悠久の歴史が流れるポーランドの古都クラクフを堪能する5つの方法

悠久の歴史が流れるポーランドの古都クラクフを堪能する5つの方法

更新日:2018/08/14 16:09

大川原 明のプロフィール写真 大川原 明 旅行ジャーナリスト(ライター)
ポーランド南部の都市クラクフ。ここはかつて、ポーランド王国の古都として栄えた都市です。ポーランドは第二次世界大戦中、国内の至る所で甚大な被害を受けましたが、クラクフは戦禍を逃れ、昔ながらの街並みを保っています。クラクフの歴史地区は世界遺産にも認定され、国内外から数多くの観光客が訪れる都市となっています。
今回は、ポーランドの古都クラクフの魅力を堪能する5つの方法をご紹介します。

1、旧市街で中世にタイムスリップした気分に浸る

1、旧市街で中世にタイムスリップした気分に浸る

写真:大川原 明

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日本の京都のような都市であるクラクフ。かつて、ポーランド王国&ポーランド・リトアニア共和国の首都として、1596年のワルシャワ遷都まで栄えた都市です。ポーランドは第二次世界大戦中、国内の多くの場所が戦禍に遭いました。そんな中、クラクフは戦禍を逃れ、中世のままの街並みが残っている美しい都市です。

そんなクラクフの歴史地区は1978年に世界遺産に認定され、国内外から数多くの観光客が訪れる場所になっています。

1、旧市街で中世にタイムスリップした気分に浸る

写真:大川原 明

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旧市街の象徴的な建物は、一際目立つ聖マリア教会です。聖マリア教会は、1222年に建てられたゴシック様式の教会。高さは80メートルで、荘厳さを感じさせる外観が印象的です。

外観だけでなく、内部も魅力的で、12年の歳月をかけて造られた内部の祭壇は、欧州第2位の高さの木造彫刻で、ポーランドの国宝に指定されています。また、内部のステンドグラスや芸術作品は、非常に美しいです。

<聖マリア教会情報>
住所:plac Mariacki 5, 31-042 Krakow
見学時間:11:30〜18:00(日曜は14:00〜)
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩10分程

2、かつての欧州最大のユダヤ人ゲットーを見学(カジミエシュ地区)

2、かつての欧州最大のユダヤ人ゲットーを見学(カジミエシュ地区)

写真:大川原 明

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旧市街南東のカジミエシュと呼ばれる地区は、かつて、欧州最大のユダヤ人ゲットー(ユダヤ人を強制的に収容した居住施設)があった場所。1335年、時のポーランド王カジュミエシュ3世により造られたゲットーで、映画「シンドラーのリスト」の舞台にもなりました。ポーランド最古のユダヤ教会「スタラ・シナゴーク」や、ユダヤ人共同墓地などがあります。

2、かつての欧州最大のユダヤ人ゲットーを見学(カジミエシュ地区)

写真:大川原 明

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欧州最大のゲットーだっただけあり、歩いて周るのは時間と労力を要します。そこで便利なのが有料の観光カートです。基本的に英語での説明となりますが、ガイドがカジミエシュ地区の名所をカートで案内してくれます。英語が出来る方は利用してみるとよいでしょう。

3、ヴィスワ川クルーズも!歴代ポーランド王の居城「ヴァヴェル城」を歩く

3、ヴィスワ川クルーズも!歴代ポーランド王の居城「ヴァヴェル城」を歩く

写真:大川原 明

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旧市街の南に、歴代ポーランド王が居城したヴァヴェル城があります。ポーランド最長の川であるヴィスワ川沿いに建つ美しいゴシックルネサンス様式のお城です。場内には、大聖堂や旧王宮などの見所がありますので、併せて訪れることをおすすめします。

3、ヴィスワ川クルーズも!歴代ポーランド王の居城「ヴァヴェル城」を歩く

写真:大川原 明

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ヴァヴェル城内には大聖堂がありますが、大聖堂が着工が開始されたのは1020年。ポーランド史における英雄や、歴代国王などが埋葬されている由緒正しいカトリック教会です。一際目立つ金色のドームは、1519年、時のジグムント国王の要請により、イタリア人建築家が招かれ、1533年に完成したルネサンス様式の傑作です。

