トロントの今を感じる歴史地区「ディスティラリー・ディストリクト」

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トロントの今を感じる歴史地区「ディスティラリー・ディストリクト」

トロントの今を感じる歴史地区「ディスティラリー・ディストリクト」

更新日:2018/08/17 12:52

松田 朝子のプロフィール写真 松田 朝子 トラベルジャーナリスト、ライター

カナダのケベック州からオンタリオ州にまたがる、全長約800kmのメープル街道は、秋にはカエデなどの紅葉が楽しめる地域です。その中に位置するトロントはカナダ最大の都市。オンタリオ州の州都でもあります。カナダの経済や商業の中心であるトロントで、今もっとも注目すべきは、ディスティラリー・ディストリクトという、昔の蒸留所跡地にできたおしゃれな商業施設。オールド&ニューな空間は、SNS映えもバッチリです。

蒸留所の跡地に生まれた石畳の街

蒸留所の跡地に生まれた石畳の街

写真:松田 朝子

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トロントの中心地から、徒歩10分くらいで行けるディスティラリー・ディストリクトは、近代的なダウンタウンとは雰囲気が違って、クラシックな石畳が敷かれ、煉瓦造りの建物が集まる街です。ここは1832年から約150年続いたという、かつての大英帝国最大の蒸留所があった場所。広大な敷地には、ビクトリア時代の産業建築物が40棟以上残っており、ハリウッド映画のロケにもよく使われていました。

蒸留所の跡地に生まれた石畳の街

写真:松田 朝子

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そんな場所が再開発で生まれ変わり、2003年、古い建物を利用して新たなショッピング&ダイニングゾーンが造られました。そうして誕生したディスティラリー・ディストリクトは、車の通らない、そぞろ歩きのためのエリア。古い煉瓦の建物の中には、斬新なショップや人気のレストランなどが軒を連ね、石畳の通りにはフォトジェニックなオブジェもあります。

蒸留所の跡地に生まれた石畳の街

写真:松田 朝子

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ディスティラリー・ディストリクトには、22軒のギャラリーと、18軒の商店とブティックが入っていますが、見どころと蒸留所の歴史を知りたければ、施設内をガイドとともに巡るウォーキング・ツアーや、セグウェイを使って巡るツアーなどもあります。オススメは1時間半のウォーキングツアー。参加人数は2人から10人まで。5ヶ所くらいの施設を巡り、試食と試飲がついて79カナダドルです。

かつてのウィスキー蒸留所で造られる純米酒「泉」

かつてのウィスキー蒸留所で造られる純米酒「泉」

写真:松田 朝子

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ウォーキングツアーのモデルコースとしては、まず純米酒のブリュワリー「The Ontario Spring Water Sake Company」へ。ここの看板である「泉」ブランドは生の純米酒ですが、日本で造られたものではありません。お米はカリフォルニアの日本米、そして水は北オンタリオのムスコカというところの湧き水を使用。ここの水質は、京都・伏見の水に似ているといわれています。

かつてのウィスキー蒸留所で造られる純米酒「泉」

写真:松田 朝子

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ここは北米東部では初めて造られた醸造所であり、3人の日本人が日本の伝統的な手法で酒造りにあたっています。かつてのウイスキー蒸留所で造られる日本の純米酒は、“サケ=熱燗”という外国人の固定観念を打ち砕いて、火入れされていないピュアなお酒Junmaiとして、地元の人や観光客に人気です。

<基本情報>
住所:51 Gristmill Lane, Toronto, ON M5A 3C4
電話番号:+1-416-365-7253

他では買えない!一押しトロント土産はSOMAのチョコレート

他では買えない!一押しトロント土産はSOMAのチョコレート

写真:松田 朝子

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トロントならではのお土産を買いたいならば、迷うことなくここSOMA chocolatemakerへ。ここは、世界中のカカオの産地から取り寄せた豆を使っていることでも有名です。ショップの壁には、産地別にカカオ豆の袋が展示してあります。

他では買えない!一押しトロント土産はSOMAのチョコレート

写真:松田 朝子

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ここは、カカオ豆からチョコレート製品を作るまで全ての工程を一つのファクトリーでこなしている、Bean to Barの生産者でもあります。トロント生まれで、他の地域では買うことのできないクラフトチョコレートの数々は、パッケージも可愛く、思わず爆買いしてしまいそうです。

