写真:和山 光一
地図を見る国道402号を走っていると写真の大きな看板が目に飛び込んできます。新潟には現在約10のワイナリーが点在していますが、その中でも「新潟ワインコースト」の愛称で親しまれている新潟市の西海岸エリアの一角にある「角田浜」には、「カーブドッチワイナリー」をはじめ、カーブドッチのワイナリー経営塾から育った「フェルミエ」「ドメーヌ・ショオ」「カンティーナ・ジーオセット」「ルサンクワイナリー」の4つの個性あふれるワイナリーが集まり、切磋琢磨しながら美味しいワインづくりに励んでいます。ワイナリーを中心に飲食店や温泉、ホテルなど魅力あふれる施設が集まり、ワイン蔵巡りが楽しめます。
写真:和山 光一
地図を見るボルドーの特級畑がビスケー湾(大西洋)とジロンド河に挟まれていることに対して、角田浜は日本海と信濃川に挟まれています。水面が近いのは、昼には海風が、夜には陸風が吹き、急激な気温の低下を防ぎ、ブドウの大敵である湿気を払って苗を晩霜から守ってくれるのです。砂地で水はけの良さもブドウに適していますが、栄養分が少ないというマイナス面を土作りに時間をかけています。
手入れの行き届いた垣根式のブドウ畑の先には角田山が横たわり、のどかな景観が広がります。
写真:和山 光一
地図を見る新潟ワインコーストの先駆者である「カーブドッチ・ワイナリー」が、創設したのは1992年のこと。カーブドッチとはフランス語で「落(経営者)の貯蔵庫(カーブ)」という意味です。角田山の麓に広がる砂地の畑にブドウを植え、作付け面積も年々拡大して、当初1haだったブドウ畑も今では8haの自社畑で約20種類のブドウを栽培しています。
ワイナリーを格に、敷地内にはガーデンレストランやカフェをはじめベーカリー工房やソーセージ工房のほか、宿泊施設のヴィネスパやウェディングホールも併設されています。レストランやホールを結ぶ庭はグリーンの芝生が美しいイングリッシュガーデンになっていて、どこか日本離れした空気感が漂うワインを泊りがけで楽しめるワイナリーリゾートなのです。
写真:和山 光一
地図を見るカーブドッチエリアのレジャーの拠点になっているのが「コテアコテ」です。カフェ&マルシェ機能を持ち、マルシェでは「新潟ワインコースト」加入5ワイナリーのワイン販売をはじめ、自家製パン、ハム・ソーセージ、燻製、ビールにとどまらず、ガーデン用品、インテリア雑貨まで販売しています。
写真:和山 光一
地図を見るおすすめは「コテアベーカリー&カフェ」でいただけるランチプレートです。セルフサービスですが、自家製のソーセージ盛り合わせに自家製のパン、自家製サラダ、スープとフライドポテト、ドリンクもついて1500円はカーブドッチの食を一挙にいただけますよ。ワインは別料金ですが飲むこともできます。
<基本情報>
住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
電話番号:0256-77-2288
アクセス:北陸道巻潟東ICから約25分
写真:和山 光一
地図を見る地元新潟県出身のオーナーが、カーブドッチの「ワイナリー経営塾」を受講し、2006年、塾卒で初めて角田浜に0.4haのブドウ畑からワイナリー経営を始めたのが、フランス語で“農場で作られた”という意味の「フェルミエ」です。グリーンのブドウ畑と青い空に似合うオレンジ色の屋根が印象的で、フランス田舎の建物をイメージしたものです。
写真:和山 光一
地図を見る栽培している2品種は日本食との相性から選んだカベルネ・フランとカーブドッチと同様に砂質土壌の可能性を見出し、アルバリーニョを栽培しています。アルバリーニョはスペインで「海のワイン」と言われ、スペインガリシア州のリアスバイシャス地方で栽培される白ブドウ種の中で最も高貴といわれます。
試飲はカウンターに並んでいるワインから一杯400円でできますが、おすすめはやはり“アリバリーニョ”で「アルバリーニョ スタンダード(ノンバリック)」はグレープフルーツや白桃のようなフレッシュでフルーティな味わい。一方「アルバリーニョ マセラシオン」は果皮ごと醸し発酵、果皮の香りを生かしたアロマティックなワインでどちらもくっきりした酸が特徴です。
写真:和山 光一
地図を見る併設するレストランでは新潟の素材を使った本格的なフレンチが食べられます。古民家の柱や梁を用いた明るく開放的な空間の店内から、ブドウ畑を見ながらワインと食事が楽しめます。
