写真:よしおか
地図を見る5月のゴールデンウィーク期間に恒例となった青柏祭。
青柏祭の曳山行事の歴史は古く、昭和58年(1983年)には国指定の重要無形民俗文化財に指定されています。
お祭りの由来は、平安時代にまで遡(さかのぼ)り、天元4年(981年)に能登国の国主である源順(みなもとのしたごう)が「能登の国祭り」と定めたのが始まりと言われています。
また、室町時代に能登国の守護であった畠山義統(はたけやまよしむね)が文明5年(1473年)に国祭りの青柏祭に曳山を奉納したのが、「でか山」の始まりとも言われています。
現在は、大地主神社(山王神社)の例大祭として行われ、能登地区で最大の祭礼です。
写真:よしおか
地図を見る日本一大きいといわれる青柏祭の山車「でか山」。でか山は「山町(やまちょう)」と呼ばれる七尾市内の「府中(ふちゅう)町」、「鍛冶(かじ)町」、「魚(よう)町」からそれぞれ1台の山車が奉納されます。
「日本一ってどのくらい?」というと、高さ約12メートル、車輪の直径は約2メートル、そして重さはなんと約20トン。江戸時代の一時期には、曳山の高さは18メートルもあったと言われていますが、今もなお、十分と言えるほどの大きさです。でか山は、およそ300人の人力によって曳き廻されます。
また、この高さ12mの「でか山」を通すために七尾市内のルート区間では電柱が高く設置されています。
写真:よしおか
地図を見る5月3日から5日の3日間で、例年15万人近くの観光客が訪れるほど人気を博している青柏祭。
七尾で生まれ育ち、都会に出ていかれた若い方たちも、青柏祭の時には休日をとって故郷へ帰ってきます。お盆や正月には帰ってこられなくても、参加するのは、それだけ能登の人にとって、お祭り、そして青柏祭というのは重要なものだと言えるでしょう。七尾市にしっかりと根付いた、地域の人々にとって大切なお祭りなのです。
写真:よしおか
地図を見る青柏祭の見所はなんといっても「でか山」の壮観な光景!府中町、鍛冶町、魚町の3台のでか山が勢揃いする時は圧巻です!3台が同じ場所に並ぶのは、5月4日正午過ぎに大地主神社(山王神社)、5月5日午前11時半頃能登食祭市場前、そして5月5日午後に七尾駅前(ミナクル・パトリア)と御祓川河畔にて。大迫力のでか山を是非間近でご覧ください!
また、青柏祭では、「でか山」を方向転換させる「辻(つじ)廻し」も見所!でか山が進むルートは必ずしも直進するだけではありません。狭い町中を曳き廻ることも多いため、方向転換が必要になってきます。若い衆が大きな掛け声とともに、8メートルにも及ぶ大梃子(おおてこ)を使用し、曳山の前車輪を浮かせ、地車(じぐるま)を入れて辻を曲げます。若い衆の勇ましい姿を見ることができるのも祭りならでは!
写真:よしおか
地図を見る他にも注目していただきたいのが、「でか山」を曳く若衆たちの楽しんでいる表情。大きな掛け声とともに曳き廻す様子は、つい自分たちも参加したくなるほど。
ちなみに、青柏祭は、観光で訪れた方々も曳くことができる参加型。「曳山祭りを体験したい」という方にもオススメですし、地元以外の方々でも「青柏祭に参加したい」と、毎年お越しになられている方もいるそうです。予約は不要。飛び入りで参加してください!「でか山」から出ている縄をつかみ、町の住民たちと一緒に曳く体験は、きっと忘れられない能登半島観光での思い出となることでしょう。
参加を希望させる方は軍手等の手袋を持参されることをオススメします。また、ハイヒールやサンダルで「でか山」を曳く事は大変危険なので、スニーカーを履いてご参加ください。皆様も是非、地元の住民たちと一緒に、青柏祭を盛り上げましょう!
青柏祭は3日間の中で、「でか山」が通るルートも違ってくるので、事前にチェックされてから行かれることをオススメします!
なお、七尾市の市街地まで自動車でお越しの場合は、七尾フィッシャーマンズワーフ「能登食彩市場」の横に祭事中のみ駐車場が特設されるので、ご利用ください。また、JR金沢駅から七尾駅まで列車も運行しているので、七尾市外からお越しの方は電車を利用されることをオススメします。
日本一大きい「でか山」を曳き廻す青柏祭。
圧倒的なスケール感を、是非皆様もご体感ください!
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(2024/11/7更新)
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