広い敷地を持つ京都御苑の西部には約200本からなる梅林、その北側には桃林もあり、それぞれ10月中旬頃には紅葉がはじまります。色の鮮やかさではモミジやイチョウに一歩譲る物の、紅葉の時期が早いのでピーク時の京都の渋滞や人混みはちょっとな、という方や休暇の予定が紅葉のトップシーズンに取れないという方の旅行にはピッタリです。
写真:古都の U助
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写真:古都の U助
地図を見る梅林の前(南側)には立派なエノキも。
御苑内にはエノキ、マツ、クスノキ、ムク、スダジイなど、数々の大木・名木があります。
黄葉は11月中旬以降まで待つことになりますが、イチョウの木も凝華洞跡のイチョウ、母と子の森のイチョウ、学習院発祥の地のイチョウと呼ばれている巨大なイチョウの木もあります。
写真:古都の U助
地図を見る京都御苑の梅林は京都の各寺社などから譲られた梅を接木して育てたもので約200本の木があり、その北部には約70本の桃の木がある桃林があります。そして、梅林や桃林の周囲には写真のようなベンチも。最も京都らしい歴史を持つ場所の1つにありながら、なんだか絵本の1ページのような雰囲気があります。他にも京都御苑には至るところにベンチがあり、富小路休憩所、中立売休憩所(2019年2月の完成めざし仮休憩所営業中)などのカフェや食事処のある休憩所もあって、広い苑内を歩く際休憩を取ることができます。
また、梅林の南側には子供たちの定番の遊び場である出水の小川があったり、近隣の人の犬の散歩風景を眺めたり、御苑では可愛らしい癒しを求めることもできます。
写真:古都の U助
地図を見る出水の小川の東側のサルスベリです。
サルスベリは百日紅とも書き、7月下旬から9月上旬頃までと比較的長い間紅や白の花を咲かせます。花が終わると10月中旬頃には早くも葉が色付き始めます。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは京都御所・北西部にある皇后門の前(西側)のサルスベリです。
京都御苑にはサルスベリの大木が何本もあり、ご紹介している他にも建礼門前や寺町御門の外側等にも数々の名木があります。
写真:古都の U助
地図を見る京都御所・北西部にある皇后門とサルスベリ。よく見ると可愛らしい実を見ることもできます。サルスベリは枝がツルツルと滑らかなのが特徴の1つであり、木登り名人の猿でも手を滑らせてしまうというのが名の語源。冬はその特徴的な枝を鑑賞するのもユニークです。
写真:古都の U助
地図を見るこちら右側は京都御所南西部の角に近いヤマザクラの紅葉です。
桜の紅葉は桜紅葉(さくらもみじ)と言って、仲秋の頃の季語にもなっているそう。近年はこの時期日によっては汗ばむほど暑い日もありますが、暦の上ではすっかり秋。京都御苑にも秋は確実に訪れています。
ちなみに画面左側に写る枝は京都御苑屈指の名木の1つ、清水谷家の椋の木のもの。椋も紅葉しますが、時期は晩秋を待ってからとなります。
写真:古都の U助
地図を見る写真は京都御所北部にある朔平門と近衞邸跡の枝垂れ桜。
ここの桜は糸桜とも呼ばれ春の開花が早いことで知られています。
近衞家といえば幕末には篤姫が養女に入った名門で摂政や関白を多く出した五摂家の1つ。朔平門より少し北側にはかつての庭園跡に残る近衞池も残ります。
写真:古都の U助
地図を見る近衞邸跡の周辺には60本ほどの桜があり、朔平門よりさらに北側へ行っても見ることができます。糸桜のほかには、八重紅枝垂れ桜などの名木も。
近年は温暖化や異常気象もあって紅葉の時期を予想するのが難しい面もありますが、予定に併せて今の季節を楽しみましょう。
住所:京都府京都市上京区京都御苑3
電話番号:075-211-6348(環境省京都御苑管理事務所)
アクセス:地下鉄烏丸線・丸太町駅、今出川駅からそれぞれ徒歩約5〜10分
見学料:無料 京都御苑自体は終日出入自由
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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