<基本情報>
住所:新潟県新潟市西蒲区越前浜4501
電話番号:0256-70-2646
アクセス:北陸道巻潟東ICから約25分
写真:和山 光一
地図を見るフランスのボルドーを彷彿させるブドウ好適地の角田浜に2011年、4番目に創業したのが、イタリア語で「セトおじさんのワイン蔵」の意味を持つ「カンティーナ・ジーオセット」です。エリアの中でもイタリア品種に特化した個性的なワイナリーで、ブドウ畑の緑にヨーロッパ風の白を基調としたトリコロールカラーの瀟洒な建物が目をひくワイナリーです。
写真:和山 光一
地図を見る1haの自社畑に植えられた栽培品種は欧州系のワイン専用ブドウを栽培していて、ランブルスコ、バルベーラなど全て赤ワイン用の5種類、国内でほとんど栽培実績のないイタリア・ピエモンテ州の原産品種、ネッビオーロもあります。イタリア原産種で造るワインは日本では珍しいのです。
写真:和山 光一
地図を見る果実味と酸味にこだわった食事に寄り添うワイン造りを行っています。試飲は無料でブドウ畑に向けて大きく取られた窓際のテーブルに座ってゆっくりと寛いで味わうことができます。
<基本情報>
住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1697-1
電話番号:0265-78-8065
アクセス:北陸道巻潟東ICから約25分
写真:和山 光一
地図を見るカーブドッチのワイナリー経営塾を経て、2011年、角田浜で3番目にワイナリーをオープンしたのが「ドメーヌ・ショオ」です。ドメーヌとはフランス語でブルゴーニュ地方に於けるワインの醸造所のこと、ショオは醸造家兼オーナー夫妻の小林さんの名前の“小”から名付けられました。またフランス語のショオには「熱い」や「情熱的」という意味もあります。ワイナリーの目の前にブドウ畑が広がり、赤い屋根が顔を出しています。
写真:和山 光一
地図を見る香りはやさしく、気持ちよく、「ダシ感」のある味を大切にしているとのことで、あえてラベルには品種の表示がなされていません。写真左が、通称ネコといわれる「アイム クロッシング ユー インスタイルサムディ」で、しっかりとした酸と複雑な旨味があり、濃くてキレのある楽しいワインです。
右が通称カエルといわれる「サンキュー ソーマッチ フォー インコォリッジ ミー」でふくよかな果実味と伸びのある旨味、清涼感のある香りと土系の香りが落ち着いた味わいを出しています。試飲は驚きの一杯100円ですよ。
<基本情報>
住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1700-1
電話番号:0256-70-2266
アクセス:北陸道巻潟東ICから約25分
写真:和山 光一
地図を見る2015年10月にオープンしたばかりの「ルサンクワイナリー」は、新潟ワインコーストで5番目に誕生したワイナリーで「サンク」とはフランス語で数字の5を意味します。中米カリブ海の海岸沿いのリゾート地をイメージして建てられた白壁に赤い屋根の外観が目を引く建物で、青と白の日除けオーニングシートが爽やかな印象を与えています。
白を基調とした店内でこれからが楽しみなこだわりのワインが試飲できます。
<基本情報>
住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1693
電話番号:0256-78-8490
アクセス:北陸道巻潟東ICから約25分
ワインの試飲や食事とワインのマリアージュを楽しみたいなら「カーブドッチ」まで車以外のアクセス方法を検討しましょう。電車で行く場合は、新潟駅からタクシーで約30分ですが、前日までの予約で新潟駅からカーブドッチ無料シャトルバスが毎日運行しています。一日午前と午後の各一往復便で所要時間50分です。
予約電話番号:0256-77-2226(カーブドッチヴィネスパ)
新潟駅南口発⇒カーブドッチ着:9:30発⇒10:20着・13:00発⇒13:50着
カーブドッチ発⇒新潟駅万代口着:11:00発⇒11:50着・16:00発⇒16:50着
またJR新潟駅から越後線に乗換え内野駅からならタクシーで約15分ですよ。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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