濃密な神気に満ちた異世界!京都・貴船神社で何を見る何を感じる?!

濃密な神気に満ちた異世界!京都・貴船神社で何を見る何を感じる?!

更新日:2018/10/12 12:27

小々石 曲允子のプロフィール写真 小々石 曲允子 昭和文化・レトロ旅愛好家、神秘の杜ナビゲーター
京都のみならず国内でも屈指の縁結びパワースポットとして知られる貴船神社。参道沿いの貴船川での川床風景でも有名ですね。
このように縁結びの御利益や涼やかな川床のイメージが強い貴船神社ですが、そういった目的のみで参拝するのはもったいない、素人でも何かを感じ取れるほどの特別な御神気に溢れた場所であることを詳しく少しだけディープにお伝えできたらと思います。参拝時に注目のポイントをご紹介します!

貴船神社は、パワースポットとなるべくしてなった場所

貴船神社は、パワースポットとなるべくしてなった場所

写真:小々石 曲允子

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貴船神社は、貴船山と鞍馬山とに挟まれた谷合の地に鎮座する神社で創建年代は不詳とされていますが、有史以前、太古よりの信仰の地であったと言われています。

近接する鞍馬寺では、鑑禎上人が鞍馬山上で毘沙門天を拝したのが宝亀元年の寅の月、寅の日、寅の刻という伝説、一方の貴船神社では貴船山中にある鏡岩にタカオカミノカミが天から降りたのが丑の年・丑の月・丑の日であったという伝説があります。これは鞍馬と貴船が京都市街から見て鬼門の方角に位置することから鬼門(丑寅の方角)守護の重要な役目を担っていることを示すのだとする見方もあります。

鬼門の方角は風水でも障りがあると恐いとか逆にそれだけ神聖さが極まった方位であるなどとされていますが、これは鞍馬寺や貴船神社に対する一般的なイメージと奇しくも重なるものです。

貴船神社は、パワースポットとなるべくしてなった場所

写真:小々石 曲允子

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貴船神社は上賀茂神社や下鴨神社などと同じく、古来より特に霊験が著しいとされる「名神大社」の内の一社であると同時に、本来的な意味でのパワースポットと言えます。

本来的な意味でのパワースポットとは、周囲の山や水場などが作り出す精妙な地理的要因によって、大地を流れる「気」が局所的に強く噴き出す場所=「龍穴」が生まれる場所のこと。この龍穴のある場所は古より信仰の場となり霊験あらたかとされる神社やお寺が建立されていることがなぜか多いのですが、貴船神社はその代表とも言える一社なのです。

貴船神社は、パワースポットとなるべくしてなった場所

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本宮で一番のおすすめは、霊水とも言われる御神水

本宮で一番のおすすめは、霊水とも言われる御神水

写真:小々石 曲允子

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では、貴船神社において御神気が特に強く現れていると思われるスポットを具体的にご紹介していきましょう。

貴船神社は、貴船川の川下から川上方面に向かって鎮座する、本宮・結社・奥宮という三つの御社からなります。
殆どの方がまず最初にお参りするのが、本宮。
本宮では、参拝後に水占みくじを浮かべている方の姿を多く見かけますが、実は本宮でいちばん貴船の御神気を実感できるのは、水占いを行う水場のすぐ隣にある石垣から流れ出る御神水です。

本宮で一番のおすすめは、霊水とも言われる御神水

写真:小々石 曲允子

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貴船神社の主祭神であるタカオカミノカミは、「オカミ」を表す漢字に「雨」「龍」という字が入っており、そのことからも想像がつくように、雨や水を司る神です。古くは山中にある雨乞いの滝(禁足地)で、雨を呼ぶ、もしくは止ませる儀式が行われていました。

そんな貴船の杜から湧き出る水は名水との評判が高く、古くから茶人に珍重され、これまでに一度も枯れたことがないばかりか、かつて3年以上汲み置きした御神水を水質検査したところ腐蝕や変色、雑菌の繁殖などが見られなかったと言われています。
その特殊な波動が奇蹟の水とし世界的に知られるフランスの「ルルドの泉」の水と酷似しているとされ、「日本のルルドの泉」として健康雑誌で紹介されたこともあります。

病気や症状に対する効能に関しては保証されるものではないと思いますが、霊水とも評される御神気がこもったお水、お参りした際には是非戴いて帰りましょう!
持ち帰り用のボトルもありますので(300円)、そちらを利用させていただくのも良いでしょう。

本宮で一番のおすすめは、霊水とも言われる御神水

写真:小々石 曲允子

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なお、一番のおすすめは、なるべく午前中の早い時間に参拝してお水を戴くこと。
朝早くに汲む御神水には日中以上に、杜(森)の香り、ヒノキの香りが色濃く移っています。そのまま飲めますので、格別な美味しさを是非味わってみて下さいね。

