恐怖の世界遺産!「ロンドン塔」で絶対見たい至宝と幽霊

恐怖の世界遺産!「ロンドン塔」で絶対見たい至宝と幽霊

更新日:2018/06/30 22:02

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
ロンドンに4つある世界遺産のうちの1つ「ロンドン塔」。1000年近くの歴史の中で城、要塞、宮殿、牢獄と多彩な役割を担ってきました。
現在年間300万人以上が訪れるロンドン塔の人気の秘密は、間近にみることができるイギリスの至宝と、ロンドン塔で処刑された人物たちの歴史にあります。しかもその人物たちが幽霊になって出てきたという多数の目撃情報も!ロンドン塔の怖い歴史を絡めた見どころをご紹介します。

牢獄で有名な「ロンドン塔」その始まりは城塞だった

牢獄で有名な「ロンドン塔」その始まりは城塞だった

写真:藤谷 愛

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ロンドン塔は、1066年のヘイスティングスの戦いを経てイギリスを征服したノルマンディー公ウイリアムが、1070年代にこの地に建てたのが始まりです。王がその威厳をロンドン市民に見せつけるためだけではなく、王とその家族の身を守るためにも城塞の形をとったため、厳つい雰囲気を醸し出す建築物となりました。

牢獄で有名な「ロンドン塔」その始まりは城塞だった

写真:藤谷 愛

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入場口である13世紀築の「バイワード・タワー(Byward Tower)」を通り、中世の世界へ入っていきます。バイワード・タワーを入ってすぐ右にオーディオガイド(有料)のレンタル場所があるので、必要な方はここでオーディオを借りてから先へ進みましょう。

牢獄で有名な「ロンドン塔」その始まりは城塞だった

写真:藤谷 愛

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最初の見どころは「トレイターズ・ゲート(Traitor’s Gate)」。写真の弧を描いた部分は、その昔テムズ川に繋がった門でした

ロンドン塔が牢獄として利用されたチューダー朝時代、ヘンリー8世の2番目の妻、アン・ブーリンはここを通って投獄、処刑され、その娘であるエリザベス1世もその義姉であるメアリー1世によってここを通じて投獄されました。「トレイターズ・ゲート」=「裏切り者の門」。ここを通じて入場した人の脳裏には「生還する」という言葉はなかったのかもしれません。

イギリス人が大好きな怪奇現象が目白押し

イギリス人が大好きな怪奇現象が目白押し

写真:藤谷 愛

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ロンドン塔で一番有名な「生物」は、おそらくワタリガラス(The Ravens)でしょう。チャールズ2世が「ロンドン塔に住む6羽のワタリガラスがもしこの要塞を飛び立てば、イギリス王家は終わりを告げる」と言い始め、徳川綱吉ばりの「ワタリガラス保護令」を発布。以後、ロンドン塔ではワタリガラスを飼うことになったのです。

現在念のために7羽のカラスを飼っているロンドン塔。そのカラスたちは12世紀の宮殿の跡である「The Wall of Inmost Ward」(写真)の側で見ることができます。

イギリス人が大好きな怪奇現象が目白押し

写真:藤谷 愛

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イギリス人が大好きな怪奇現象の一つ、幽霊の目撃情報がこのロンドン塔には多数あります。特にヘンリー8世の妻だったアン・ブーリンは群を抜いています。男子の誕生にこだわったヘンリー8世でしたが、男子が産まれないアン・ブーリンと別れジェーン・シーモアと結婚するためにアン・ブーリンに罪を着せ処刑しました。

イギリス人が大好きな怪奇現象が目白押し

写真:藤谷 愛

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斬首刑だったアン・ブーリンの幽霊には大体首がなく、目撃情報はロンドン塔で勤務していた衛兵やカメラマンなど時代も様々です。オカルト好きな旅行客には世界で一番お勧めの世界遺産ともいえます。

ちなみにここで紹介した写真は、ロンドン塔で行われている人気のパフォーマンス「アン・ブーリンの最期の日々」の様子。約35分のお芝居の中では1536年に起こったアン・ブーリンの逮捕から裁判、処刑までを再現。2018年は8月28日まで、金曜〜火曜11:00、14:00の2回行われますのでお見逃しなく!

