写真:舟津 カナ
地図を見るもともとニッカウヰスキーの工場でしたが撤退後、跡地に建てられたのが「いいちこ蒸留所」。敷地の中には製造場の他にも、貯蔵庫、試飲コーナー、散策路、芝生公園などがあり、春はサクラ、秋は紅葉が楽しめる自然と調和した広大な施設となっています。
「いいちこ蒸留所」は、樽やホーロータンクで長期間寝かせる「長期貯蔵酒」など高度な技を駆使した、味にこだわる焼酎造りを目指し、2002年に開設。2004年より一般公開されるようになりました。
この恵まれた自然の中で、1次、2次仕込みとも大麦麹だけで行う「全麹造り原酒」が日々生まれているのです。
写真:舟津 カナ
地図を見る工場見学ができるのは第1&第2製造場、第1貯蔵庫の3箇所です。
第1製造場では1次、2次仕込みと蒸留。第2製造場では蒸留。第1貯蔵庫では貯蔵・熟成の工程が見学できます。
案内人がいるわけではありませんが、それぞれ主要な場所にはビデオモニターや大きなパネルが設けられ、どのように焼酎が製造されるかわかりやすく解説。「いいちこ」の原料である二条大麦や大麦麹などは実物が展示され、触れることもできます。
貯蔵庫では原酒を熟成させる1500丁の樫樽があり、圧巻!
ワイナリーでは珍しくありませんが、焼酎で長期貯蔵のための樽がここまで多いのは珍しく、「原酒の杜」といわれる由縁を肌で感じる場所です。
写真:舟津 カナ
地図を見るビール工場などの工場見学では、見学後に試飲というコース設定を設けているところが多いですが、ここは試飲・売店だけ利用することも可能。
製造所から少し離れた「試飲コーナー」には、店員の説明を聞きながら試飲できるカウンター、自由に試飲できる一角、売店があり、ガラス張りで落ち着いた空間で、心行くまで飲み比べできるように工夫されています。
ドライバーの方は「どうせ飲めない!」とがっかりしないでください。
ここのノンアルコール飲料は、焼酎の製造過程で生まれる発酵大麦エキスを使用した麦酢。「いいちこブランド」を傷つけない、ノンアルコールだと侮れない物が試飲できます。麦酢はアミノ酸やクエン酸などが多く含まれ、健康維持にはもちろん、ダイエットにも効果的とか。
程よい酸味は癖になり、リピーターも多いとのことです。
写真:舟津 カナ
地図を見る日田蒸留所では、ここでしか販売されていないレアな焼酎「いいちこ原酒」が販売され、焼酎通に大人気。
3種類あり、
全麹常圧蒸留原酒 (44度)
全麹減圧蒸留原酒(44度)
長期熟成貯蔵酒(40度)
常圧蒸留原酒は個性的で芳醇な味わい。お湯割がおすすめ!
減圧蒸留原酒は3種類の中で一番すっきり飲みやすく、水割りがおすすめ!
長期熟成貯蔵酒は焼酎というよりウイスキーのような味わい。ロックで飲むのがおすすめ!
とそれぞれ個性的な味わい。
3種類楽しめる3本セットも販売されています。
もちろん、この3種類も試飲できます。
飲み比べて一番好きなものを購入してもよいかもしれませんね。
お酒の味を左右する原料の「水」ですが、日田は日本屈指のおいしい水どころ。
それ故に近くにはサッポロビール工場があり、そのでも工場見学・試飲が楽しめます。
そのほかにも、全国的にも人気が高い天然水「日田天領水」や、醤油・味噌・虹色ラムネを製造する「原次郎左衛門」も製造過程が見学可能。
学びながら、楽しめる大人の時間をじっくり味わえます。
学んだ後は、日田温泉でゆっくり宿泊するのもよいでしょう。
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この記事を書いたナビゲーター
舟津 カナ
10年間、旅行会社に勤務。その後、そのノウハウを活かし編集プロダクションで日本旅行協会の会報誌、政府観光局のパンフレットやウエブの編集、執筆を担当。取材先を選定し、一眼レフカメラを片手に取材をしていま…
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(2025/1/18更新)
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