写真:古都の U助
地図を見る大沢池に行くには、大覚寺の諸堂の参拝とは別に境内の南東部にある入り口へ向かいましょう。協力金一人200円を箱へ入れて中に入ります。柵のある小さな入り口から入ると、すぐ右側には茶室「望雲亭」があり、左側には有栖川が流れています。
写真:古都の U助
地図を見る桂川の支流に当たる有栖川は大覚寺西部で一旦御殿川と分流し、再度境内南東部で合流。
川の一部は大沢池にも取り入れられています。境内周辺の川の光景は植物の緑が目にも爽やかで石垣と塀の光景はまさに時代劇の世界。実際大覚寺周辺では多くの時代劇ロケが行われています。
写真:古都の U助
地図を見る大沢池入り口からさらに進むと本堂の五大堂があり、大沢池に張り出すように設けられた観月台と呼ばれる広いぬれ縁の前を通り、奥へ進むと五社明神が祀られています。
五社明神は嵯峨天皇が離宮嵯峨院を営んだ際、弘法大師空海が嵯峨院の鎮守社として勧請。嵯峨院が寺に改められて大覚寺となると、その鎮守社とされました。五社明神は伊勢両宮(内宮・下宮)・八幡神社・春日大社・住吉大社の五社の神をまつるためその名があり、鳥居の奥に舞殿や本殿などもあります。
写真:古都の U助
地図を見る五社明神の手前から右手へ進むと大沢池北部に建つ昭和42年建立の大覚寺心経宝塔が見えてきます。やはり大沢池北部にある放生池に映る姿が絵になるので必見!
この心経宝塔には全国各地から奉納された般若心経が治められ、写経信仰の中枢ともなっています。また、心経宝塔の左側には聖天堂や大日堂といったお堂も並んでいます。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは放生池北東部に建つ護摩堂。すぐそばには平安時代頃のものとされる石仏が並びます。十数体並ぶこの石仏は大きいもので1.2メートルほどあります。
写真:古都の U助
地図を見る大沢池の周囲は1キロほど。中国の洞庭 (どうてい) 湖を模して造営されたと伝えられ、またの名は庭湖とも呼ばれています。池は四季折々の光景も美しく春は桜、夏は睡蓮や蓮、秋はお月見に紅葉の名所として知られています。蓮は例年7月下旬から咲き始め8月下旬頃まで見頃が続き、京都の蓮の名所のうちでは比較的遅咲きと言えます。
写真:古都の U助
地図を見る大沢池には天神島・菊ヶ島と庭湖石があり、最も大きな天神島へは朱色の美しい橋を渡っていくことができます。
写真:古都の U助
地図を見る大覚寺はもともと嵯峨天皇の離宮が営まれた地で、後に嵯峨天皇の皇女正子内親王により実子で嵯峨天皇からは孫に当たる恒寂入道親王を開山として創建されました。その際には菅原道真公が大覚寺創建の上奏文を起草するなど多大な貢献を果たしています。
そのため天神島には菅原道真公を祀る祠があり、島の名の由来となっています。祠のすぐ脇にはツブラジイの大木もあり、高さ20メートル近くあるこの巨木は京都市右京区の区民の誇りの木に選ばれています。
写真:古都の U助
地図を見る鳥居越しに見る大沢池と蓮の光景
写真:古都の U助
地図を見る天神島へ続く橋を渡らず大沢池の湖岸を東へ行くと、夏の緑が美しい並木とその北側には梅林も。この並木道を歩き東へ進むと名古曽の滝跡へと行くことが出来ます。
写真:古都の U助
地図を見る大沢池の北部を東へ進むと名古曽の滝跡があります。
この滝は離宮嵯峨院の滝殿庭園内に設けられたもので、百人一首に「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」と詠まれ、平安時代中期にはすでに水が枯れていたことが分かります。また、滝の周囲では平成6年からの奈良国立文化財研究所による発掘調査で中世の遣水が発見され、当時の様相に復元されています。
住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
電話:075-871-0071(旧嵯峨御所大本山 大覚寺)
アクセス:京都市バス・大覚寺下車徒歩約1分
JR嵯峨嵐山駅から徒歩約20分
阪急・嵐山駅から徒歩で約35分
京福・嵐電嵯峨駅から徒歩で約25分
料金:大沢池・文化財維持管理協力金200円
大覚寺諸堂参拝は別途有料 大人500円 小中高 300円
平成30年10月1日〜11月30日は60年に一度の「戊戌開封法会」期間となり、諸堂・大沢池含み一律1000円 期間中法要の為参拝休止となる時間帯が予定されています。
時間:午前9時〜午後5時(受付は午後4時半まで)
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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