写真:藤田 聡
地図を見る三国峠は、上士幌町を代表する紅葉名所です。標高1139mの北海道で一番高い峠で、トイレ付き駐車場とカフェ「三国峠Cafe」(冬季休業)があります。展望台からの眺望は雄大で、北海道らしさ満点です。
国道273号線は糠平国道や樹海ロードの別名があり、眼下には三股盆地と呼ばれる針広混交林の大樹海が広がります。秋にはその全てが紅葉し、まさに絶景です!
写真:藤田 聡
地図を見る三国峠の紅葉で印象的なのが、樹海を背景にS字カーブを描く松見大橋です。大自然の中に高さ30m・長さ330mもの人工物があると、通常は風景が台無しになるもの。しかし、優雅なカーブのせいか似合っていると感じ、忘れられない光景です。
三国峠駐車場からは松見大橋は見えず、少し下の緑深橋付近から見下ろします。小さな駐車スペースがあり、googleマップにもPのマークがあります。写真右下の「地図を見る」をクリックすると、撮影場所の地図が表示されます。
<三国峠の基本情報>
住所:北海道河東郡上士幌町三股番外地
電話番号:01564-4-2224(上士幌町観光案内所)
アクセス:糠平温泉から車で約50分
写真:藤田 聡
地図を見る三国峠の手前にある十勝三股は、旧国鉄士幌線の終着駅があった場所。赤松や蝦夷松を産出し、林業が盛んだったので、その木材を運び出すために士幌線が開通しました。
今では2軒しか家がなく、その一軒がログハウスのカフェレストラン「三股山荘」。付近一帯は、秋には白樺の紅葉で彩られます。よく見ると遠くに同じ形をした山が2つ並んでいますが、知る人ぞ知るアイヌの聖地オッパイ山です。
写真:藤田 聡
地図を見るオッパイ山の正式名称は、右側が西クマネシリ岳(標高1635m)で左側はピリベツ岳(標高1602m)。アイヌの口承伝承「ユーカラ」で、「神々の国土造りの舞台になった場所」として神聖視されている聖地で、2つ並んだ山の姿が女性の乳房に似ていることから、2つ合わせて「オッパイ山」の通称で親しまれています。
毎年7月上旬の日曜日に、上士幌町で「オッパイ山祭り」を開催。アイヌ植物園・東泉園「聖地ウタリの森」で、神格を有する霊的存在に祈りをささげる儀式「カムイノミ」や奉納芸能が執り行われます。古式舞踊や狩猟体験、アイヌ儀式料理の試食など、貴重なアイヌ民族の文化に触れることができます。
写真:藤田 聡
地図を見る十勝三股の国道沿いは白樺の並木道で、秋には美しく紅葉します。赤でも黄色でもない、黄金色の紅葉です。付近の幌加温泉「鹿の谷」の玄関前からも、正面にオッパイ山を望むことができます。
<十勝三股の基本情報>
住所:北海道河東郡上士幌町三股
電話番号:01564-4-2224(上士幌町観光案内所)
アクセス:糠平温泉から車で約30分
※予約制バス「ノースライナー」が1日1往復あり
写真:藤田 聡
地図を見る三国峠と同様に、上士幌町を代表する観光名所が「タウシュベツ川橋梁」です。正式名称は、旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群と呼ばれ、先程の十勝三股まで開通していた鉄道の廃線跡に残る、多数の橋が観光名所になっているのです。
中でも一番有名なのが、幻とも呼ばれるタウシュベツ川橋梁。糠平湖の水かさが増える6月頃から湖面に沈み始め、8-10月頃には湖底に沈みます。水没時期は雨量により変動しますが、紅葉とのコラボは非常に貴重な光景です!
水面の上に一部だけも見えていれば幻の橋だと実感できるので、おすすめの観光スポット。しかも、毎年水没するので劣化が激しく、いずれ崩壊すると言われます。二重の意味で幻の、貴重な光景です!
