もっとゆっくり絶景が見たい!大人の大井川鐵道1泊2日モデルコース

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もっとゆっくり絶景が見たい!大人の大井川鐵道1泊2日モデルコース

もっとゆっくり絶景が見たい!大人の大井川鐵道1泊2日モデルコース

更新日:2018/08/08 10:49

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、東海道完歩ブロガー、青春18きっぷ伝道師

静岡の大井川鐵道といえば、SLやアプト式電車の走る風光明媚な日本有数の山岳鉄道。沿線には古き良き日本の風景や奥大井の絶景車窓、秘境寸又峡温泉の夢の吊り橋など見どころも満載。

今回は大人のための大井川鐵道1泊2日モデルコースをご案内します。SLが目的のファミリーは、日帰り旅行で済ませてしまうことも多いこの大井川鐵道ですが、大人のみなさんには1泊してぜひゆっくりと、その魅力を満喫してほしいですね。

1日目午前:大人の大井川鐵道は、SL乗車前の新金谷駅から

1日目午前:大人の大井川鐵道は、SL乗車前の新金谷駅から

写真:風祭 哲哉

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大井川鐵道はJR東海道本線の金谷から千頭までの39.5 kmを結ぶ大井川本線と、千頭から井川までの25.5 kmを結ぶ井川線の2路線を持つ鉄道会社。茶畑が広がる大井川流域の台地の中をSLが走る大井川本線と、深い大井川の峡谷に沿った日本一の急勾配を日本唯一のアプト式電車が走る井川線と、それぞれに魅力の異なる車窓風景を持っています。

この大井川鐵道の本社があり、基幹となる駅が金谷から一つ目の新金谷駅。今回はここから出発するSLに乗ってスタートしましょう。

1日目午前:大人の大井川鐵道は、SL乗車前の新金谷駅から

写真:風祭 哲哉

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さて、大人のSL旅ですので、出発前にもちょっとウンチクを仕入れましょう。大井川鐵道の新金谷駅にはSL広場があり、動態保存されている蒸気機関車や石炭置き場、日本でも数少なくなったSL転車台も設置されています。

また駅前には古いSLや駅舎を展示する鉄道ミュージアム「プラザロコ」がありますので、SL乗車前にこうした施設を見学するのがおすすめです。
年間300日以上運転される「SLかわね路1号」は通常、正午少し前の出発ですので、11時すぎに到着する列車で新金谷に向かいましょう。

1日目午後:どこか郷愁を誘うSLに乗って寸又峡温泉へ

1日目午後:どこか郷愁を誘うSLに乗って寸又峡温泉へ

写真:風祭 哲哉

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大井川鐵道といえば今やSLはその代名詞。大井川鐵道には全部で4両の現役蒸気機関車がありますが、どれも製造は昭和初期で、SLに連結される客車も昭和10〜20年代のもの。もはや当時のSLに乗車した経験を持つ人も少なくなってきているのではないでしょうか?

それでもこれが日本人のDNAなのでしょうか、どこか郷愁を誘うSLは春は桜、初夏の茶畑、秋の紅葉と、どんな季節にも似合うから不思議ですね。

1日目午後:どこか郷愁を誘うSLに乗って寸又峡温泉へ

提供元:静岡県観光協会

http://hellonavi.jp/

SLの車内ではSLおじさん、SLおばさんと呼ばれる車掌がハーモニカを演奏したり車窓案内を行ったり。沿線には日本一短いトンネルとして有名な「地名のトンネル」や大井川にかかる一番長い吊り橋「塩郷の吊り橋」などがありますが、車窓案内があるので見逃すことはありません。

新金谷を出て約80分、大井川鐵道の中間地点にある千頭駅に到着します。この千頭で「南アルプスあぷとライン」と呼ばれる井川線に接続しますが、あぷとライン乗車は翌日にして、宿泊する寸又峡温泉行きの路線バスに乗り換えます。

1日目午後:どこか郷愁を誘うSLに乗って寸又峡温泉へ

提供元:静岡県観光協会

http://hellonavi.jp/

千頭から寸又峡までは約40分、SLに接続するバスに乗れば午後2時頃には寸又峡温泉バス停に到着します。

寸又峡温泉は大井川の支流、寸又川の深い渓谷に湧く秘湯。「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれ、自然豊かな景勝地でもあります。ホテルに荷物を預けたら、さっそく「寸又峡プロムナードコース」と呼ばれる散策路を一周してみましょう。

寸又峡プロムナードコースで「夢の吊り橋」「飛龍橋」めぐり

寸又峡プロムナードコースで「夢の吊り橋」「飛龍橋」めぐり

写真:風祭 哲哉

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最初に向かうのは温泉街からは20分ほど歩いた場所にあるご存知「夢の吊り橋」。長さ90m、高さ8mの吊り橋には幅20pほどの踏み板が2枚あるのみで、はるか下の湖面が丸見えでスリル満点。

夢の吊橋は一度に10人しか渡れず、すれ違いも困難なためGWや紅葉シーズンなどの混雑時は一方通行となります。そのため橋を渡り終える自信のない方は、散策路から吊り橋方面へは降りずに、のちほど紹介する飛龍橋方面に直接進みましょう。夢の吊り橋を渡れなくても散策路の途中から、この写真のような吊り橋の風景が楽しめますよ。