3、ヴィスワ川クルーズも!歴代ポーランド王の居城「ヴァヴェル城」を歩く

写真:大川原 明

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ヴィスワ川沿いにあるヴァヴェル城ですが、ヴィスワ川は、全長1047キロメートルのポーランド最長の川です。クラクフ市内を流れるヴィスワ川は、上流部分にあたるため、川幅は下流に比べたら広くはありませんが、ここで是非とも楽しんで頂きいたいのは、クルージングです。30分〜5時間までのコースがありますが、最適なコースを選ぶとよいでしょう。

<ヴァヴェル城基本情報>
住所:Wawel 5, 31-001 Krakow
営業時間:
9:00〜16:45(4/1〜10/30)
9:15〜14:45(11/1〜3/31)
定休日:月曜日
TEL:+48-12-422-5155
料金:ヴァヴェル城入場無料(大聖堂は大人12PLN、子供7PLN)
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩15分程

4、日本の美術品が展示!日本美術技術博物館「マンガ館」へ

4、日本の美術品が展示!日本美術技術博物館「マンガ館」へ

写真:大川原 明

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ヴァヴェル城とヴィスワ川を挟んで反対側にある、日本美術技術博物館「マンガ館」。マンガと聞いて漫画を連想するかもしれませんが、漫画の博物館ではありません。ここは、日本の美術をこよなく愛した故フェリクス・マンガ・ヤシェンスキ氏が収集した数多くの日本美術品が展示される博物館です。

4、日本の美術品が展示!日本美術技術博物館「マンガ館」へ

写真:大川原 明

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ヤシェンスキ氏の死後、映画監督アンジェイ・ワイダ氏が博物館の設立に尽力。ワイダ氏が稲盛財団から京都映画賞を受賞した際の4500万円の賞金の他、日本政府、クラクフ京都財団、JR東労組の寄付、そして、クラクフ市の土地無償提供により作られました。設計は、世界的に有名な日本人建築家磯崎新氏によるものです。

博物館は1994年11月30日に開館。館内には、6500点にも及ぶ日本美術品が展示され、その多くが安藤広重や北斎、歌麿、写楽などの浮世絵です。他に武具や漆器、着物、掛け軸や屏風などが展示されています。日本文化に興味を示す人々が多いポーランドですが、数多くのポーランド人が来場する人気博物館となっています。

4、日本の美術品が展示!日本美術技術博物館「マンガ館」へ

写真:大川原 明

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館内には、カフェが併設されており、日本茶やコーヒーなどの飲み物以外に、おにぎりや味噌汁、五目寿司などの日本食も提供しています。気候が温暖な時期にはテラス席で、ヴィスワ川とヴァヴェル城を見ながらの食事がお薦めです。

<日本美術技術博物館「マンガ館」基本情報>
住所:Konopnickiej 2630-302 Krakow
営業時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで) 
TEL:+48-12-267-2703
料金:大人20PLN、子供15PLN
アクセス:クラクフ中央駅より徒歩約20分、もしくは中央駅南側から22番のトラム利用

5、おすすめのポーランド料理を堪能する

5、おすすめのポーランド料理を堪能する

写真:大川原 明

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ポーランドに来たら何を食べればいいのか分からない方に、お薦めのポーランド料理をご紹介します。まずは、国民的な食べ物になっているピエロギです。ピエロギは、中国からロシアを経由して伝えられたとされる餃子で、挽肉やチーズ、キノコなどが入っています。日本人にも馴染み深い食べ物です。

5、おすすめのポーランド料理を堪能する

写真:大川原 明

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お薦めのポーランドのスープは、バルシチと呼ばれるものです。バルシチは、ビートルートと呼ばれる野菜を漬けて発酵させてつくったスープ。酸味がありますが、非常に美味しいポーランドを代表するスープです。

5、おすすめのポーランド料理を堪能する

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メイン料理としてお薦めの料理は、ブラツキ・ジェムニァツァーネです。ジャガイモと小麦粉でつくるパンケーキに鶏肉やキノコ類、玉ねぎなどを入れて、パプリカでじっくりと煮込んだソースをかけた料理で、非常に美味です。

アウシュビッツやヴィエリチカの岩塩採掘場の拠点都市

いかがでしたか?クラクフはポーランドの古都として雰囲気が最高で、ポーランドを訪れるのであれば一押しの都市です。また、アウシュビッツの強制収容所やヴィエリチカの岩塩採掘場に行く拠点としとしても使えます。

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/30−2018/08/04 訪問

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