ここはちょっと普通じゃない?!濃密な神気のフィールド、奥宮

ここはちょっと普通じゃない?!濃密な神気のフィールド、奥宮

写真:小々石 曲允子

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本宮を出て結社の前を通り過ぎ北上すると、奥宮への最初の入口とも言える鳥居があります。
そこからさらに杜の参道を進み、神門をくぐっていざ奥宮の境内へ一歩足を踏み入れた途端、他の神社とは異なる独特の「気」の濃密さに驚くことになります。

ここはちょっと普通じゃない?!濃密な神気のフィールド、奥宮

写真:小々石 曲允子

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神社らしい大きな玉砂利なども敷かれておらず、本殿や拝殿を含め各社の造りも境内全域の様子もいたってシンプルなのですが、その余白の多い境内を満たすかのように御神気が一面に充満し、境内全体がまるで御神気のプールであるかのような感覚にさえ囚われます。
お隣の鞍馬山ほどではないにしても、この奥宮においてもゼロ磁場的な磁場の違和感、ほんの僅かに目眩のような感覚を覚える方も中にはおられるようです。
感じ方には個人差があるかと思いますが、ただ「ここはちょっと普通とは違うぞ」という直感を抱かれる参拝客の方はかなり多いようですよ。

ではこうした奥宮の「普通とは違う感じ」は、一体どこから来るのでしょうか。

奥宮の神秘の源は、本殿下の龍穴と船形石?

奥宮の神秘の源は、本殿下の龍穴と船形石?

写真:小々石 曲允子

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貴船山の鏡岩に神様が降臨したという信仰発生当時の太古の伝説の他に、貴船神社が神社として最初に創建されたのが現在の奥宮の場所であることを示す伝説があります。

それは、その昔現在の大阪湾に現れた玉依姫命(たまよりひめのみこと。下鴨神社の主祭神、また上賀茂神社主祭神である賀茂別雷命の母神でもあります)が黄船に乗って川をさかのぼり、その源流である貴船川の上流にあたる現在の奥宮の地で霊泉(吹井)を発見、水神をお祀りして「黄船の宮」と称した、というもの。

そして、その時に玉依姫命が発見したとされる霊泉(吹井)はこの奥宮の本殿下にあるのですが、実はそれこそが記事の最初でも書いた、貴船神社がパワースポットたる由縁となっている「龍穴」そのものであるのです。

この龍穴は、江戸時代末期、本殿建て替えの際にここに誤ってノミを落とした大工がその後程なくして亡くなったという話が伝わっており、そのことからも決して人目に触れてはならない神聖な場所とされ、現在に至るまで非常に厳重に扱われています。
日本三大龍穴のひとつでもあり、強力な気の吹き上げ口である龍穴の存在が、貴船神社の特別な御神気に少なからず影響しているのではないかと言われています。龍穴はその名の通り龍神が棲む場所との見方もあり、貴船神社が祈雨に霊験がある由縁とも言われています。

奥宮の神秘の源は、本殿下の龍穴と船形石?

写真:小々石 曲允子

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さて境内奥にはもうひとつ、奥宮の神秘の源とも言われる存在が鎮座しています。玉依姫命が乗ってきた黄船を石で覆って隠したものとの伝承が残る「船形石(ふながたいし)」です。
確かに上部が綺麗に平らな形状をしていることから、乗り物のような物体を覆い隠しているものと思えなくもありません。

この黄船は「貴船」の名前の由来のひとつともされていますが、黄船=黄色に光る船、つまりその正体は空を飛ぶ「天の鳥船」(神様が乗ったとされる空を飛ぶ船)という説、さらには宇宙人が乗って来たUFOであるといった説まであります。
真偽はともかく、そういった説が囁かれるほどの不思議な存在感を船形石は醸し出しており、貴船の有史以前からの謎に満ちた歴史を物語っている存在とも言えるのです。

船形石には触れるべきではありませんが、正面から拝するだけではなく、石の裏側などにもぐるりと廻ってみましょう。日の光が当たると黄船の名の通り、黄色に輝いて見えて神秘的ですよ。

奥宮の神秘の源は、本殿下の龍穴と船形石?

写真:小々石 曲允子

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龍穴のある本殿、拝殿の前と船形石は、御神気が感じられるスポットとしてよく名前が挙げられている場所でもありますが、特に奥宮は素人でも何かを感じるほどの強い神域だけに、敬虔な気持ちでお参りすることだけはどうぞ忘れないで下さいね!


さて、いかがでしたか?
貴船神社に関しては、御利益に関係なく特に神秘的で御神気に満ちていると思われるスポットに絞ってガイドさせていただきました。縁結び祈願で知られる「結社」に関しては、LINEトラベルjpの他のナビゲーターさんの記事などをご参考にお参りして下さいね。

貴船神社の基本情報

住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
参拝(本宮開門)時間:6:00〜20:00(5〜11月)/6:00〜18:00(
12〜4月)
アクセス:叡山電車「貴船口」駅下車、京都バスに乗り換え「貴船」バス停下車(貴船口駅から歩く場合は、徒歩約30分)

※2018年8月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/11 訪問

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