カンボジア・アンコール遺跡「ベンメリア」はまるで美しき廃墟!

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カンボジア・アンコール遺跡「ベンメリア」はまるで美しき廃墟!

カンボジア・アンコール遺跡「ベンメリア」はまるで美しき廃墟!

更新日:2018/07/11 15:15

アシュ 飯田のプロフィール写真 アシュ 飯田

カンボジアの有名な遺跡と言えばアンコール・ワットですが、ベンメリアという遺跡をご存知でしょうか?
アンコールワットの東40kmほどの密林の中に位置し、日本人によってわずか15年ほど前に整備され始めました。しかし現在も修復があまり進んでおらず、遺跡のほとんどが崩れたまま。崩れ落ちた遺跡には苔がむし、廃墟を思わせる姿は滅びの美学さえ感じます。

そんなベンメリアの、儚くも美しい姿をご紹介します。

ナーガの像が訪問者を迎え入れる参道

ナーガの像が訪問者を迎え入れる参道

写真:アシュ 飯田

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ベンメリアは東のアンコール・ワットとも呼ばれています。規模は小さいですが、アンコールワット以前に造営されており、そのモデルになったようです。そのため上空から見た形はアンコールワットとほぼ同一。

遺跡にのびていく参道を通り、中心部である第三回廊を目指して歩いて行くことになります。

ナーガの像が訪問者を迎え入れる参道

写真:アシュ 飯田

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遺跡の大部分が崩れ去り、原形をとどめている箇所はそれほど多くはありません。そんな中でアンコールワットよりも保存状態良く残っているのが、参道の欄干に施されたナーガの像。五つの鎌首を持ち上げて見下ろす姿は、まるで入ってくる者を威嚇しているようにも見えます。

ナーガの前に立つと、まずその迫力に圧倒されます。そしてその後に気づくのがその美しさ。石の質感もありますが、日の光を浴びて艶やかな肌に魅入ってしまいます。

ナーガの像が訪問者を迎え入れる参道

写真:アシュ 飯田

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参道のつき当たりには、崩れた遺跡の岩から生え育った、巨大なガジュマルの木が。植物の生命力の強さをダイレクトに感じますね。

ベンメリアはこのような迫力ある光景を、手で触れられるほど間近に見ることができます。まだ観光客もそれほど多くなく、こじんまりとした遺跡ならではの楽しみ方ができるのが嬉しいところです。

崩れる天井が来るものを遮る第一回廊

崩れる天井が来るものを遮る第一回廊

写真:アシュ 飯田

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遺跡全体が崩れているので、参道を通り抜けてそのまま第一回廊より先に進むことはできなくなっています。本来、回廊は天井高2,3mのトンネル状の通路になっているのですが、現在は天井が崩壊。

完全に塞がってしまって通れないので、観光用に設けられた木組みの欄干を利用します。

崩れる天井が来るものを遮る第一回廊

写真:アシュ 飯田

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第一回廊を取り囲むお堀。乾季には水が干上がり、雑草が青々と生い茂ります。雨季になるとここには雨水が貯まるそう。アンコールワットのお堀のように、逆さに映るベンメリアの遺跡が美しく映ります。

崩れる天井が来るものを遮る第一回廊

写真:アシュ 飯田

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本来は第一回廊の屋根に掘られて見ることが難しい彫刻を、欄干上から目の前で見ることができます。精緻で丸みを帯びた柔らかな表情と仕草で、ヒンドゥー教の世界観を表現。屋根上部の彫刻は、まるで雲の上で踊っている天女のような印象を受けます。

まるでジブリの世界 廃墟感抜群の第二回廊

まるでジブリの世界 廃墟感抜群の第二回廊

写真:アシュ 飯田

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第二回廊の内側には、テニスコート2面分くらいの比較的広めの空間が広がっています。そしてベンメリア遺跡の一番低いところから見学できるスポット。
欄干から遺跡の上部を見上げると、崩れた遺跡を覆う苔と木々。そして葉の間からこぼれてくる陽の光が、とても幻想的で美しい世界を見せてれます。

ベンメリアは、一説には「天空の城ラピュタ」のモデルになった地とも言われています。しかし、一般的に知られるようになったのは映画の後。真偽のほどは定かではありません。

まるでジブリの世界 廃墟感抜群の第二回廊

写真:アシュ 飯田

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欄干は第三回廊を中心として、コの字を書くように通行可能。第二回廊の屋根の上に登れる箇所もあり、高い位置から全体を見渡す景色は、これまた別格です。上から見下ろすと、遺跡全体の廃墟感がより一層強く感じられますね。

栄枯盛衰 儚さと美しさを感じる第三回廊

栄枯盛衰 儚さと美しさを感じる第三回廊

写真:アシュ 飯田

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第三回廊は残念ながら完全に倒壊してしまっています。アンコールワットのように、本来であればここに祈りの場があるのですが、跡形もなく崩れ石が積み上がっている状態。そして積み上がった石の上には、墓標のようにガジュマルの木がそびえて立っています。

ベンメリアの中心である第三回廊の姿が、栄枯盛衰のもの悲しさを象徴しているように感じます。

栄枯盛衰 儚さと美しさを感じる第三回廊

写真:アシュ 飯田

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崩れた外壁は一見ただの石に見えますが、積み上がった石の土台部分をよく見ると掘られた模様が。天井部分の石が、すぐ側で見えるところまで崩れ落ちてきています。
ヒンドゥー教の神話や極楽浄土を表す模様は、ベンメリア遺跡のあちこちで見ることができます。

儚くも美しいベンメリアはいかがでしたでしょうか。雨季だともっと全体が苔むした感じになり、写真よりも青々と綺麗で美しい姿だそうです。ただし毎日のように雨が降るので、陽の光に照らされた姿を見られるチャンスは少なく要注意。

また、10時くらいから団体観光客が押し寄せるので、その前に観光を済ませてしまうのがいいでしょう。9時台だと貸切状態で、ゆっくり見学できますよ。

廃墟の美に心打たれる素晴らしい遺跡ベンメリア、本当におすすめです!

ベンメリアの基本情報

住所:Angkor Archaeological Park
電話番号:+855-63-760-079
アクセス:シェムリアップより車で約1時間。公共交通機関は通っていないので、タクシーまたはオプショナルツアーに申し込んで連れていってもらうのがベター。

2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/08 訪問

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