写真:沢木 慎太郎
地図を見るベトナム最後の王朝、「グエン(阮)王朝」(1802〜1945年)が築かれた古都フエ。「グエン朝王宮」などの史跡が1993年にベトナム初の世界文化遺産に登録されました(写真は王宮前にあるフラッグタワー)。
ベトナム中部には4つの世界遺産(フエの建造物群、ホイアンの街並み、ミーソン遺跡、フォンニャケバン国立公園)があり、この中心に位置するのがフエ。ベトナム中部の観光拠点としてフエを巡るのもおすすめです。
<フラッグタワーの基本情報>
住所:Thuan Hoa
アクセス:新市街からタクシーで約5分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「グエン朝王宮(Dai Noi)」は、中国・北京の紫禁城をモデルに造られました。宮廷文化を今に伝える建物が多く残り、中国様式やヨーロッパのバロック式、ベトナムの伝統的な建築様式が融合した独自の美しさが魅力です。
<グエン朝王宮の基本情報>
住所:Trung Tam Bao
アクセス:新市街からタクシーで約5分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る王宮のほかに、観光旅行者に人気の世界遺産は、「ミンマン帝陵」「トゥドック帝陵」「カイディン帝陵」「ティエンムー寺院」の4つ。いずれもフォン川沿いにあり、ボートでフエの世界遺産を巡るツアーがおすすめです。このうち、グエン王朝の2代目ミンマン帝陵は中国式のデコレティブな建築が見られ、フエ屈指の美しさと言われています。
<ミンマン帝陵の基本情報>
住所:Huong Tho Commuce, Huong Tra Prov., Thua Tien Hue City
アクセス:フエ駅からタクシーで約20分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る独自の文化が融合したフエは、宮廷料理の流れをくむ数々の名物料理を生み出しました。フエを代表する名物料理が「ブン・ボー・フエ(Bun Bo Hue)」。あっさりしたフォーと比べて、肉のうまみがあり、コクのあるスープが味わい深く、ピリッと辛い。
<ブン・ボー・フエ店の基本情報>
住所:17 Ly Throng Kiet, Hue
電話:+84-5-4382-6460
アクセス:フエ駅からタクシーで約7分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ブン・ティット・ヌン(Bun thịt nuong)」もフエの名物料理。ブン(米粉麺)に焼いた豚肉をのせた麺料理です。ピーナッツで作られたフエ特有の甘辛いタレが、ブンの味を引き立てます。ドンパ市場などで食べることができます。
<ドンバ市場の基本情報>
住所:Tran Hung Dao
アクセス:フエ駅からタクシーで約7分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るフエでは、フエ風に味付けされたフォー(Pho)を食べることもできます。透明なあっさりとしたスープがフォーの主流ですが、たとえば「グエン朝王宮」にあるレストランのフォーは味噌ラーメンのようにスープが濃いことが特徴。しかし、食べてみると意外にもあっさり。「ブン・ボー・フエ」のようなピリッとした辛さはなく、フォーの風味を損なわない絶妙な味わい。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る旧市街には、かわいいブティックが幾つもあり、ショッピング巡りもおすすめです。たとえば、「Ngoc No」というブティックでは、オシャレな流行のファッションが見つかります。
フエは学生が多い街。ベトナム建国の父・ホーチミンを輩出した名門校や、グエン王朝時代の帝国大学(1803年)を起源とするフエ大学などがあり、流行に敏感な多くの若者たちが暮らしています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るブティックでは、南国のベトナムらしい華やかなファッションも見られます。日本では見られないような鮮やかで艶やかなアオザイ風のシャツ。ウインドーショッピングを楽しむのもおすすめです。
<Ngoc Noの基本情報>
住所:15 Phung Hung
アクセス:フエ駅からタクシーで約7分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るナイトマーケットもベトナム土産を探すのにおすすめ。旧市街と新市街を結ぶ「チャンディエン橋」。新市街側の橋のたもとでは小屋風のお土産屋さんが軒を連ね、幻想的なナイトマーケットが開かれています。アクセサリーや民芸品など、かわいい雑貨が多く、バラマキ土産にもぴったりなお菓子も数多く売られています。