<基本情報>
住所:32 Tank House Lane, Toronto, ON M5A 3C4
電話番号:+1-416-815-7662

メイド・イン・オンタリオのフード&クラフトビール

メイド・イン・オンタリオのフード&クラフトビール

写真:松田 朝子

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Wildly Deliciousはオンタリオ製の食材などを扱う店。素朴なクラッカーとチーズ、フルーツのコンポート、ローストアーモンドなどをつまみながらショッピング。日本にはないようなブレンドオイルやソース類を、つい買い込んでしまいそうなところです。

<基本情報>
住所:11 Tank House Lane, Toronto, ON M5A 3C4
電話番号:+1-416-862-1212

メイド・イン・オンタリオのフード&クラフトビール

写真:松田 朝子

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Mill Street Breweryは100年以上もの歴史がある、オンタリオで一番有名なクラフトビールカンパニーです。ここでは、ブリューイングをしているすぐ横のカウンターで、できたてのクラフトビールを!オーガニックラガーや、シトラス風味のIPA、ホワイトビールなど珍しい味もたくさん。色々味見することができます。

<基本情報>
住所:21 A Tank House Lane, Toronto, ON M5A 3C4
電話番号:+1-416-681-0338

ウォッカ、ジン、ウィスキーでトロントのスピリッツと歴史に胸アツ

ウォッカ、ジン、ウィスキーでトロントのスピリッツと歴史に胸アツ

写真:松田 朝子

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ツアーの最後は、2017年オープンの新しいディスティラリー「Sprits of York」へ。Yorkとは、トロントの旧名。店の名前は、お酒のスピリッツと、精神という意味のスピリッツと両方の意味が込められています。

ウォッカ、ジン、ウィスキーでトロントのスピリッツと歴史に胸アツ

写真:松田 朝子

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ここでは、ウオッカ、ジン、ウイスキーのティスティングを。100%ライ麦から造られているというウォッカの製法は、蒸留を1度しただけのグレイン・トゥ・グラス。なので、ウォッカでありながらもトフィーやブラックペッパー、バタースコッチのようなフレーバーが残ります。ストレートで飲めるように、と造られたプレミアム・ジンにはジュニパー、シナモン、コリアンダーをはじめとする15種類の植物が入っています。そしてウィスキーはウォッカと同じ製法造られ、シングルモルト。新品のアメリカンオーク樽を使っています。

ウォッカ、ジン、ウィスキーでトロントのスピリッツと歴史に胸アツ

写真:松田 朝子

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色々なスピリッツを五臓六腑に行きわたらせた頃、ここディスティラリー・ディストリクトの歴史をガイドさんが話してくれます。

1920年代、アメリカで制定された禁酒法はカナダでも適用されましたが、このディスティラリーは、武器を造ることを条件に、お酒を造ることが許されたと言います。また、当時は処方箋があればお酒を買うこともできました。とはいえ、マフィアを通しての地下売買なので創始者は儲かり、銀行ビジネスを立ち上げたのだそうです。

今も残る煉瓦の建物は、そんな栄華を極めた時代を無言で語る、歴史の証人たちとも言えるでしょう。

<基本情報>
住所:12 Trinity St, Toronto, ON M5A 3C4
電話番号:+1-416-777-0001

ディスティラリー・ディストリクトはトロントの流行発信地!

カナダの国定史跡にも指定されているディスティラリー・ディストリクトは、ノスタルジックな雰囲気を醸しながらも、アートやエンターテインメントなどの発信地として、トロントの今を感じさせる場所です。また、クリスマス近くなると、クリスマスマーケットも開かれるので、石畳の街はよりロマンチックな雰囲気に包まれるでしょう。

日本からトロントへは、アメリカ中西部を経由するデルタ航空で。成田/名古屋からはデトロイト経由、または羽田からミネアポリス経由が便利です。詳しいフライトスケジュールは関連MEMOの、デルタ航空公式サイトへ。 ミネアポリスで3時間以上乗り継ぎ時間があれば、空港からライトレールという電車で行けるアメリカ最大のショッピングモール、モール・オブ・アメリカへ。ここは服や靴などに税金がかからないので、お得なショッピングが楽しめます。

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:カナダ観光局、オンタリオ州観光局、デルタ航空

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/16−2018/07/23 訪問

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