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愛知岡崎「旧本多忠次邸」は街を見下ろす麗しの子爵邸

愛知岡崎「旧本多忠次邸」は街を見下ろす麗しの子爵邸

更新日:2018/08/08 13:32

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー
愛知県岡崎市郊外に広がる岡崎東公園。その一画でひと際目立っている西洋館が「旧本多忠次邸」です。徳川四天王の一人・本多忠勝の末裔となる忠次が東京の世田谷に建てたものの一部を、近年この地に移しました。
外観だけではなく、内部のステンドグラスなども当時を再現して復原! 明治時代に建てられた麗しの子爵邸は、小さな丘の上から街を見下ろしています。

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丘の上から見下ろす子爵邸

丘の上から見下ろす子爵邸

写真:麻生 のりこ

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「旧本多忠次邸」は愛知県岡崎市郊外に建っている昭和の洋館です。外観はスパニッシュ様式を基調とし明るい色モルタルで仕上げ、屋根には赤褐色のフランス瓦を使用。中央にある三連のアーケードテラスが印象的な邸宅建築です。

この邸宅が建っていたのは東京の世田谷で、当時の敷地面積はおよそ7,100平方メートル。土地選びや基本的な設計は邸宅主であった本多忠次氏によるもので、昭和7年(1932年)に完成し、平成24年(2012年)にこの地へ移築し復原しました。

丘の上から見下ろす子爵邸

写真:麻生 のりこ

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庭の南側には大きなプールも。このプールは建物側に壁泉が見られ、シャチのレリーフから水が流れる仕掛けでした。このシャチは建物の妻飾り(屋根の下、建物の側面にあたる三角形の壁面)にある獅子と対峙しているので確認してみて!

丘の上から見下ろす子爵邸

写真:麻生 のりこ

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玄関は建物の西側にあり車寄せがついています。世田谷にあった頃は『仮面ライダー』や『ミラーマン』などのロケも行われたんですよ。

邸内の中央には東西へ廊下が延び、玄関から入って日当たりの良い右側(南側)は接客や家族の生活の場で、左側(北側)には使用人部屋などが配置されています。

モダンな香り漂う1階

モダンな香り漂う1階

写真:麻生 のりこ

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車寄せから玄関、そして建物内へ入り、最初の見学スペースが団欒室です。室内はベイウィンドウから光が差し込み、明るく落ち着いた雰囲気。廊下に面した小窓にはステンドグラスも。

モダンな香り漂う1階

写真:麻生 のりこ

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こちらは団欒室の隣にある食堂です。中央に置かれた重厚なテーブルは存在感抜群。壁際にある棚の中央に開いている小窓の向こう側は配膳室です。
廊下を隔てた台所で調理した料理を配膳室に運び、この小窓から食堂内へ運んでいました。機能的な造りですね。配膳室の中へは入れませんが廊下から中を覗くことは可能です。

配膳室の東側はかつての衣裳室。現在では常設展示室となり、写真入りパネルにより復原工事の過程や文化財的な修復工事の手法を解説しています。

モダンな香り漂う1階

写真:麻生 のりこ

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1階の突き当りは、忠次夫人が読書やお稽古ごとなどに使用した夫人室です。室内は8畳間で親友との応接にも使われたそう。衣装室と行き来できるのがポイントです。

こちらは夫人室の南側に突き出ている日光室。6個の上げ下げ窓が付けられた半円形のボウウィンドウで、三連のアーケードテラスへも出られるようになっています。庭を見渡しながらティータイムも楽しめそうですね。
現在では夫人室とともに展示室として利用されています。

落ち着いた和の空間が広がる2階

落ち着いた和の空間が広がる2階

写真:麻生 のりこ

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2階へは玄関から入って正面の階段または、夫人室前にある内階段からどうぞ。内階段から上ると右手に銀色の壁紙がモダンな寝室が、左手には浴室と化粧室があります。
寝室に置かれているベッドのデザインは忠次氏によるもので、頭側には本多家の家紋をアレンジした葵のマークが。

落ち着いた和の空間が広がる2階

写真:麻生 のりこ

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寝室の南側で日光室の真上となる書斎からは、お茶室と3部屋の和室が繋がっています。和室はお茶室の隣から控の間、次の間、そして客間の順。

落ち着いた和の空間が広がる2階

写真:麻生 のりこ

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欄間や各室内の調度品を見ていると、ここが西洋館の中だということを忘れてしまいそう。床の間にある付け書院の明かり障子や畳の紋縁も、ぜひご覧ください。

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様々な趣向を凝らした邸内

様々な趣向を凝らした邸内

写真:麻生 のりこ

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和洋折衷の邸宅内では、各室内ごとに様々な趣向が見られます。階段脇にある花台には寝室のベッドと同じ葵のモチーフも。
最後の岡崎藩主・本多忠敬子爵の次男として誕生した忠次氏。その縁もあり忠次氏の死後、邸宅は岡崎市に移築され、このように復原されました。

様々な趣向を凝らした邸内

写真:麻生 のりこ

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団欒室や食堂、浴室などを彩るステンドグラスは当時流行したもので、モザイクタイルとともに見どころに。こちらのステンドグラスは、玄関から入ってすぐの階段踊り場のもの。花と剣が美しくデザインされていますね。

様々な趣向を凝らした邸内

写真:麻生 のりこ

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1階東端の湯殿には随所にモザイクタイルが張られ、窓には色鮮やかなステンドグラスが嵌め込まれています。

各室内の照明器具。邸宅の壁に付けられた獅子の壁泉。アールデコ様式の家具で統一されたお茶室。シャンデリアを取りつけている天井の漆喰細工(メダリオン)も見惚れてしまうほど!

昭和の洋館で優雅な気分に!

昭和の洋館で優雅な気分に!

写真:麻生 のりこ

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旧本多忠次邸は東名高速道路「岡崎」I.Cから北へ約1キロ。岡崎東公園の入り口にあたる小さな丘の上に建っています。
基本的に入館は無料なので、ドライブの途中に気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。岡崎市が誇る近代化遺産「旧本多忠次邸」は、庭のベンチに腰かけての外観鑑賞もお勧めです。

昭和の洋館で優雅な気分に!

写真:麻生 のりこ

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岡崎市 旧本多忠次邸の基本情報

住所:岡崎市欠町足延40-1
電話番号:0564-23-5015
アクセス:
東名高速道路「岡崎」ICから約5分(約1キロ)
名鉄「東岡崎駅」2番バスのりばから東公園口方面行きに乗車、「東公園口」下車後徒歩3分
入館料:無料(企画展等開催時は有料)
※2018年9月6日(木)から7日(金)は企画展準備のため臨時休館

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/09/09 訪問

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