北イタリア・ミラノのぜひとも見ておきたい観光スポット

北イタリア・ミラノのぜひとも見ておきたい観光スポット

更新日:2018/08/17 11:52

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ローマに次ぐイタリア第二の都市ミラノは、北イタリアでは最大の商業、工業、金融の中心都市。古くからファッション関連の産業が盛んな土地柄で、観光地としても人気が高く、お洒落なお店と素晴らしい歴史的見所がマッチした街並みが広がっています。

充実した交通網の中心はミラノ中央駅ですが、観光の中心地はドゥオーモ周辺。ここからトラムや地下鉄を利用すると、少し離れたスポットも簡単にアクセスできます。

シンボル的存在のドゥオーモ

シンボル的存在のドゥオーモ

写真:Hiroko Oji

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ミラノの観光の中心は何といってもドゥオーモ周辺。歴史的重要なスポットだけでなく、高級ショッピングストリートにかつての貴族の館も数多く残り、伝統と華やかさに庶民的な部分も混在する一帯です。

先ずはミラノのシンボル的存在、イタリア最大のゴシック様式の聖堂であるドゥオーモへ行ってみましょう。高さ108.5メートル、奥行き157メートル、面積11700平方メートルの規模を誇る大聖堂は、14〜19世紀前半という長い期間をかけて建設されました。天空を突きさすようにまっすぐ伸びる135本の尖塔と外壁を飾る繊細な彫刻、2245体もの聖者の彫刻像・・・など、外観だけでもかなりな見応え。

シンボル的存在のドゥオーモ

写真:Hiroko Oji

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堂々とした正面を飾るブロンズ製の5枚の扉には、中央の「聖母マリアの生涯」はじめ「ミラノ勅令」「聖アンブロージョの生涯」「ミラノ中世の歴史」「ドゥオーモの歴史」が彫り込まれています。

内部は堂々とした柱と大きなアーチが幾重にも連なる5身廊で構成されており、床には見事なモザイク画が敷き詰められています。神秘的な光が差し込む大きなステンドグラス、クルミの樹で彫られた合唱席が取り囲む中央祭壇、13世紀のブロンズ製の大燭台、大理石に12聖人を描いた12世紀のレリーフなど、見惚れるばかり。中央祭壇の下には大司教の遺骨を祀った地下礼拝堂、隣には銀や象牙で作られた聖具のある宝物庫もあり、見応えたっぷり。

シンボル的存在のドゥオーモ

写真:Hiroko Oji

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忘れてならないのがドゥオーモの屋上!マドンニーナと呼ばれる黄金の聖母像がてっぺんに立つ尖塔が間近に見られます。又中央に騎馬像のある広々としたドゥオーモ前広場やガッレリアを見下ろし、ミラノの街やロンバルディアの平野、さらには雪を頂いたイタリアアルプスの山並みまで見渡せ、最高の眺めが楽しめます。

この屋上へはエレベーターでも登ることができますが、階段で上る途中では、レースのような繊細な彫刻や尖塔の頂上に立つ聖人像がすぐ目の前に見ることもできます。お元気な方は是非階段で!

<ドゥオーモの基本情報>
住所:Piazza del Duomo, 20122 Milano,
電話:+39-02-7202-2656
アクセス:地下鉄1・3線ドゥオーモ駅から徒歩1分

お洒落で美しいガッレリア

お洒落で美しいガッレリア

写真:Hiroko Oji

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ドゥオーモ広場の北側に面して入り口があるのがヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。ショッピングモールの先駆けとして知られており、通り抜けるとスカラ広場へと繋がるアーケードです。1865年から12年もかけて完成したアーケードは、ガラスのアーチと鉄製の屋根で覆われており、漆喰のレリーフが施された建物の壁や床の見事なモザイクを、ガラス越しに差し込む光が包み込んでいます。歴史ある本屋、鞄屋、宝石店とともにレストランなどが並び、観光客の姿が絶えません。

お洒落で美しいガッレリア

写真:Hiroko Oji

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ガラス製のドームで覆われている中央十字路。この4つ角に入るのはプラダ本店はじめヴィトンにヴェルサーチと言った有名ブランド店です。その入り口頭上を飾るのは、見事な4枚のフレスコ画。アメリカ・中国・アフリカ・北欧を象徴して描かれたものです。

お洒落で美しいガッレリア

写真:Hiroko Oji

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頭上ばかり見ていないで足元のモザイク画にも注目!中央にはイタリア王国の紋章が大きく描かれ、その周りをミラノ(赤の十字)、トリノ(牡牛)、フィレンツェ(アイリス)、ローマ(SPQR)を現す紋章モザイク画が取り囲んでいます。

特に人だかりのあるのが写真の牡牛のモザイク。踵をつけてくるりと一回転すれば幸せが訪れると言われており、時間帯によっては行列のできることも。また、旅行者は再びミラノに戻れるともいわれていますので、もし訪れたなら一度挑戦してみて下さい。