写真:藤田 聡
地図を見るタウシュベツ川橋梁へ行く林道は一般車通行止めで、現地まで行くには地元開催のツアーか、糠平温泉で送迎を実施している宿を利用する必要があります。
対岸から眺めるだけなら、国道の駐車帯から徒歩約2分のタウシュベツ展望台でも十分。ただし、写真のように林の間から遠望するので、双眼鏡や望遠レンズが必要。この写真は82mm、一つ前の写真は270mmなので、本格的な望遠レンズが必要です。(いずれも35mm換算)
アクセスは、予約制バスのノースライナーが1日1本ありますが、五ノ沢バス停から約2kmあります。北海道にはヒグマがいるので、長距離の徒歩はおすすめできません。マイカーやレンタカーが一番のおすすめですが、糠平温泉からタクシーで行く方法もあります。
なお、タウシュベツ川橋梁へ行く一般車通行止めの林道も徒歩で行けますが、熊が出没して危険なので避けましょう。国道沿いではないので、完全に熊のテリトリーです。
<タウシュベツ展望台の基本情報>
住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
電話番号:01564-4-2224(上士幌町観光案内所)
アクセス:糠平温泉から車で10分
写真:藤田 聡
地図を見るタウシュベツ川橋梁と紅葉のコラボは、橋が水没するので毎年見られるわけでなく、見られればラッキーという紅葉スポット。毎年確実に見られる旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群と紅葉のコラボで、一番のおすすめは第五音更川橋梁です。
ここは国道の橋から一望できるので、国道沿いの駐車帯からほとんど歩かずに済むのも嬉しい限り。国道を走行中の車から、紅葉の色付き具合を下見もできます!
<第五音更川橋梁の基本情報>
住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
電話番号:01564-4-2224(上士幌町観光案内所)
アクセス:糠平温泉から車で約18分
写真:藤田 聡
地図を見る糠平温泉は、上士幌町を代表する観光地。街路樹にも紅葉する樹木が植えられ、付近で一番早く紅葉します。観光案内所があり、ビジターセンターとして機能している、ひがし大雪自然館の駐車場付近も、秋には写真のような美しさです!
なお、ぬかびら源泉郷というのは地名です。奥飛騨温泉郷もそうですが、温泉好きには地名自体が温泉に関係する名称というのは、嬉しいものです。
写真:藤田 聡
地図を見る周辺に鉄道遺産が多い糠平温泉で必見なのが、上士幌町鉄道資料館です。旧糠平駅跡地にあり、秋には美しい紅葉に彩られます!
写真:藤田 聡
地図を見る糠平温泉付近の紅葉名所といえば、ぬかびら源泉郷の少し手前、第三音更川橋梁がある泉翠峡が有名です。しかし、標高が低いので紅葉時期は遅め。少し北上した国道沿いにも、写真のような崖があり紅葉を楽しめます。
付近には糠平湖展望台もあり、紅葉した糠平湖を一望可能です。上士幌町の観光スポットは糠平国道沿いに点在していますが、事前によく調べておかないと気付かない場合が多いのも事実。当記事を参考にして、十分に計画を立てましょう!
<糠平温泉の基本情報>
住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
電話番号:01564-4-2224(上士幌町観光案内所)
アクセス:帯広駅バスターミナルから十勝バス糠平線で1時間45分
上士幌町・糠平温泉から糠平国道を北上して三国峠を超えると、北海道を代表する紅葉名所が揃っています。大雪山系の赤岳銀泉台と大雪高原温泉の沼めぐりは、日本を代表する紅葉名所で、見頃期間中はアクセス道路が通行止めになり、シャトルバスで向かいます。
さらに北上すれば、紅葉名所の層雲峡があり、西へ行けば然別湖や然別峡も紅葉スポット。周遊して紅葉狩りを楽しみましょう!(道道85号・鹿追糠平線は災害復旧工事の為通行止が続いており、迂回が必要です)
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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