「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」大阪あべのハルカス美術館で遊び学ぶ

「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」大阪あべのハルカス美術館で遊び学ぶ

更新日:2018/08/03 09:13

けいたろうのプロフィール写真 けいたろう 旅するグルメライター
デジタルのさまざまな分野のスペシャリストで構成されたアート集団のチームラボが、あべのハルカス美術館で美しくて楽しすぎる上にちょっと考えさせられるイベント「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」を開催!

普段は美術館の会場内が期間限定で遊園地に変身!驚きの手法でいろんなことを学べる美術展。2018年の夏休みに最適なファミリーお出かけスポットとなっています。

チームラボによる学ぶ!未来の遊園地!

チームラボによる学ぶ!未来の遊園地!

写真:けいたろう

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2018年夏。大阪の日本一高いビルのあべのハルカス内、あべのハルカス美術館で、チームラボによる展覧会が開催!テーマは「学ぶ!未来の遊園地!」。

チームラボによる学ぶ!未来の遊園地!

写真:けいたろう

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いろんな分野のスペシャリストが集結し、光のアートを手掛けるチームラボによる遊園地は「ただ美しい」、「ただ楽しい」というだけでなくちょっと哲学的。

学校では勉強できないような学びが可能で、ファミリーでのお出かけに最適のアートイベントとなっています。

チームラボによる学ぶ!未来の遊園地!

写真:けいたろう

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まず来場者が目にするのは「花と共に生きる動物達 / Animals of Flowers, Symbiotic Lives」という花で彩られた大小の動物が行進する巨大アート作品。

行進する動物が壁面に投影され、人がその花に手を触れると動物から花が剥がれ、美しく花を散らします。すべての花が散ってしまった動物に待つのは死。子どもも大人も、普段は縁遠い「死」という概念に思わずハッとしつつ、美しさの代償や儚さを知るきっかけとなるはずです。

チームラボの固定概念にとらわれない美術展

チームラボの固定概念にとらわれない美術展

写真:けいたろう

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チームラボが手掛ける美術展は固定概念にとらわれないのが特徴。美術館では完成された作品が展示され、作品に触れずに鑑賞するのが一般的。しかしチームラボは、その固定概念を払拭。来場者が作品に干渉し、積極的に触れることで真の美しさを発揮されるような計算がなされています。

作品に干渉するのが楽しくなるのが「巨大!つながるブロックのまち / Giant Connecting Block Town」という街の形をしたアートアトラクション。家やビル、駅などのブロックを置いて、街の中に自動車や列車を走らせて遊ぶ展示となっています。

同じ種類のブロックを繋げると乗り物は進化。アトラクションの中の街はヘリが飛んでいて、街の様子を上部のモニタに投影。街を楽しく発展させるのが楽しくなる仕組みがなされています。

チームラボの固定概念にとらわれない美術展

提供元:(C)チームラボ

https://www.teamlab.art/jp/地図を見る

隣のエリアでは「小人が住まうテーブル / A Table where Little People Live」という小人たちが住んでいるテーブル型のアートアトラクションを展開。

テーブルの中を走り回る小人たち。テーブルの上に物や手などを置くと、それらの形に反応して、さまざまなリアクションをしてくれます。いろんな物を置いて、小人たちと一緒に遊ながら論理的思考に触れることができます。

小人たちが住んでいるテーブルのある部屋の壁は、「小人が住まう奏でる壁 / A Musical Wall where Little People Live」というアトラクションになっており、こちらにも小人が住んでいて、いろんな物をくっつけて小人と遊びます。上の方から降ってくるニコニコの種がくっついている物に当たると音色を奏で、壁から音楽が流れてきます。

チームラボの固定概念にとらわれない美術展

提供元:(C)チームラボ

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体を使って展示を楽しむというチームラボの作品の特徴がもっとも顕著なのが、「すべって育てる! フルーツ畑 / Sliding through the Fruit Field」というアートアトラクション。

滑り台型のアトラクションは、坂の表面にフルーツや水、ミツバチなど植物の生育に必要となるさまざまな要素が漂う世界。滑る人は太陽の光となって、それらの要素に降り注ぎます。

