写真:トラベルjp 編集部
地図を見る湯畑から西に続く道へ入って3分程歩くと、左手に坂を登る小道があります。よく見ると「望雲」の文字が。風情のある小道を登っていくと、その先に目指す「旅館 望雲」があります。
訪れたのは、大雪の後。雪がこんもり積もった屋根が一層雰囲気を盛り上げています。
旅館や店が立ち並ぶ中心部から程近いにも関わらず、喧騒を感じることなく、とても静かで落ち着いた雰囲気。
木の温かみ溢れる素敵な入口を抜け、エントランスに足を踏み入れると、女将さんをはじめとするスタッフの皆さんが笑顔で出迎えてくれます。
写真:トラベルjp 編集部
地図を見る館内は、歴史溢れる本館と和風モダンな木の温もりが癒される新館の2つのエリアがうまく融合しており、伝統と近代モダンの雰囲気が一度に楽しめます。
エントランスや廊下など、いたるところに生け花や和小物が飾られており、素敵なディスプレイの数々に、つい立ち止まって魅入ってしまいます。廊下には、ところどころ休憩できるスペースも設けられているので、お花や和飾りを眺めながら館内を巡ってみるのもいいかもしれません。
それでは、楽しい気持ちにこころ躍らせながら、お部屋に向かいましょう。
写真:トラベルjp 編集部
地図を見る部屋に着くと、すぐに仲居さんがお茶とお茶請けの温泉饅頭ときゃらぶきでおもてなしをしてくれます。冷えた体にお茶がじんわり染み渡って、ほっと一息。
お部屋はゆったりとくつろげそうな純和風の空間。少し広めの和室は居心地がよく、時間がゆっくり流れていきます。
窓の外に目を向けると、庭の雪景色が和の風情を感じさせてくれます。この日は大雪の後ということもあり、一面雪景色でしたが、庭には様々な木や植物が植えられているそうで、季節ごとに違う顔を楽しませてくれるのだとか。縁側もついており、暖かい季節には、庭に出て景色を間近に楽しむこともできそうです。
客室付き露天風呂があるお部屋もありますので、お部屋の中でのんびりと癒しのひとときを過ごせます。
一番の楽しみは、やはり温泉でしょう!
「望雲」では「西の河原源泉」と「万代鉱源泉」という2つの源泉が楽しめます。
「西の河原源泉」は、草津の数ある源泉の中でも湯あたりがとても柔らかく、つい長湯してしまいたくなる癒しの湯。「万代鉱源泉」は元白根山の奥深くで噴出しており、湧出温度は95℃ととても高温。酸性度が高いため肌にピリピリとした刺激が感じられますが、次第にじんわり心地よくなってきます。
旅館の中には全部で6つの湯船があり、そのうち3つが露天風呂になっています。
その中でも特にお勧めなのが「遊山の湯」。2種類の源泉を引いた湯船が向かい合せになっている内湯があり、一度に両方の湯が楽しめます。訪れた際は2つの湯の違いをぜひ比べてみてください。
冬には露天風呂にも雪が積もって雪見風呂が楽しめます。夜、湯船から立ち上る湯気に包まれながら眺める、ライトアップされた雪景色は本当に幻想的。高めの温度もあって、真冬の寒さも心地よく感じられ、身も心もほぐされます。
露天風呂は冬だけでなく、季節ごとに違った情景が楽しめそうです。
写真:トラベルjp 編集部
地図を見る部屋での夕食。次々と運ばれてくるお料理の種類の多さにびっくり。何から食べよう、と目移りするのも楽しく、お食事を運んでくれた仲居さんに「これは?これは?」といろいろと質問をしてしまう程。地元の旬の素材を中心に使ったお料理は、どれも手が凝っていて、見た目にも楽しいものが並びます。女性の方には、少し多すぎるかもしれませんが、たくさんの種類のお料理が楽しめて、お得な気分が味わえます。
翌朝の朝食は、食事処でのお食事。こちらも10種類以上の料理が並び、温野菜を中心にバランスの取れた充実の朝食。
温泉と食事で中からも外からも健康になれそうですね。
ここまで、お部屋、温泉、お料理とご紹介してきましたが、「望雲」を利用して強く感じたのは、おもてなしの心。外に出ようとする私たちに、雪道にちょうど良い履物や傘をさりげなく渡してくださったり、冷めたお茶をすぐに取り替えてくださったりと、訊ねずとも察してひとつ先に声をかけてくださる、行き過ぎない日本ならではのおもてなしの心を感じました。きっと過去の偉人たちも、温泉や料理だけでなくそんな心遣いに触れて、様々な言葉を残し、度々この場所を訪れたのではないでしょうか。
観光も温泉も旅館の雰囲気も思いっきり満喫したい!そんな方にお勧めしたい老舗旅館です。
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(2024/10/5更新)
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