写真：泉 よしか
地図を見る磯部温泉の中でも少し高い位置から温泉街を見下ろすように建つ旭館は、明治43年創業の和風旅館。元々は初代群馬県令（現在でいう県知事）楫取素彦の別邸でした。ただし残念ながら当時の建物は火災で焼失し、今は残されていません。
部屋数は10室と比較的こぢんまりとして、明るく世話好きな女将の人柄に惹かれてリピートする人も多い宿です。
写真：泉 よしか
地図を見るロビーに一歩入ると、あちこちで目に入るのはユニークな河童の置物。実はこの“かっぱ様”、女将の曾祖父が館の守り神として祀ったもの。
水中に人を引き込む河童を水商売になぞらえることは江戸時代から行われていたので、ここでは水ではなくお湯（温泉）ですが、旭館の商売繁盛を祈願して、全国からたくさんの河童を集めたのだそうです。
写真：泉 よしか
地図を見る館内を歩くと、おや！こんなところにも、と“かっぱ様”の姿を見つけることができるかも。
写真：泉 よしか
地図を見る旭館の客室は、トイレ付きの本館とトイレ無しの旧館があり全て和室。カップルにちょうど良い10畳から、広々と7名まで泊まれる17畳のお部屋まで。
そして旭館の最大の特徴は、赤ちゃんやお子様連れのお客様大歓迎だということ！
小さい子供を連れての旅行はいろいろと苦労が多いもの。しかし旭館では部屋食、露天風呂貸切りなどの他にも、お子さんの年代に合わせたおもちゃ、子供用踏み台、子供用浴衣の用意などかゆいところに手が届くサービスがいろいろ。
写真：泉 よしか
地図を見るお孫さんのいる女将自身の目線だけでなく、実際に泊まったお客さんに要望を伺うなど、常にサービスの向上を図っているところがポイント！ここなら小さな赤ちゃん連れのご家族が、気兼ねなく過ごせます。
写真：泉 よしか
地図を見る旭館は露天風呂がまた素晴らしいのです。昔は混浴として使われていたというだけあり、十畳半と十分な大きさ。これをなんと贅沢にも貸切りに！
雰囲気も抜群の岩風呂で、カップルや家族連れに大好評。ちょっとぬるめのお湯は小さいお子さんにも入りやすく、ゆっくり手足を伸ばすにもばっちり。
写真：泉 よしか
地図を見るしかもこちらの露天風呂、枡酒を注文することもできるんです。露天風呂でちょいと日本酒を一杯！憧れのシチュエーションではありませんか？
写真：泉 よしか
地図を見る露天風呂にはシャワーやカランがありませんので、洗うときには内湯へどうぞ。
磯部温泉には昔からある旧源泉（鉱泉）と、新源泉の2種類があり、旭館の内湯は鉱泉、露天風呂は新源泉です。ぜひ入り比べてみてください。
赤ちゃん連れの場合、内湯を貸切り利用できるプランもあります。利用したい方は、旭館にお問い合わせください。
写真：泉 よしか
地図を見る食事でイチオシなのは上州牛の陶板鍋。上州牛とは群馬県のブランド牛。これを一口食べたら、もう群馬のグルメ食材はコンニャクと下仁田ネギだけだなんて軽口はたたけなくなります。
上州牛の陶板鍋は別注なので、ぜひ予約時に注文してくださいね。
写真：泉 よしか
地図を見るもうひとつ磯部温泉ならではのお料理も。こちらは鉱泉を使ったふわふわぷるぷるの「磯部とうふ」。朝食の膳に並びます。
鉱泉の働きでお豆腐が膨らんできた頃が食べ頃。塩分濃度の高い鉱泉で茹でるため、お豆腐にも優しい塩味が移り、食べ終わった後に茹で汁をすくって飲んでみれば、磯部の鉱泉の味に豆腐の豆の味が染出して、これもなかなか味わい深いものです。
磯部温泉 旭館は家族でゆっくり訪れたい温泉旅館です。ここに泊まったら、ぜひ磯部温泉街も散策してみてください。磯部の鉱泉を使って焼いた磯部せんべいを食べ歩いたり、足湯につかってみたり、楽しみ方はいろいろ。
磯部温泉街の情報は別記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひ関連MEMOのリンクを併せてご覧ください。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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