写真:那須 マッキー
地図を見る今回ご紹介するサギゾウが見られるのは、広い那須高原の中の一部。笹平湿地に咲いています。サギソウの姿は、まるで鳥の鷺が翼を広げ羽ばたこうとしている様に見えます。ひとめ写真に収めようと毎年開花時期の7月から8月下旬にかけ、県内外はもちろん首都圏からも大勢の方が訪れます。
笹平湿地はそんなに大きな面積ではありませんが、そんなサギソウに昭和天皇も惹かれました。研究のために2度訪れたのは有名な話です。
写真:那須 マッキー
地図を見る純白のサギソウは雨に濡れるとより一層美しく見え、8月に一番美しい姿を見せて開花する事から、「8月の誕生花」にもなっています。
写真:那須 マッキー
地図を見る笹平湿地のあちらこちらに、サギソウの小さな群落があります。サギソウの花は開花するまでに、かなりの時間がかかるのですが、開花して咲き始めると、なんと4〜5日の期間で枯れてしまいます。しかし、その他の群落が次々と咲いて行きますので、盛夏の8月の頃にサギソウが姿が見られないということはまずないでしょう。
写真:那須 マッキー
地図を見る植物学者として「ナスヒオウギアヤメ」の名付け親としても知られている昭和天皇は、サギソウをこよなく愛し注目していたそうです。この小さな笹平湿地へは昭和54年8月と昭和60年9月に2度お越しになり、熱心に観察されました。それだけ魅力のある花といえ、現在では栃木県レッドデータ準絶滅危惧種に指定されています。
写真:那須 マッキー
地図を見る小さな湿地なので15分もあれば見て周ることができます。自然保護の観点から指定されているルート以外、直接湿地に立ち入る事は出来ませんが、木道が整備されていますので、足元を気にすることなくサギソウの観察が可能です。
写真:那須 マッキー
地図を見る写真:那須 マッキー
地図を見るサギソウの花言葉は「夢でもあなたを想う」です。素敵な言葉ですね。透き通るような純白のドレスをまとった乙女の気持ちを素直に表しているような雰囲気があります。雨露に濡れたサギソウは一段と魅力的です。
サギソウの大きさは僅か4cmほどの小さな花で、昔は日本各地の湿地で見かける事ができましたが、年々その数が減り現在では絶滅危惧種に指定されています。
写真:那須 マッキー
地図を見るサギソウはラン科の植物です。純白の花びらがシラサギが飛んでいる姿に見える事から和名で「サギソウ」と呼ばれていますが、英語圏でも「シラサギの花」と呼ばれています。
写真:那須 マッキー
地図を見る写真:那須 マッキー
地図を見る笹平湿地にはサギソウや野草などのほかにも、日本国内で最少と言われる「ハッチョウトンボ」が生息しています。そのサイズは雄雌とも同じ大きさで、胴の長さが11〜15ミリ、羽を広げても15ミリ程度で、ちょうど10円硬貨に隠れてしまう位の大きさしかありません。雄は真っ赤な身体をしていてとても目につきやすいのですが、雌は茶褐色で見かける事がほとんどありません。栃木県のレッドデータ絶滅危惧種に指定されています。
写真:那須 マッキー
地図を見るサギソウ以外にも数は少ないですが、湿地のあちらこちらに「オニユリ」が自生しています。サギソウの白に対比して鮮やかなオレンジ色ですので、咲いていれば直ぐに見つけることができます。
写真:那須 マッキー
地図を見る住所:栃木県那須郡那須町大字寄居2424
アクセス:那須ICより車で約30分
2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/9更新)
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