浄土ヶ浜の見どころのひとつ・青の洞窟。ここへは4〜5人乗りのサッパ舟と呼ばれる小型ボートで行くことになります。青の洞窟遊覧の乗り場から、小型の船外機付きボートにヘルメットをかぶり、救命具を付けて乗り込みます。
海蝕された岩の割れ目から岩の中に入っていくのです。両側から岩肌が迫る隙間を、船長の巧みな操舵で中に入ると、ぽっかりと海水をたたえた空間に出ます。入り口から差し込む光で海水が海底の方まで青く光り非常な美しさを醸し出してくれます。
ボートはこの狭い洞窟の中で岩にぶつかりそうになりながら、方向転回をして戻るのです。狭いボートの中の事でもあり、周りが余りにも近いために、なかなか良い写真は取れません。素晴らしい景色はしっかりと目に焼き付けましょう。
遊覧船での島めぐりもあるのですが、遊覧船は大きいので洞窟には入れません。遊覧船では潮風に吹かれながら、海蝕でできた飽きることのない様々な形をした奇岩を眺めてのプチ航海となります。
遊覧船への乗船前に売店で販売しているカモメのエサを購入してからの乗船しましょう。船が出港するとそれまでのんびりと海を見つめていた、あるいは海面に漂っていたウミネコが一斉に遊覧船に向かって飛んできます。観光客から餌をもらうためです。そこで売店で購入したエサ(かっぱえびせん)を投げてやると、ウミネコは器用に空中でキャッチします。中には指先に持って与えたり、唇にくわえて与えるつわものもいるほど楽しい体験ができます。
火山岩の白い岩と白い小石で作られた風光明媚な浄土ヶ浜は、「日本の水浴場88選」にも選ばれており、宮古山常安寺の霊鏡和尚が天保年間の頃「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けらたと言われています。白い岩の上に岩手県の県木である「南部赤松」などの常緑樹があり、その美しさは一幅の絵画を見るようで、何度出掛けても決して飽きることがありません。
またこの海岸は波が静かで透明度が高いので、夏には海水浴に訪れる人たちで大いににぎわいます。足元が砂浜ではありませんので砂を巻き上げることもないため海から上がった後の、あのザラザラした砂の感触もなく、人なれしているウミネコと一緒の海水浴という事も不可能ではないのです。
震災前は駐車場から浜へ下る坂道の脇に地元産のコンブを売る店が数件立ち並んでおり、通りかかると乾燥したコンブの試食などを勧めてくれます。
今は三陸復興国立公園となった美しい景観と、自然環境を後世に伝えるため、環境省が整備したのがビジターセンター。その中にあるエレベーターで、安全に歩行できるように海沿いに整備された木道へでることができます。
木道を歩いていると写真のような光景に出会います。浄土ヶ浜は通常は波が穏やかな湾になっておりますので、お子様連れで足漕ぎボートに乗り込み、ウミネコの餌付けをしたり、白さが映える奇岩を眺めたりすることができます。
木道にはところどころに木製のベンチがありますので、都会の喧騒を忘れてゆったりと浄土ヶ浜の海を堪能するのも良いでしょう。
住所:宮古市日立浜町
電話番号:0193-63-1327(浄土ヶ浜マリンハウス)
アクセス:
・JR宮古駅から車で10分、第1〜3駐車場から徒歩10〜15分
・JR宮古駅からバス(奥浄土ヶ浜行)で20分、バス停奥浄土ヶ浜下車すぐ
・東北自動車道盛岡南ICから車で120分、第1〜3駐車場から徒歩10〜15分
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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