<ナイトマーケットの基本情報>
住所:Nguyen Dinh Chieu, Vinh Ninh, Thanh pho Hue, Thua Thien Hue
電話:+84-9-0516-2789
アクセス:フエ駅からタクシーで約5分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るフエは人口約30万人強の街。新市街地でも目立った高層ビルはなく、静かな街です。京都と同じように風水思想や陰陽の世界観に基づいて都が造営されました。史跡や寺院が多く、昔ながらの風習に従って生きていく人々も少なくありません。
旧市街と新市街を分けるフォン川。この川では小舟で一生を送る家族の姿が見られます。政府が住宅を提供しても、これを拒否し、先祖代々から伝わる暮らしを変えようとしない人々。夕暮れの気配が舞い降りるなか、少女が父母に代って小舟の櫂(かい)をこぎます。そんな水上生活者の姿は、旅人の心に残り続けることでしょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る旧市街に築かれた城壁(写真はガン門)も大きな見どころ。高さ約7メートル、周囲2.5キロメートル(南北604メートル、東西620メートル)の城壁が取り囲み、その姿は函館市の五稜郭と同じフランス式の星型城郭。城壁に沿って内堀と外堀が張り巡らされ、運河が複雑に入り組み、歴史の重さが感じられます。
<ガン門の基本情報>
住所:Than Thanh
アクセス:フエ駅からタクシーで約5分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る旧市街の運河は心なごむ風景。緑豊かで風景が美しく、フォトジェニックなスポットがたくさんあります。カフェや雑貨、ブティックなど、土産物店も多く、のんびり、のどかな時間を楽しむことができます。
<旧市街の基本情報>
住所:Trung Tam Bao Ton Di Tich Co Do, Hue
アクセス:フエ駅からタクシーで約5分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るのんびりしたフエは治安が良く、ハノイやホーチミンと比べて人々は穏やか。激しいバイクの洪水や騒がしいクラクションもなく、街は清潔に保たれています。祭りには多くの人々が参加。フエの伝統や文化を大切にする、地域の絆が感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るフエでは、一年を通じて、多くの祭りを見ることができます。16世紀から続く伝統の祭りや、写真のブッダ誕生祭(4月)、観音菩薩の祭礼のほか、フエ伝統工芸フェスティバルやクリスマス、国際アートフェスティバルといった多彩なお祭りがほぼ毎月行われています。
ベトナムの祝祭日では、「ベトナム女性の日」「先生の日」といったイベントもあります。また、グエン朝の王宮内では、ユネスコの無形文化遺産に認定されている宮廷雅楽を観賞することができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るところで、ベトナムの民族衣装で知られる「アオザイ(Ao dai)」ですが、これはフエが発祥地とされています。1828年にアオザイが標準的な衣服に制定。ブティックにはアオザイも多く売られているので、旧市街の風景を背景にアオザイ姿で撮影するのもおすすめです。
また、グエン王朝時代に選りすぐりの女性が集められたため、アオザイの似合う美女がフエには多いことも特色。アメリカのランキングサイトでも、アジアで最も美女が多い国はベトナム(2位は日本)という結果があります。古都フエへの観光旅行で、ベトナム女性の美しさや優しさにも出会ってみてはいかがでしょうか?
フエの気候は熱帯モンスーン。天気は、2月〜9月が乾季で暑く、10月〜1月は雨季で涼しくなります。最も暑くなるのは6月〜8月で気温が40度になることも。最も雨が降るのは10月〜12月で、雨が1週間やまないこともあります。11月〜2月は気温が下がり、10度くらいになることもあり、雨が降れば肌寒く感じられます。
観光のベストシーズンは涼しく、雨が少ない2月〜4月、9月ごろ。しかし、9月は台風に注意する必要があります。ビーチや写真撮影を楽しむのであれば、晴天が多い5月〜8月がおすすめです。なお、フエのおすすめの観光スポットなどについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/2/14更新)
- 広告 -