<ガッレリアの基本情報>
住所:Piazza Duomo, 20123 Milano,
電話:+39-02-7740-4343
アクセス:地下鉄1・3線ドゥオーモ駅から徒歩1分

スフォルツァ城と市立歴史博物館

スフォルツァ城と市立歴史博物館

写真:Hiroko Oji

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ミラノのルネッサンス期最大の宮殿がスフォルツァ城。1450年、ヴィスコンティ家の居城を改築して要塞とし、その後改装・増築が繰り返され、ヨーロッパでも有数の城塞となりました。

スフォルツァ城と市立歴史博物館

写真:Hiroko Oji

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城内は現在、市立博物館として公開されています。古代美術、絵画、古代エジプト、装飾芸術、アンティーク家具と木彫作品、楽器など、様々な部門に分かれた数多くの展示が見られます。また、考古学・古銭専門図書館美術専門図書館などもあり、ミラノ市とロンバルディア州において最も重要な意味を持つスポットです。

スフォルツァ城と市立歴史博物館

写真:Hiroko Oji

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中でも、奥まったところにライトアップされて置かれている、ミケランジェロの生涯最後の作品「ロンダニーニのピエタ」(未完成)は必見。視力を失いながら手探りで制作を続けたといわれる大理石彫刻で、 スフォルツァ城博物館に収蔵されるまでローマのロンダニーニ邸中庭に置かれていたことから、こう呼ばれています。

<スフォルツァ城の基本情報>
住所:Piazza Castello, 20121 Milano,
開場時間:7:00〜19:30
アクセス:国鉄ミラノ北駅&地下鉄1線カドルナ駅もしくはカイロリ駅から徒歩2〜3分

古き面影を残すナヴィリオ運河

古き面影を残すナヴィリオ運河

写真:Hiroko Oji

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今ミラノで3大観光地のひとつに挙げられるのがナヴィリオ地区。地元民にも人気が高く、13世紀頃から人々の生活にかかせないものとして人や物品の運搬に使われてきました。

古き面影を残すナヴィリオ運河

写真:Hiroko Oji

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町を取り巻くように広がっていた水路も、現在残るのはティチネーゼ門近くにある船着き場周辺のみ。そこに佇むひっそりした空間がかつての洗濯場。今は細長い瓦屋根の下に水路に沿って、少しだけ斜めになった洗濯用の石板が並んでいます。水の中をよく見ると、小さなお魚さんたちが泳いでいるんですよ。

古き面影を残すナヴィリオ運河

写真:Hiroko Oji

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船着場からは1日7便の予定で、運河めぐりのボートが運行されています。所要時間は50分。座ったまま昔ながらの町並みをのんびり眺めるのにちょうど良いかも。

盛りだくさんの見所

盛りだくさんの見所

写真:Hiroko Oji

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ミラノのルネッサンス期最大の建築物「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」。赤煉瓦と大理石を多用した建物に、四角形の上に多角形の尖塔があるドームが乗った外観。ルネッサンス空間の広がる内部も壮麗で、この教会に隣接するドメニコ会修道院の食堂の壁画として描かれたものがダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」。世界遺産に登録されています。

<サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の基本情報>
住所:Via Giuseppe Antonio Sassi, 3 Milan
開場時間:8:15〜18:45
アクセス:地下鉄1・2号線カドルナ(Cadorna)駅から徒歩7分

盛りだくさんの見所

写真:Hiroko Oji

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世界のオペラの殿堂として名高いミラノのスカラ座。サンタ・マリア・スカラ教会の跡地に建てられたネオクラシック様式の建物です。その目の前に広がるのがスカラ広場で、木々が生い茂りお花が周囲を飾る中央には、ルネッサンスの天才ダ・ヴィンチ像が立っています。ガッレリアの出口や洗練された建物マリーノ宮も面した広場には、木蔭にベンチが置かれ、歩き疲れた時に一休みするのにピッタリ!

盛りだくさんの見所

写真:Hiroko Oji

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スフォルツァ城の裏手に広がるセンピオーネ公園。かつての領主の森だったもので、広大な芝生に木蔭、小さな池の周囲には遊歩道が巡らされています。城を背にして正面一番奥に小さく見えるのは平和の門。6頭立ての馬車に乗ったナポレオン像が上に乗っています。お散歩したり芝生に座り込んでランチタイムにしたり、ピクニック気分で過ごせる空間が広がっています。

見所を網羅するのに便利なチケットを

数多いミラノの見所を周るには、公共の交通機関を活用すると時間の節約にもつながります。一回券で地下鉄やトラムなど共通で利用でき75分間有効なのですが、1日券、2日券、1週間券、回数券などがありますので、これらを購入すると時間もお金も節約できます。ご予定に合わせてご利用ください。主要地下鉄駅の切符売り場やキオスクで購入できます。

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2003/12/23−2018/07/19 訪問

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