自然の中に入り楽しむためには、情報が重要となります。中でも北海道はヒグマが知られていますが、生き物の行動は季節、時間帯によって変わっていくのです。特に知床半島はヒグマの生息地であり、詳細な情報は特に大事!
羅臼ビジターセンターでは、付近の状況や「熊越の滝」の状況を常に把握しており、観光客に適切な情報を提供してくれています。
確かな情報をもとにし、軽率な行動をしなければ問題になることは少ないのです。センターの皆さんはとても気さくで話しやすく、また口頭でも大事な情報を提供してくれます。注意事項をよく守り、楽しく観光をしましょう。
羅臼ビジターセンターから500m程、国道334号線を上がると左に見えてくるのが「羅臼温泉熊の湯」です。レンタカー等の車の場合、センターが勧めているのは温泉前の無料駐車場を利用し、そこから先は歩いて行く観光です。
「熊越の滝」への入口近くには車が止められる空間はあるのですが、落石が多く避けた方が無難。センターでも熊の湯前を勧めています。
羅臼温泉熊の湯から歩いて片道約20分で熊越の滝に到着できます。決して遠い距離ではありません。また、散策を終えたら温泉を楽しむことも可能なので、駐車場を利用し、歩いて行くようにしましょう。
国道334号線を歩くこともまた面白い観光と言えます。ここは世界遺産の知床半島ですので、周囲の景色をゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
「熊越の滝」入口には大きな看板があり、見落とすことはありません。いよいよ滝まで山道を歩くことになりますが、装備、備品に問題は無いか、今一度ご確認を。
雨の日、また悪天候の翌日という状況で無い限りは、一般的なシューズでも問題はありません。しかしながらあくまでも山道であり、倒木や石が転がっている場所もあります。観光であっても自然の中では、自分の身は自分で守るという原則を忘れないようにしましょう。
滝までの距離は短く、時間も片道20分程度ですが、美しい自然を存分に楽しむことが出来ます。
少しすると中間地点に到着します。足元の山道は比較的整備されていて分かりやすく、標識もあるので道に迷うことは無いでしょう。
木の橋を渡るのもまたトレッキングの楽しさ。川の流れに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
途中では石が転がっている場所、細い道等もありますので足元には注意をして歩きましょう。
「熊越の滝」が近くなってくると、滝の流れる音が聞こえてきます。滝の近くには展望台の標識がありますが、タイミングによっては木が茂っていて、滝はあまり見えない可能性もあります。
展望台から先は細い道を通って下りになりますが、すぐ滝に到着することが出来ます。
大自然の真っただ中にある「熊越の滝」。ここに残る伝説とはどのようなものなのでしょうか。
その昔、羅臼の猟師は親子の熊を追いかけていました。逃げる親子の熊はやがて、この滝に出るのです。相手は猟師ですからもはや逃げ場はありません。その時、母熊はせめて我が子だけでも助けようとある行動をするのです。
母熊は滝の向こうに子熊を下から押し上げ、越させようと懸命の努力をしました。その様子を見ていた猟師は、母熊の愛情に深く感動し、熊を仕留めることを止めます。それ以来、羅臼の熊は人間を襲わなくなったというのが、この滝にまつわる伝説なのです。
「熊越の滝」で、清涼感を満喫したら戻り道。帰りも安全には十分に留意し、素敵な旅の思い出を残しましょう。
最後に、周辺を含む北海道観光のご案内です。熊越の滝周辺のさらなる情報や素足で楽しめる「カムイワッカ湯の滝」、そして「知床五湖」と「知床峠」。詳細は下記の関連MEMOをご覧のうえ、旅行の参考としてみて下さい。
住所:北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町6-27
電話番号:0153-87-2828(羅臼ビジターセンター)
アクセス:羅臼市街地からウトロ方面行きバス約5分停留所「羅臼温泉」
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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