写真:美里 茉奈
地図を見る沖縄本島の糸満市、国道331号線の大通りから入った、畑の中の細い道を海に向かって進むと、海ぶどう農園「海ん道Uminchi」の看板が見えてきます。
写真:美里 茉奈
地図を見るポニーも放牧されている広い敷地に建つ、セルフビルドの建物の1階が海ぶどう農園「海ん道」(うみんち)。2階がカフェになっており、ショップは別の建物です。
ショップでは、新鮮な海ぶどうのほか、海ぶどうを使ったアイスクリームなどを購入することができます。カフェは、海ぶどうを使ったメニューのフードやドリンクが楽しめ、地元の方にも人気のお店です。
写真:美里 茉奈
地図を見る事前に予約することで、海ぶどうの養殖場での「見学」もしくは「見学+海ぶどうの摘み取り体験」が可能です。
写真:美里 茉奈
地図を見る海ぶどう養殖場の見学は、実際に養殖をされている職人さんの解説つきで、海ぶどうについて詳しく学ぶことができます。
海ぶどうは、沖縄の海藻として知られるモズクやアーサに比べるととてもデリケートで、育つためには平均25℃の水温と、水深10m程度の暗さが必要。海ぶどうが育つのに適した環境を作るため、敷地からすぐの海からくみ上げた海水を使った、100層もの専用プールが並んでいます。
海ぶどうは海藻なので、光合成によって成長しますが、明るすぎても暗すぎてもうまく育ちません。そこで、海ぶどうが生息する水深の明るさを作り出すために、天井にはブルーとブラックの目の細かいネットが張られています。
写真:美里 茉奈
地図を見る海ぶどうの位置を固定するために、養殖はツルの部分を網に挟んで行われます。上手に育つと、写真のようにつぶつぶがたくさんついた海ぶどうが育ちます。10cmほど育つと出荷のタイミングです。
海ぶどうの旬は、水温が25℃に近い春と秋。写真の状態まで育つのには、約1ヶ月かかります。しかしここが難しいところで、環境が適さない場合は、海ぶどう自身がつぶつぶを育てるのをやめてしまいます。私たちが食べている海ぶどうのつぶつぶは、海ぶどうにとって快適な環境を作ろうと努力されている職人さんたちの、試行錯誤の結晶なのです。
写真:美里 茉奈
地図を見る海ぶどうの摘み取りは、なんと一つ一つ手作業。茎からぷちぷちした部分を切り離します。これだけ大量の海ぶどうが生えているところを手で触ると、そのぷちぷちとした手触りがとても不思議な感触です。
ところで、摘み取り体験をしたら、その場で採れたて海ぶどうが食べられるのでは……?と思われるかもしれませんが、実はここから海ぶどうの出荷までは1週間程度かかります。
というのも、手で摘み取った海ぶどうは、その衝撃でダメージを受けて弱ってしまっているため、海水の中で休ませて太陽にあてることで修復させ、さらに海ぶどうについたゴミなどを取り除き、綺麗に洗ってから出荷という工程を経るからです。
しかし、工場見学と摘み取り体験の方には、ちゃんと出荷直前の新鮮な海ぶどうが持ち帰りもしくはその場で食べられるように用意されていますので、ご安心ください。
写真:美里 茉奈
地図を見る海ぶどう農場見学もしくは海ぶどう摘み取り体験をした方には、「新鮮海ぶどう50g」もしくは「海ぶどうアイス(ソルティーミルク・アセロラ・ちんすこう・パイナップルの4種から選べます)」のいずれかがついてきます。海ぶどうはその場で食べるも良し、パックで持ち帰るのもOKです。
写真:美里 茉奈
地図を見る出荷直前の海ぶどうは、その色つや、食感共にとても新鮮で、まさに「グリーンキャビア」の名にふさわしい食べ応え。持ち帰りパックの場合もちゃんとタレがついていますので、お家で美味しく食べることができます。
海ぶどうはそのまま食べてももちろん美味しいのですが、一押しの食べ方は、「卵かけご飯に混ぜる」「豚しゃぶと一緒にしゃぶしゃぶする」という方法。海ぶどう自体にほのかなしょっぱさがあるので、アイスもそうですが甘味にも意外に合いますよ。
写真:美里 茉奈
地図を見る併設されているショップ「ぷちぷち」では、フレッシュな海ぶどうのほか、「海ぶどうアイス」、「海ぶどうを練り込んだ麺」や「シークワーサーを使ったタレ」などギフトにも好適な品を販売しています。通信販売もやっていますので、ここで食べた海ぶどうをもう一度食べたくなっても安心ですね。
<海ぶどう農園「海ん道〜うみんち〜」の基本情報>
住所:沖縄県糸満市真栄里1931番
電話番号:098-994-0016
定休日:日曜日
海ぶどう摘み取り体験・養殖場見学時間:13:00〜16:00
参加費:養殖場の見学 1000円、摘み取り体験 1500円
※電話番号、定休日は併設の海ぶどうショップ「ぷちぷち」も同じ
写真:美里 茉奈
地図を見るさらに海ぶどうを味わいたい方におすすめなのが、養殖場の2階にある「スリーピースカフェ」。新鮮な海ぶどうを使ったメニューのほか、カフェご飯や手作りスイーツも楽しむことができます。
写真:美里 茉奈
地図を見る海ぶどうを使ったメニューは、定番の「海ぶどう丼」のほか、「海ぶどう納豆を使った焼き魚の和食プレート」とパスタ2品があり、ランチセットにはドリンクと手作りデザートがついてきます。
写真は「海ぶどうの冷製トマトパスタ」。こんもりと盛られた海ぶどうの、ほんのり塩味とトマトの酸味が混ざり合った絶品パスタです。
カフェメニューには、地元で人気の高い海ぶどうの茎の部分も取り入れており、ぷちぷち食感と茎の食感と両方が楽しめるようになっています。
写真:美里 茉奈
地図を見る「スリーピースカフェ」は、海ぶどう以外のフードやスイーツ、ドリンクも充実しており、お洒落な空間でゆったりとくつろげるので、ランチやお茶にもぴったりですよ。
<スリーピースカフェの基本情報>
住所:沖縄県糸満市真栄里1934-1
電話番号:098-994-0014
定休日:日・月曜日
営業時間:11:30〜18:00
海ぶどうLOVERの方にはぜひおすすめしたい、海ぶどう農園「海ん家」(うみんち)、海ぶどうショップ「ぷちぷち」、そして海ぶどうを使ったフードなどが美味しく食べられる「スリーピースカフェ」。
見学や摘み取り体験で、海ぶどうの成り立ちや生産の手間を知ったうえで、ここの海ぶどうを食べてしまったら、もう普通の海ぶどうは食べられないかもしれません。
生の海ぶどうをお土産にしたい場合は、那覇空港から車で20分ほどなので、沖縄旅行最終日の立ち寄りがおすすめです。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/15更新)
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