋はオーソドックスな和室。広縁もあり、ゆったりと寛げます。トイレも付いていますが、少々古さは否めません。また、部屋の窓は「虫が入ってくるので開けないで下さい」との注意書き。温泉上がりに風を感じられないのは少々残念なところ。将来的に改善されることを期待します。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る夕食はボリューム満点。写真の料理だけかと思いきや、さらに煮物、焼き物、天ぷら、蒸し物、そして炊き込みご飯にデザート!コストパフォーマンスはかなり高いです。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る朝食はお食事処で頂きます。ご飯は小さなお釜で炊きたてを頂けます。そして、朝からイカそうめんも頂けて幸せな気分になれます。
宿泊者は、温泉は23時まで。朝は6時から入れます。そして「久美浜温泉湯元館」のまわりには特に何もないので、宿泊した際は、温泉に浸かって美味しいものを食べてゆっくりするのが正解です。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「久美浜温泉 湯元館」より車で10分程度のところに、「丹後ジャージー牧場ミルク工房そら」があります。現在35頭のジャージー牛を拘って飼育されている牧場の中にあり、ここで搾りたてのジャージー牛乳を使って、いろいろな乳製品を製造しています。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るお店もおすすめされているのが「牧場のソフトクリーム」と言われるジャージー牛乳で作るジャージーソフトクリームです。ミルクの味わいが濃厚で、ソフトクリーム好きにはきっと大満足頂けるでしょう。
「久美浜温泉 湯元館」のオンシーズンはなんといっても冬。そうです、冬の山陰はズワイガニ!特に関西の方は山陰や北陸に出かけてズワイガニを頂くのが贅沢とされています。
地元で水揚げされたズワイガニには通用「タグ」と呼ばれるプラスチックの札が付けられます。もちろん高級品。この絶品ズワイガニと源泉かけ流しの温泉、間違いなく幸せになれます。また、冬以外の季節も日本海の豊かな海の幸を味わえます。
京都府北部界隈で希少な本物の温泉を堪能できる「久美浜温泉 湯元館」へ機会があればぜひ訪れてみて下さい。
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:久美浜温泉 湯元館
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