写真:古都の U助
地図を見る京都との国境にそびえる天王山のふもと、大阪府三島郡島本町にある水無瀬神宮。ここは承久の変で隠岐へ移られ彼の地で亡くなられた後鳥羽上皇がこよなく愛し離宮を営んだ場所です。
上皇亡き後、その近臣であった藤原北家一門の藤原信成が上皇より水無瀬離宮跡を託され御影堂を建立し、上皇の菩提を弔ったのが水無瀬神宮の起こりとされます。信成はその後水無瀬氏を称するようになり、その一族は明治以後も長く続いています。
写真:古都の U助
地図を見るそしてこちらが神門。参拝の玄関口である鳥居と神門は、ともに境内の西側にあります。
写真:古都の U助
地図を見る神門をくぐるとすぐ左手側には、日本名水100選のひとつとして知られる離宮の水があり、手水舎は国の登録有形文化財に登録されています。この水は神饌として用いられた神聖なもので飲用にも適し、後水尾天皇より水無瀬神宮へと下賜された茶室・燈心亭(国の重要文化財。普段の見学は5人以上で予約が必要)での茶会などにも使用されてきました。
写真:古都の U助
地図を見る近年各地の寺社の手水舎などで行われる「花手水」。ここ水無瀬神宮では、花手水ならぬ「玉手水」が訪れる人の目を楽しませています。
水に浮かぶのは祈願玉(おもいだま)と呼ばれるもので、風鈴が設置される「招福の風」の期間中、境内で申し込むと願い事を込めた玉を手水舎で浮かべることができます。(ひとつ500円)
写真:古都の U助
地図を見る境内ではイベント期間中「みづ」にちなんだ島本町公式マスコットキャラクター、「みづまろくん」の紹介もされています。めちゃ可愛い!
写真:古都の U助
地図を見るこちらは風鈴越しに見た水無瀬神宮の拝殿で、奥に本殿が控えます。水無瀬神宮は承久の変で隠岐に移されそこで崩御した後鳥羽上皇を主祭神とし、同じく承久の変でそれぞれ配流された上皇の第三御子・順徳上皇と、上皇の第一御子・土御門上皇が配祀されています。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは拝殿の向かって左手にある客殿で、この客殿は豊臣秀吉からの寄進によって建てられ、造営奉行は福島正則であったと伝えられています。
写真:古都の U助
地図を見る水無瀬神宮の風鈴は2017年より夏の間設置されるようになり、2020年7月1日から2020年9月9日の期間は「招福の風」風鈴と風車の広場と題され、涼を呼ぶ景色を楽しむことができます。
神宮のある島本町では近年若い世代の流入が増え、近隣への遠慮から風鈴を飾らない世帯が増えたといいます。せめて境内では設置して欲しいとの声を受け、少しでも暑さの慰めにと設置がはじめられました。
写真:古都の U助
地図を見る風鈴の設置期間のうちさらに、2020年7月18日〜8月10日までの土日祝は、境内のライトアップと文化財特別拝観も行われます。ただし拝観は終日可能な為、夕焼けに関してはライトアップがなくとも天候にさえ恵まれれば楽しむことができます。
雨上がりの夕方は風鈴に水滴がついてさらに美しく、足元の水溜りも撮影ポイントになるので特に狙い目です。
写真:古都の U助
地図を見る昼間の爽やかな風鈴の光景も良いですが、ライトアップも幻想的。
写真:古都の U助
地図を見る風鈴だけでなく風車も設置されています。こちらも幻想的ですね。
写真:古都の U助
地図を見る令和2年は後鳥羽天皇ご生誕840年という記念の年であることから、有料拝観として水無瀬神宮文化財特別拝観も行われます。
有料拝観は人が集中しないよう各時間整理券を受け取り、検温・手指の消毒の後、燈心亭と客殿(それぞれ重要文化財)の上段の間を見ることができます。
写真:古都の U助
地図を見る通常の参拝では客殿は西側の外観しか見ることができませんが、有料拝観では東側に回り、上段の間を見ることができます。
写真:古都の U助
地図を見る画面右よりの御簾に囲まれた部分が上段の席で、装飾には特産の竹を使用した竹灯篭があり、カエル、金閣寺、牛車、鯉といったモチーフ等、一つひとつとても手が込んでいます。
美しい明かりに照らされた燈心亭、上段の間は外観からになりますが、ともに写真撮影もできるので、ぜひ思い出の一枚を撮って下さいね。
ライトアップ時はジュースや「みづまろくん」のグッズが販売されたりと、お楽しみが多いです。また、水無瀬神宮は夏は青もみじが美しく、水無瀬駒発祥の地の石碑や、華道洗心流の石碑、神門の石川五右衛門の手形などもあって、境内はとても興味深く参拝することができます。
ぜひ、納涼とあわせてお楽しみください。
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/10更新)
- 広告 -