寸又峡プロムナードコースで「夢の吊り橋」「飛龍橋」めぐり

写真:風祭 哲哉

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夢の吊り橋を渡り終えるとその先には304段の階段。ここは少々体力が必要な場所ですが、上り終わると標高560mの尾崎坂展望台、そして飛龍橋へと続きます。このあたりが散策路の一番奥で、ここからは寸又峡の深い峡谷を望みながら、約2キロほどで温泉街へと戻ることができます。この日は寸又峡温泉に宿泊し、美女づくりの湯と呼ばれる名湯をお楽しみください。

今回は混雑時の一方通行ルートでご案内しましたが、一方通行の制限がない時は、長い階段の上りがないぶん、逆コースの方が楽かもしれません。こちらもぜひ参考にしてください。

2日目:南アルプスあぷとラインで奥大井湖上駅絶景展望所へ

2日目:南アルプスあぷとラインで奥大井湖上駅絶景展望所へ

写真:風祭 哲哉

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南アルプスあぷとラインと呼ばれる大井川鐵道井川線は、かつてダム建設のために敷設された鉄道ですが、現在は奥大井をめぐる赤いトロッコ列車として日本有数の山岳鉄道となっています。

あぷとラインの始発はSLの終点でもある千頭駅となりますが、途中の奥泉駅で寸又峡温泉からの路線バスと接続しており、寸又峡温泉を午前10時頃のバスで出発すると、ちょうど奥泉駅で下り列車に接続します。

2日目:南アルプスあぷとラインで奥大井湖上駅絶景展望所へ

写真:風祭 哲哉

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南アルプスあぷとラインに乗って、まずは沿線で最も有名な「奥大井湖上駅」へ。
奥大井湖上駅は、文字通り、接岨(せっそ)湖にかかる高さ70mのレインボーブリッジの上にある駅。あぷとラインに乗ってでしか行けない秘境駅として今や大人気ですよね。

ここで降りたら、ぜひこの駅が湖の上に浮かんでいるかのように見える絶景ビューポイントまで行ってみましょう。
実はこのレインボーブリッジには線路わきに歩道があり、湖の上を歩けるのです。夢の吊橋は怖くて渡れなかった方も、この歩道ならなんとか大丈夫でしょう。というより、この歩道を歩かない限り、駅から外の世界へは一歩も出られませんから。

2日目:南アルプスあぷとラインで奥大井湖上駅絶景展望所へ

写真:風祭 哲哉

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レインボーブリッジ渡った先の階段を登り、しばらく山道を進むと20分弱で奥大井湖上駅を見下ろす展望スポットに到着します。そう、ここがよく写真で見かける場所となります。
せっかくここまで来たのですから、1本列車が通過するのを待って湖の上を悠然と進む南アルプスあぷとラインのトロッコ列車をぜひ撮影してみましょう。

その後は再び奥大井湖上駅まで戻ってもいいのですが、ここから隣の接岨峡温泉駅まで徒歩20分と少々ですので、ぜひ歩いてみましょう。

2日目午後:長島ダムで日本一の急勾配とアプト式列車を見学

2日目午後:長島ダムで日本一の急勾配とアプト式列車を見学

写真:風祭 哲哉

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接岨峡温泉駅から先は終点の井川まで鉄路が続いているのですが、残念ながら平成30年5月に起きた土砂崩れの影響により閑蔵〜井川駅間が不通となっています。本来は終点の井川まで行き、井川ダムなどの観光も魅力的なのですが、今回は接岨峡温泉駅から上り列車に乗り千頭方面へと戻ります。

さて、帰りは長島ダム駅での途中下車をおすすめします。
南アルプスあぷとラインという名称通り、アプトいちしろ駅から長島ダム駅の一駅間は、トロッコ列車にアプト式機関車を連結して運転しているため、ここではその連結シーンが見られます。

2日目午後:長島ダムで日本一の急勾配とアプト式列車を見学

写真:風祭 哲哉

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アプト式とは急勾配を上るための鉄道システムのことですが、このアプト式機関車が連結される両駅間は、日本の鉄道路線で最も急な勾配区間なのです。
長島ダム駅を出発する列車を見ると、その急勾配ぶりがよくわかりますよ。

2日目午後:長島ダムで日本一の急勾配とアプト式列車を見学

写真:風祭 哲哉

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長島ダムは大井川を堰き止めて作られた接岨湖に面した近代的な美しいダム。地域に開かれたダムとして平日はダム内部の見学ができるほか(要事前予約)、ダムの周辺は公園として整備されていますので、もちろんこれらの見学もおすすめです。

本数は限られますが、長島ダムから千頭へは路線バスもありますので、列車の時間が合わない時はこちらを利用するのも便利です。
千頭からは午後早い時間に戻れればSLで、そのあとであれば普通電車を利用して新金谷もしくは金谷まで戻ってこの旅を終えましょう。

大人の大井川鐵道1泊2日モデルコース 参考時刻一覧

今回のモデルコースを2018年7月現在の時刻表を使ってまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。

1日目:金谷駅(大井川本線 普通/11:04→11:09)新金谷駅(SLかわね1号/11:52→13:09)千頭駅(路線バス/13:20→14:00)寸又峡温泉(宿泊)

2日目:寸又峡温泉(路線バス/10:05→10:35)奥泉駅(あぷとライン/10:49→11:23)奥大井湖上駅…徒歩…レインボーブリッジ展望所…徒歩…接岨峡温泉駅(あぷとライン/13:09→13:24)長島ダム駅(路線バス/14:21→14:40)千頭駅(SLかわね2号/14:53→16:09)新金谷駅(大井川本線 普通/16:19→16:24)金谷駅

※実際にお出かけの際は、必ずご自身で最新の時刻表をお調べください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/03−2016/05/05 訪問

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