太陽の光が刺激となり水とフルーツの種がぶつかることで、芽が出て花が咲きます。ミツバチが花に触れることで受粉が行われ、フルーツが実を結びます。そのフルーツが割れ、中から種が飛び出すことで、フルーツは増えさらに坂の世界はにぎやかさを増します。

人の手が作品の魅力を引き出すインタラクティブな変化

人の手が作品の魅力を引き出すインタラクティブな変化

提供元:(C)チームラボ

https://www.teamlab.art/jp/地図を見る

人の手がふれることで作品の真の魅力が開花するチームラボの作品群。今回もっとも規模の大きな作品が、「グラフィティネイチャー - 山と谷 / Graffiti Nature - Mountains and Valleys」というアート作品。

大きなクジラが泳ぐデコボコの山と谷となったスペースにはトカゲ、カエルやワニやチョウなどのさまざまな動物が暮らしています。

作品の中に人が入りじっとしていると、そこに花が咲き、チョウがやってきます。するとカエルがチョウを食べようとやってきて、さらにそれを食べようとやってきたトカゲを狙うワニという感じで、食物連鎖が繰り広げられます。

人の手が作品の魅力を引き出すインタラクティブな変化

写真:けいたろう

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食物連鎖の頂点に立つワニは人にたくさん踏まれると、潰され死んでしまい、自然の摂理が表現されています。

しかし来場者である人間は紙に動物を描き、それをスキャンし、山と谷に動物を生み出すことで多様性の尊重などを学ぶことが可能です。

人の手が作品の魅力を引き出すインタラクティブな変化

写真:けいたろう

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また作品に触れて干渉を行うチームラボの作品で、その特徴が最も顕著なのが「まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり /Story of the Time when Gods were Everywhere」という作品。

こちらのアートアトラクションは、壁に映し出される象形文字に触れることによって、その文字を象徴する現象や動物が生まれ、壁に展開されます。

体験者が呼び出した現象たちはそれぞれ相互に影響を与えつつ物語が生まれます。たとえば土に雨が降れば草が生え、雨と日が出会うと虹が生まれます。

他者をポジティブに捉える「共創」という概念

他者をポジティブに捉える「共創」という概念

写真:けいたろう

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チームラボの展示は、これまで紹介したように入場者によるさまざまな手が加わることで、作品として完成します。

例えば入り口の「花と共に生きる動物達 / Animals of Flowers, Symbiotic Lives」では、誰の手も介在しないと、花で装飾された動物達の淡々とした行進が描き出されています。その行進は美しくも少し抑揚のない雰囲気。

他者をポジティブに捉える「共創」という概念

写真:けいたろう

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「グラフィティネイチャー - 山と谷 / Graffiti Nature - Mountains and Valleys」では、山と谷に人が立ち入らなければ、クジラが悠々と泳ぐだけの展示になってしまいます。

そこへ他者の手が入ることにより、作品に変化が生まれ、美しさがや面白さなどが開花し、来場者自身がほかの来場者を楽しませます。

他者をポジティブに捉える「共創」という概念

写真:けいたろう

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またチームラボの作品を観賞している他者は光に照らされ影を作り、その影も作品の一部であるかのような雰囲気。

普通の美術展では「作品鑑賞の邪魔」としか捉えられなかった他者に対し、作品を共に創る「共創(きょうそう)」という価値観を創造。チームラボではマイナスをプラスに転化、ポジティブに捉えることに挑戦しています。

圧倒的な美しさを動画で

動画:けいたろう

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これまで写真と文章でつづったチームラボ「学ぶ!未来の遊園地!」の魅力を動画にしました。その美しさをぜひご堪能ください。

チームラボ「学ぶ!未来の遊園地」の基本情報

住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43あべのハルカス16階
電話番号:06-4399-9050
アクセス:JR・大阪メトロ・近鉄各線「天王寺」駅下車すぐ
休館日:7月23日(月)、30日(月)、8月6日(月)
開催期間:2018年7月13日(金)〜9月2日(日)
開催時間:10:00〜20:00(予定)入館は原則閉館30分前まで。
ただし会場の混雑状況により変更することがあります。
入館料:一般(18歳以上)1,400円、中学・高校生1,000円、子ども600円

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/12 訪問

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