幼い王子たちも暗殺!「ホワイト・タワー」

幼い王子たちも暗殺!「ホワイト・タワー」

写真:藤谷 愛

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血みどろの史実はまだまだあります。エドワード4世の跡を継いで即位するはずだった12歳のエドワード5世は、後のリチャード3世の陰謀(ヘンリー7世の陰謀説も有り)で10歳の弟と共にロンドン塔に幽閉され、その後姿を消します。その事件の約200年後の1674年、子供の骨が2体分写真のホワイト・タワー(White Tower)で発見、1933年に科学的な調査で正式に二人の遺骨であると判明しました。

その後、ブラッディー・タワーでは、悲し気に泣く二人の男の子の幽霊の目撃談があるのです。

幼い王子たちも暗殺!「ホワイト・タワー」

写真:藤谷 愛

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ホワイト・タワーには展示物もたくさんあり、写真はその一つ「ライン・オブ・キングス(Line of Kings)」と呼ばれる歴代王とそれぞれの時代の甲冑展示です。特にヘンリー8世の甲冑は巨大!まさに肖像画の通りの巨体であったことをうかがわせます。

幼い王子たちも暗殺!「ホワイト・タワー」

写真:藤谷 愛

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11世紀後半にホワイトタワーに作られた、イギリス国内屈指のローマン建築「聖ジョン教会」のシンプルな美しさもじっくり眺めておきましょう。

戴冠式でも使用されたイギリスの至宝がここに!

戴冠式でも使用されたイギリスの至宝がここに!

写真:藤谷 愛

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「クラウン・ジュエル(Crown Jewels)」では現在でも王室儀式で使用される貴重な王冠や宝石類を間近に見ることができます。もちろん、建物内外の警備は厳重で、内部の写真撮影は特に厳しく禁止されています。

戴冠式でも使用されたイギリスの至宝がここに!

写真:藤谷 愛

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多くの宝器が並ぶ中、注目は「聖エドワードの王冠」です。1649年にチャールズ1世が市民革命で処刑された後に、中世から続いていた王冠の黄金フレームは溶かされ処分されました。1661年の王政復古に伴って復活しましたが、飾りの宝石は全てレンタルで(!)、1911年のジョージ5世の戴冠式から王室所有の宝石で飾られた王冠となりました。

その聖エドワードの宝石、じっくり眺めたいところですが床がエスカレーターのように自動で動くので立ち止まって見ることはできません。その煌めきをしっかりと瞼に焼き付けて帰りましょう!

「ロンドン塔」からのフォトジェニックな風景もお見逃しなく!

「ロンドン塔」からのフォトジェニックな風景もお見逃しなく!

写真:藤谷 愛

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中世の建物とロンドンの現代建築のコラボはフォトジェニック!歴史も多彩で面白いスポットですが写真撮影もお忘れなく。

「ロンドン塔」からのフォトジェニックな風景もお見逃しなく!

写真:藤谷 愛

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ロンドン塔の近くには「タワー・ブリッジ」も。1894年築の建物は「これぞロンドン!」なアイコンの一つなので、この美しい橋とのコラボ写真もお勧めです。

「ロンドン塔」からのフォトジェニックな風景もお見逃しなく!

写真:藤谷 愛

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最後に入場に関しての最新情報です。見学は混雑を避けるためにも朝イチをお勧めします。写真のようにチケットオフィスの行列を避けたい方はオンラインで入場券の購入を。値段も割安です。

怖くて面白い世界遺産のロンドン塔。歴史上の有名人の幽霊を見に(?)次回のロンドン旅行でぜひ訪れてみてください。

ロンドン塔の基本情報

住所:Tower of London, London, EC3N 4AB
電話:+44-844-482-7777
開館時間:
3月1日-10月31日 9:00〜17:30(日曜・月曜は10:00〜、最終入場は17:00)
11月1日-2月28日 9:00〜16:30(日曜・月曜は10:00〜、最終入場は16:00)
休館日:12月24日-26日、1月1日

※下記「関連MEMO」にはロンドンなどの観光&ショッピングスポットをご紹介しています。参考にどうぞ。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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