まず最初に、ドイツという国についてざっくりとご紹介します。
【首都】
ベルリンです!日本から直行便が就航しているフランクフルト(フランクフルト・アム・マイン)や、日本発の周遊ツアーで訪れることの多いミュンヘンだと思っている方も多いのではないでしょうか。
【州とおもな都市】
「ドイツ連邦共和国」という名の通り、ドイツは13の連邦州、3つの都市州から成り立っています。各州は主権を持ち、憲法は連邦が定めていますが、法律は各州で取り決めたものに従います。祝日も10/3(ドイツ統一記念日)以外は州ごとに異なるんですよ。
<主要都市(州)>
ベルリン(ベルリン州)
ミュンヘン(バイエルン州)
フランクフルト・アム・マイン(ヘッセン州)
ハノーファー(ニーダーザクセン州)
ハンブルグ(ハンブルク州)
デュッセルドルフ(ノルトライン=ヴェストファーレン州)
……など
【人口】
約8250万人
(出典:ドイツ外務省 2018年3月現在)
【歴史・文化】
もともとドイツを含む中央ヨーロッパは紀元前から長くローマ帝国に支配されていました。現在のドイツの基礎となったのは843年に設立された東フランク王国です。その後プロイセン王国、ドイツ帝国といった時代の変遷によって名称と領土が変わります。第2次世界大戦に敗北後、1949年には西ドイツ、東ドイツに分裂しましたが、1990年にベルリンの壁が崩壊し、ドイツ連邦共和国として再スタートしました。
【宗教】
最大の宗教はキリスト教ですが、移民が多いためイスラム教、仏教、ユダヤ教など多岐にわたっています。
続いてはドイツを旅行するときに知っておくと便利な基礎知識をご紹介します。
【公用語】
公用語は「ドイツ語」です。観光スポットや主要都市ではある程度英語も通じます。
【通貨】
ユーロ
(1EUR=125円 2018年8月現在)
クレジットカードは普及していますが、使えないカフェやレストランも結構あります。万一に備えて多少の現金を用意しておきましょう。
【時差】
日本との時差は8時間、サマータイムの時期は7時間の時差があります。
例)日本が午後18時の時、ドイツは午前10時
【電圧】
電圧は230V、周波数は50Hz。日本とは電圧が異なるため変圧器が必要。プラグは日本と異なるCタイプ、Fタイプです。
【ビザ】
ドイツを含むシェンゲン協定国を出国する日より3ヶ月以上パスポートの残存期間が必要です。
※シェンゲン協定について詳しくは関連MEMO「欧州諸国を訪問する方へ(外務省)」をご覧ください
【Wi-Fi】
都市部では観光スポットや地下鉄駅構内、飲食店などに無料Wi-Fiスポットがあります。都市部を離れて観光する方や、常にネットワークと接続しておきたい方は日本でルーターをレンタルしていった方がよいでしょう。
提供元:Unsplash
https://unsplash.com/photos/Njq3Nz6-5rQ【チップ】
ドイツにはチップの習慣があります。ホテルではポーター、ベッドメイキング、ルームサービスの際に1〜2ユーロ程度、レストランでは会計の10%程度が目安です。
【お店の営業時間】
日・祝日は基本的にどのお店もお休みです。スーパーやドラッグストアも閉まっているので要注意。パン屋さんや小さな商店は午前中のみ営業していることもあります(年に数回、営業する日曜日があります)。一部のカフェやレストランといった飲食店は日曜日も営業しています。
【交通】
ドイツでは公共交通機関が発達しており、鉄道(DB 、Deutsch Bahn)やバス、トラム(旧東ドイツ圏)が運行しています。ドイツで鉄道に乗るときに気をつけたいのが、駅に改札がないこと。プラットフォーム内に券売機があり、ここできっぷを買って打刻機を使って自分できっぷに打刻します。ときどき検札の係員が列車に乗ってきて抜き打ちチェックをしますが、きっぷがないと問答無用で罰金として60ユーロ(2018年9月現在)を支払う必要があります。打刻忘れも罰金の対象となるのでご注意を!
