写真:松田 朝子
地図を見るオタワの街でスーパーや市場を覗くと、メープルシロップの売り場をたくさん見かけます。
また、現地に住む人は、料理をするときに砂糖の代わりに使っているとも言います。ステーキを焼くときに、肉の表面にメープルシロップを塗っておくと、柔らかく焼き上げることができるのだそう。そんな風に、地元の暮らしに密着しているメープルシロップですが、限られた条件のもとでしか採れない、希少な産物でもあるのです。
提供元:Ottawa-Tourism
https://www.ottawatourism.ca/メープルシロップは、50種類以上あるカエデの品種のうち、砂糖カエデ(シュガーメープル)という木から採れる樹液です。樹液ならばいつでも採れそうですが、収穫できるのは、雪が解ける3月中旬から約5週間の間のみ。日中の気温が2度から3度、夜はマイナス1度という時期に限ります。
その頃になると、通常は木の根に溜まっていた樹液が、一斉に木の上に向かって登っていくので、そこにパイプを差し込んで汲み上げます。収穫された樹液は、シュガーシャックと呼ばれる小屋に集められます。
この時点では、樹液はメープルウォーターと呼ばれる、糖度2%ほどの液体ですが、それを糖度66%になるまで煮詰めると、メープルシロップが出来上がります。40リットルの樹液から出来上がるメープルシロップはたったの1リットルなのです。
写真:松田 朝子
地図を見るメープルシロップというと、パンケーキにしか使わないのでは?と思われたりしますが、メープルシロップの栄養価はカルシウムをはじめ、ミネラル、ビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機質、ポリフェノールなども含まれていて、健康志向の昨今、注目の自然食品でもあります。また、煮詰めることで殺菌されているので、乳幼児も食べることができます。パンケーキのみならず、日常の甘味料として積極的に取り入れたいですね。
写真:松田 朝子
地図を見る栄養豊富なメープルシロップは、食べるだけではなく美容やエイジングケアにも使われています。リドー通りにあるHOLTZ SPAは、オタワで最初にオープンしたスパで、ここではメープルシロップから作られた、「メープル・ルスティス」のプロダクトを使ったスパトリートメントがあります。メープルシロップには50種類以上の抗酸化物質が含まれていて、エイジングケアはもちろん、多くの病気の進行を予防し、遅らせるのに役立っているのです。
<基本情報>
住所:135 Rideau St, Ottawa, ON K1N 5W8
電話番号:+1-613-241-7770
メープルシロップ購入で、気をつけたいのは必ず「Pure 100%」と表記されたものを選ぶこと。安価なものには、砂糖が混ざっていることがあります。本物ならば、凍ることはないので冷凍庫でも保存できます。
メープルシロップには等級があり、ゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークという順番で色が濃くなっていきます。色の違いは、樹液中のバクテリアの量ですが、メープル独特の香りを楽しめるのは、アンバーとダークと言われます。
写真:松田 朝子
地図を見るピュアなメープルシロップを買うのなら、オススメはバイワード・マーケット。ここは、1826年設立のカナダでも屈指の規模と歴史を持つ公共マーケット。出店は、地元農家とアーティストによるもので、通りに面して、何軒かメープルシロップのショップが並びます。どれを買おうか迷ったら、ショップのおばさんのオススメ、アンバーを。
写真:松田 朝子
地図を見るメープルシロップに次ぐ、オタワのアイコンは「ビーバー」。ビーバーは、カナダ建国の片腕となった動物で、カナダの国獣でもあります。国会議事堂のファザードには、ビーバーが乗っています。カメラをズームにしないと、見えないかもしれませんが…。
写真:松田 朝子
地図を見るオタワ発祥のスイーツは、ビーバーテイル。その名の通り、ビーバーの尻尾みたいな形のドーナツです。注文してから揚げてくれるので、アツアツを食べることができます。チュロスを平たくしたみたいで、シナモンとシュガーがたっぷりかかっています。さらにクリームやチョコレートなどのトッピングもできますが、そのままでも十分いけます。
写真:松田 朝子
地図を見るアメリカのオバマ元大統領も好んだというビーバーテイルは、カナダ全土に、そして日本にも進出を果たしましたが、その第1号店はここ、バイワード・マーケットにある店です。
<基本情報>
住所:69 George St, Ottawa, ON K1N 1K1 カナダ
電話番号:+1-613-241-1230
写真:松田 朝子
地図を見るショッピングは、道の両側にローカルのブティックやレストランが並ぶ、バンク・ストリートがオススメ。ハーブやコスメ、自然食品を扱うショップも多く、そんなお店に必ずあるのが、オタワ近郊で作られている、グリーンビーバーという、自然派コスメのプロダクツ。
写真:松田 朝子
地図を見るグリーン・ビーバーはカナダで初めて、オーガニックの日焼け止めを発売したという会社で、日焼け止めの種類は豊富です。ビーバーのイラストのついたパッケージも可愛く、同じくオーガニックの歯磨き粉や石鹸、デオドラントグッズも揃っています。特に歯磨き粉のフレーバーは個性的で、シアントロ(パクチー)味のものも。お味は、パクチーファンが泣いて喜びそうな、本物のパクチーそのもの。オタワに行ったら、ぜひ買ってみてください。
オタワではメープルシロップを使った製品も多く見かけ、メープルシュガーやメープルバター、メープルコーヒーやメープルティー、メープルファッジやキャンディなど様々。これらも、メープルシロップと一緒に売られていることが多いので、職場で配るお土産にはオススメです。また、メープルシロップは、1リットルで15カナダドルくらい。たくさん買いたい人は、キャリーバッグ持参でマーケットへ!
日本からオタワへは、アメリカ中西部を経由するデルタ航空で。成田と名古屋からデトロイト経由が便利です。プレミアムエコノミー「デルタ・プレミアムセレクト」は、シートピッチが広く、ウェスティン・ヘブンリー寝具、TUMI製アメニティキット、ノイズキャンセリング機能付きLSTN製ヘッドフォン、イタリアンブランド「アレッシイ」の食器などが導入されていてラグジュアリーな気分が味わえます。詳しいフライトスケジュールは関連MEMOの、デルタ航空公式サイトへ。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:カナダ観光局、オンタリオ州観光局、デルタ航空
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