古代人の謎に迫る!西都市「宮崎県立西都原考古博物館」

古代人の謎に迫る!西都市「宮崎県立西都原考古博物館」

更新日:2018/09/21 17:48

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
宮崎県西都市の丘陵地に311基もの古墳が集まった全国的にも珍しい古墳群「西都原古墳群」。その中に建つのが「宮崎県立西都原考古博物館」です。館内へのまるで古墳の中に舞い込んでいくような演出にワクワクし、迫力ある出土品からは当時の暮らしやその背景を探ることができます。縄文時代から古墳時代へと続くストーリーを追いながら古代人の謎に迫る見どころ満載の博物館です。

古墳群の中に建つ「宮崎県立西都原考古博物館」

古墳群の中に建つ「宮崎県立西都原考古博物館」

写真:肥後 球磨門

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西都原の丘陵地に311基もの古墳が密集する西都原古墳群は、まるで野外博物館で、その古墳群の中に建っているのが地下1階地上3階の宮崎県立西都原考古博物館です。
開館は平成16年(2004年)と比較的新しい施設で、近代的な設備による映像や展示で歴史ストーリーに沿って古代人の謎に迫る演出がされ見どころ満載のおススメ博物館です。

古墳群の中に建つ「宮崎県立西都原考古博物館」

写真:肥後 球磨門

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入り口を入ってすぐ、正面にあるガラス張りの空間がいきなり目を引きます。地下に作られた展示室全体がまるで古墳の発掘現場を見下ろすようになっていて、期待感が高まります。

古墳の中に入っていくような地下展示室に続くスロープ

古墳の中に入っていくような地下展示室に続くスロープ

写真:肥後 球磨門

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地下1階にある展示室へは緩やかなスロープを降りていきます。古墳の内部へと導かれるような演出で時間を遡っていくような気分になります。

古墳の中に入っていくような地下展示室に続くスロープ

写真:肥後 球磨門

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見逃せないのがスロープ左側の手すり。手すりの長さ1pが10年間として刻まれ、全長25mの手すりには2万5千年分の歴史が写真や画で表され徐々に古代へと時間を逆行していきます。展示室へ早く行きたいと思う心を抑えてゆっくりと手すりに表示された出来事を観察しましょう。これから始る古代へのタイムスリップの序章になります。

古代の謎解きをストーリー仕立てで楽しもう!

古代の謎解きをストーリー仕立てで楽しもう!

写真:肥後 球磨門

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地下に広がる展示室は回廊のようになっていて、縄文時代から弥生時代、そして古墳時代と時代に沿って土器や鉄器、古墳から出土した装飾品などが展示されています。照明が抑えられ古代人の息遣いが感じられるような神秘的に演出された室内は、古代生活の名残の数々が浮かび上がり見ごたえある空間になっています。

古代の謎解きをストーリー仕立てで楽しもう!

写真:肥後 球磨門

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展示品と同様に注目したいのが所々に掲げられている説明パネル。「古代人はどこから来たのか?」などの、質問を投げかけるような文章に反応して一緒に謎を解いていくような気分になってワクワクしてきます。

古代の謎解きをストーリー仕立てで楽しもう!

写真:肥後 球磨門

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展示室内の一角にあるのが考古学研究所。ここでは貴重な出土品が保管されている部屋をガラス越しに見ることができるほかに、頭蓋骨から復元された古代人の顔も並んでいます。学問としての考古学に興味がわいてくるかもしれません。

2階は図書室、3階は古墳群を一望する展望テラス

2階は図書室、3階は古墳群を一望する展望テラス

写真:肥後 球磨門

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古代の歴史を満喫した後は展示室出口傍にあるエレベーターで3階テラスへ。展望デッキからは西都原古墳群が一望でき、東側には天照大神の孫のニニギノミコトとその妃コノハナサクヤヒメが眠ると伝わる宮内庁管理の陵墓参考地「男狭穂塚(おさほづか)」と「女狭穂塚(めさほづか)」が望めます。壮大な古墳群と豊かな自然を展望できるおススメの場所です。

室内には喫茶「ラウンジ眺」がありティータイムも楽しめます。またランチタイムはワンコインプレートとして数種類のランチメニューもあるので食事を楽しむこともできます。

2階は図書室、3階は古墳群を一望する展望テラス

写真:肥後 球磨門

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2階には図書館があります。専門書の他に古事記や日本書紀、さらに博物館関連の専門雑誌などが並んでいるので、ちょっと立ち寄ってはいいかがでしょうか。図書室のある2階出入り口を利用すると「古代生活館」へ簡単にアクセスができます。

古代人の生活を実感する「古代生活体験館」

古代人の生活を実感する「古代生活体験館」

写真:肥後 球磨門

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西都原古墳群では古墳の見学だけでなく博物館の付帯施設として古代衣装に身を包んで古代ロマンを実感できる古代生活体験館があります。

古代人の生活を実感する「古代生活体験館」

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体験館では矢尻や土器、曲玉、笛などを実際に作ってみることができます。古墳群が広がる土地で当時の人々の暮らしの一端を体験するのは古代のロマンを肌で感じられる、素晴らしい旅の思い出になるのではないでしょうか。

西都原古墳群の中に建つ「西都原考古博物館」は見ごたえある展示内容にもかかわらずなんと入館無料。古代の人々がどうやって西都原に来たのか、なぜ古墳ができたのか等々子供から大人まで楽しめる、おススメの施設です。
館内のミュージアムショップではミニチュアのかわいい埴輪や勾玉などお土産にぴったりのグッズも手に入るので見学の後にショップを覗いてみてはいかがでしょうか。

宮崎県立西都原考古博物館の基本情報

住所:宮崎県西都市大字三宅字西都原西5670番
電話番号:0983-41-0041
アクセス:東九州自動車道 西都ICより約10分
開館時間:10:00〜18:00 喫茶は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/28 訪問

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