【治安】
比較的良いと言われていますが、観光地や混雑した場所ではスリが発生することもあります。よくあるトラブルがスマホをテーブル上に置いたままおしゃべりに夢中になり、気づいたときには盗難に遭っているというもの。貴重品は必ず肌身離さず携帯し、また夜間に一人で出歩くことも避けましょう。
ドイツは日本よりも緯度が高く、夏の平均気温は19℃前後、湿気も少ないので旅行のベストシーズンと言われます。一方、冬の平均気温は0℃前後とかなり寒く、日によってはマイナス10℃まで下回ることも。アルプスに近い南部ではかなり雪が降ります。また夏と冬で日照時間が大きく異なるのも特徴です。
【春】3月末〜5月上旬
3月半ばごろから徐々に日が伸び始め、3月の最終日曜日にサマータイムへの切り替えが行われる頃から徐々に暖かくなります。日差しが強いのでうっかり薄着で出かけがちですが、まだまだ気温は低い季節。いつでも暖を取れる服装にしましょう。
【夏】5月中旬〜8月中旬
日本の初夏のような気候がずっと続くのがドイツの夏。湿気がないので、風が吹いたり日陰に入ったりすると思わぬ寒さを感じることも。日焼け対策も兼ねた薄い羽織ものが手元にあると安心ですね。この時期は日がかなり長くなり、夏至の頃は朝5時前から夜22時近くまで明るくなります。
【秋】8月下旬〜10月
8月下旬から気温が下がり始め、日もどんどん短くなります。日が暮れると一気に寒くなるので、すぐに羽織れる上着を持ち歩きましょう。
【冬】11月〜3月中旬
ドイツでは11月から完全に冬になります。気温は下がり、冬至の頃は朝9時くらいにようやく日が昇り、15時頃には暗くなってしまいます。とにかく寒いので防寒をしっかりしてください。雪が降る地域はスノーブーツがあると良いでしょう。
観光のお楽しみと言えばグルメ。ドイツというとビールとソーセージが浮かびますが、他にどのようなものがあるでしょうか。
・ソーセージ
ドイツと言えばやはりソーセージ。真っ白でプリプリした食感の白ソーセージや、暗い色と独特の味が癖になると言われる血のソーセージ、甘いケチャップにカレー粉をかけたカレーソーセージなどさまざまな種類を楽しむことができます。同じく名物のザウワークラウト(キャベツの酢漬け)と一緒にいただきましょう。
・ビール
そしてドイツと言えばやっぱりビール。ヴァイツェンと呼ばれる甘い小麦の味がするビールが代表的。ドゥンケルと呼ばれる黒ビールも香ばしくて美味しいですよ。ちなみにドイツでは缶ビールはほとんどなく、どこでも瓶ビールが主流です。レストランでビールを頼む場合、0.5リットルが5ユーロ前後。スーパーではもっとお手軽に購入できます。
・じゃがいも料理
じゃがいもはドイツ人の主食。さまざまなレシピが存在します。特にポテトサラダ「Kartoffelsalat(カトフェルザラート)」は日常の食事だけでなくお祝いごとには欠かせないメニューのひとつ。ドイツ版のいも餅「Knoedel(クヌーデル)」やポテトフライ「Pommes(ポメス)」も人気です。
この他にもドイツパン、ワイン、チーズ、チョコレートなど日本にも馴染みのあるグルメがたくさん。北部と南部で名物料理も異なり、トルコからの移民の多いベルリンではかなりおいしいケバブを食べることもできます。
提供元:Unsplash
https://unsplash.com/photos/OwMTchwUTNwドイツには人気の観光スポットが満載。ドイツ南部を南北に縦断するロマンチック街道は王道の観光コースです。
<見どころ>
・ローテンブルク
「中世の宝石」とも呼ばれ、中世の美しい町並みが残ります。城壁に囲まれた旧市街はおとぎ話の世界に迷い込んだような気分になれます。
・ヴィース教会
牧場の中に佇むこぢんまりとした教会ですが、ドイツ・ロココ様式の華やかで荘厳な内装は必見です。
・ノイシュバンシュタイン城
国王ルードヴィヒ2世によって建てられた荘厳な白亜のお城。カリフォルニアのディズニーランドにあるお城のモデルになったと言われています。
ロマンチック街道と並んで人気なのがライン川クルーズ。川沿いに美しく歴史ある古城が次々と現れる風光明媚な景色は世界遺産にも登録されています。
<主な見どころ>
・リューデスハイム
ドイツ有数の白ワインの産地。ワイン酒場が立ち並ぶ「つぐみ横丁」ではクルーズ乗船前、下船後にワインを楽しむことができます。
・ハイデルベルク
ライン川クルーズとセットで訪れることも多いハイデルベルクはドイツ最古の大学がある学生の街。ハイデルベルク城も必見です。
この他、世界最大のゴシック様式の建築物として有名な大聖堂のあるケルン、音楽とアートの街で、今も東西に分断されていた名残のある、首都ベルリンなどさまざまな見どころがあります。
ドイツにはイベントやお祭りも多数。毎年9月末から行われる世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」や11月末から各地で開催される「クリスマスマーケット」はぜひ一度は参加してみたいですね。
<主な見どころ>
・オクトーバーフェスト
バイエルン州の州都、ミュンヘンで行われる世界最大のビール祭り。広大な敷地内にはテントが立ち並び、世界中から観光客が訪れてお腹いっぱいビールを楽しみます。
・クリスマスマーケット
クリスマスの4週間前から全国各地でクリスマスマーケットが始まります。クリスマス用の飾りだけでなく、グリューワイン(ホットワイン)やグルメを楽しむことができます。特にニュルンベルク、ドレスデン、フランクフルトのクリスマスマーケットが有名です。
ドイツの街歩きのポイントは「行ける時にお手洗いに行っておくこと」。日本と違って駅やコンビニにトイレがありません。デパートやショッピングモールのお手洗いも有料(50セント程度)の場合が多いので、いつでも小銭を用意しておきましょう。またドイツでは男性用は「Herren」女性用は「Damen」と書かれています。
最後に覚えておくと便利で役立つドイツ語をご紹介します。
・Guten Morgen(グーテン モーゲン)
→「おはようございます」 Morgenと略されることも多いです。
・Dankeschoen(ダンケ シェン)
→「ありがとうございます」
・Tschues(チュース)
→「バイバイ」 簡単な別れの挨拶です。
・Prost!(プロースト)、Zum Wohl!(ツム ヴォール)
→「乾杯!」 もっとビールが美味しくなるかも?
ドイツでカフェや雑貨屋などお店に入るときは「Hallo」、出るときは「Tschues」と店内に声をかけるのが一般的です。声をかけることで店員さんも笑顔で対応してくれますよ。
それではみなさん、楽しいドイツ旅行を。
Gute Reise und viel Spass!
※2018年9月現在の情報です。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/29更新)
- 広告 -