豪華絢爛!金沢「志摩」で江戸時代のお茶屋文化を見学

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豪華絢爛!金沢「志摩」で江戸時代のお茶屋文化を見学

豪華絢爛!金沢「志摩」で江戸時代のお茶屋文化を見学

更新日:2018/07/18 20:11

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター

金沢の定番観光スポットとして知られる「ひがし茶屋街」。南北約130メートル、東西約180メートルの区域に、趣のある建物がズラリと並ぶ様子は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのようです。華やかなお茶屋文化が色濃く残るこの街で、特におススメなのが内部見学可能な元お茶屋さん「志摩」。建物や展示物からお茶屋の雰囲気が直に体感できる、志摩の魅力や見学ポイントを紹介します。

江戸時代から続くお茶屋さん街「ひがし茶屋街」

江戸時代から続くお茶屋さん街「ひがし茶屋街」

写真:島塚 渓

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お茶屋とは芸子さんたちを呼んで、飲食をしたり、舞や三味線などの優美な芸を楽しんだりする社交場のこと。現在、金沢のひがし茶屋街には6軒のお茶屋さんが営業を続けています。

金沢が京都などと並ぶ有数の茶屋街として形成されるようになったのは、江戸時代後期の文政3年(1820)から。藩主の前田斉広(まえだなりなが)が、近辺に点在していたお茶屋さんを集めて町割りを行ったのがきっかけです。その後、ここが付近を流れる浅野川の東に位置したことから、「ひがし茶屋街」と呼ばれるようになりました。

江戸時代から続くお茶屋さん街「ひがし茶屋街」

写真:島塚 渓

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ひがし茶屋街に建ち並んでいる伝統的な建物のなかでも、ひときわ目を引くのが、朱色のベンガラ格子を備えた町屋の数々。この格子戸は金沢で「木虫籠(キムスコまたはキムシコ)」と呼ばれ、インド、ベンガル地方の赤色の顔料を用いて作られています。見た目の美しさだけでなく、外から建物の中部を見えなくするための目隠しの役割を備えた、機能面でも優れた格子戸なんです。

小物にも格別のこだわりを見せたお茶屋

小物にも格別のこだわりを見せたお茶屋

写真:島塚 渓

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ひがし茶屋街のメインストリート、二番丁を歩くとすぐに見えてくるのが、今回紹介する「志摩」。文政3年(1820)に建てられたお茶屋の建物が当時のまま残っていて、歴史的な価値も高いことから、国の重要文化財に指定されています。お茶屋さんで重要文化財となっているのは、京都・島原の「角屋(すみや)」とここ「志摩」だけなんですよ。

小物にも格別のこだわりを見せたお茶屋

写真:島塚 渓

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現在はお茶屋としての営業はしていませんが、江戸時代の雰囲気や文化を感じる事が出来る施設として、年中無休で一般公開しています。建物の美しさはもちろんのこと、室内を彩る様々な小物が床の間などに飾られているのも特徴。そのため、玄関を入って靴を脱ぐと、すぐにロッカーに荷物を預けてからの見学となります。

また、建物内での写真撮影は大きなカメラや三脚を使うことができないので、お気を付けください。

小物にも格別のこだわりを見せたお茶屋

写真:島塚 渓

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入口近くの資料室には、実際に芸妓さんが使用した簪や漆器、焼き物など展示されています。お茶屋はお客さんに最高のおもてなしを提供する場所なので、キセルなどの小物に至るまで最上級の品々を取り揃えています。

例えば、簪ひとつを取ってみても、銀の表面に緻密な細工が施されたものや、ヒスイやべっ甲を使った玉かんざしなど、どれも豪華絢爛。まさに一流の人々の社交場として、ふさわしい品々が展示されています。

「志摩」は部屋の内部も見逃せない!

「志摩」は部屋の内部も見逃せない!

写真:島塚 渓

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志摩でお客さんをもてなす部屋は主に2つ。入口のすぐそばの階段を上った場所にある「ひろま」と「前座敷」です。茶屋建築は間切りの壁がなく障子と襖のみで部屋を仕切っているため、これらを取り外せば宴会などの大人数にも対応することができるのが特徴。さらに、床の間は豪華な雰囲気のベンガラ色に塗られ、透明な漆を使った春慶塗(しゅんけいぬり)の違い棚も見逃せませんよ。

「志摩」は部屋の内部も見逃せない!

写真:島塚 渓

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ひろまと前座敷の正面には「ひかえの間」と呼ばれる一室が用意されています。これは名前のとおり芸妓さんたちが控えている部屋で、襖が開くと踊りと演奏が始まるようになっています。「ひかえの間」には金屏風をバックに太鼓などが展示されているので、お茶屋での遊びがなんとなくイメージできるのではないでしょうか。お客さんになったつもりで、畳の上に座ってみるのも面白いかもしれませんよ。

志摩の基本情報

住所:石川県金沢市東山一丁目13-21
料金:一般500円、小・中学生300円
開館時間:9:00〜18:00
定休日:無休

2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/04 訪問

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