スタイリッシュなパッケージの「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」がおなじみの「舊振南」。空港などでも販売されているので、きっと見かけられたことがあると思います。「舊振南」は清代からの伝統菓子の技術を守っているお店です。
1890年代(清朝末期)に台南に中華菓子のお店ができ、1920年代に阿祥師がそこで技術を学んだ後、高雄に「振南餅舖」をオープンさせたのが始まりです。現在では高雄中正店をはじめ、市内には5店舗、デパートや台湾高速鉄道(台湾新幹線)の駅など台湾各地にお店があるほか、香港にも支店があります。
「舊振南漢餅文化館」の「漢餅」とは伝統的な中華菓子のことですが、西洋の影響もあり、台湾の若者にとって、「漢餅」は年長者が食べるお菓子、観光客が買うお土産、といったイメージになってしまいました。そこで、結婚のお祝いのお菓子でも有名な「舊振南」は、伝統的な文化と深く結びついている「漢餅」の存在を再認識できるようにと2016年に「舊振南漢餅文化館」をオープンさせました。場所は高雄市地下鉄MRTでアクセス可能な場所にあります。オレンジラインで「大寮」駅下車、1番出口を出て徒歩5分ほどです。
4421平方メートルもある広い敷地内には、ブランドストーリーの紹介コーナーや関連書籍コーナー、喫茶コーナーを併設したショップ「漢餅房」、クッキングラボ「烘焙廚藝體驗空間」などがあります。
ソーラー板や遮光版などを使い、環境に配慮した現代建築で、伝統的な三合院造りを意識して建てられた建物にご注目ください!またドアの取っ手や室内の飾りをよく見ると、中華菓子を作る伝統的な型などが飾られていたりするデザインもステキです。
中秋節にかかせないお菓子と言えば月餅ですが、台湾式月餅は緑豆餡がベースの丸いお菓子。「舊振南漢餅文化館」ではこれが手作りできるんです!
まずは、クッキングラボ入り口で鍵をもらい、ロッカーに手荷物などを入れます。そして、借りたエプロンを身につけ、しっかり手を洗います。材料は、写真のようにすでに一人ずつのセットができています。この材料で一人4個「緑豆椪」を作ることができます。
小麦粉に水やバターなどを入れながら、皮と中身の餡を別々に作り、最後に餡を包みます。丸い形に整ったら、食用のインクで好きな印を押します。
190度のオーブンで35分焼いたら出来上がりです。
手作りのお菓子が焼きあがるまでの間に時間があるので、館内をまわってみましょう。入り口近くには、婚約の際の伝統的な贈り物が展示されています。
その奥にはショップがあって中華菓子を購入できます。お土産探しもできるので、館内をゆっくりまわってみてくださいね!
お菓子ができあがった頃にクッキングラボに戻りましょう。作ったお菓子は箱にいれてもらえます。賞味期限は二日間、冷凍で一週間保存できます。「緑豆椪」作りは4人以上から予約可能、一人650元で体験できます。このほかにも「鳳梨酥」「太陽餅」などの手作り体験もできますので、ぜひいろいろ体験してみてくださいね!
事前に予約が必要ですので、申し込みを考えている方はホームページの漢餅文化館のページに記載のE-mail、またはフェイスブックで問い合わせてみてください。
住所:高雄市大寮區捷西路298號
電話番号:+886-7-701-5697
アクセス:高雄市地下鉄(MRT)「大寮」駅1番出口から徒歩5分
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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