日本最長100kmの「ぐんま県境稜線トレイル」谷川岳へGO!

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日本最長100kmの「ぐんま県境稜線トレイル」谷川岳へGO!

日本最長100kmの「ぐんま県境稜線トレイル」谷川岳へGO!

更新日:2018/08/21 12:13

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

群馬県の北側の県境に連なる稜線登山道を1本の道としてむすびつなぎ、日本最長・全長100kmにもおよぶロングトレイルが、2018年8月「ぐんま県境稜線トレイル」として完成しました。そのスタート地点は「谷川岳」。ロープウエイとリフトを使って標高1500メートルの天神峠まで上がり天神尾根を辿り、美しい双耳峰の山頂へ。400メートル強の登山。絶景とお花畑が見事。日帰りできる日本百名山に登ってみませんか。

ロングトレイルって

ロングトレイルって

写真:SHIZUKO

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「ロングトレイル」という言葉を最近よく耳にするのではないでしょうか。登山道に限らず、山麓や海沿い、古道や歴史ある街並みなどを繋いで「歩く旅」のために整備された長い道をロングトレイルと呼びます。

日本でも2000年に入り、全国で整備が進められ、今回完成した「ぐんま県境稜線トレイル」も含め現在24のトレイルが日本ロングトレイル協会に加盟しています。

ロングトレイルって

提供元:ニュージーランド政府観光局

https://www.newzealand.com/int/地図を見る

欧米での「歩く旅」の歴史は長く、フランス・イタリア・スイス3ヶ国の国境峠を歩いて越えるツールドモンブランやニュージーランドのミルフォードトラックは、日本からの多くのツアーが出ている大人気コース。

ロングトレイルの本場・アメリカでは、スルーハイク(全ルートを歩き続けて完歩する)するのに4ヶ月から半年もかかる壮大なルートもあります。

ロングトレイルって

写真:SHIZUKO

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ロングトレイルを整備することで、自然保護活動が活性化し、旅人が立ち寄る町々が生き生きとする効果も期待されます。

自然との触れ合いは、日常を離れた素晴らしい体験ですが、山を登れば苦しい時もあり、雨に降られることもあります。いい時ばかりではない旅を通し、各地で自然に触れ、文化を体験・体感し、人々と出会うことで蓄積される心の栄養はその後の人生を大きく左右する経験となることでしょう。

「ぐんま県境稜線トレイル」の魅力

「ぐんま県境稜線トレイル」の魅力

写真:SHIZUKO

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今回完成した群馬県・長野県・新潟県の県境をつなぐ「ぐんま県境稜線トレイル」の魅力は、なんといっても日本最長100kmに渡る長大な稜線歩き。とはいうものの、スルーハイクするには、水場や避難小屋が未整備のため、かなりの荷物を担がなければならず、誰でも行けるというものではありません。

大きく5エリアからなるぐんま県境稜線トレイルは、どのエリアの山も、それぞれ登山道が整備されていて、ファミリー登山もできます。要所要所の麓には名湯温泉があるので、区切りを設けて麓に降り、各地の文化に触れながら進めば、100キロの道のりを自分の足で歩くことが可能になったのが最大の魅力。

「ぐんま県境稜線トレイル」の魅力

写真:SHIZUKO

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東は「谷川エリア」と呼ばれる谷川岳を中心としたエリア。麓にはみなかみ18湯と呼ばれる多種多様な日帰り温泉や、旅館が点在し、立ち寄り湯も楽しい地域です。

谷川エリアのお隣は「三国峠エリア」。麓には清流・四万川に沿って42箇所もの源泉がある四万温泉や、秘湯の一軒宿・法師温泉があります。

ぐんま県境稜線トレイルの中央部は「野反湖・横手山エリア」。100キロの稜線トレイルは、この区間が最後につながり完成しました。

「ぐんま県境稜線トレイル」の魅力

写真:SHIZUKO

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そのお隣が、群馬を代表する温泉がある「草津・万座エリア」。日本全国の国道の最高点がある渋峠から眺めるたおやかな芳ヶ平湿原など、見どころ満載のエリアです。

西端は「バラギ・鹿沢エリア」。日本百名山の四阿山(あずまやさん)が長野と群馬の県境に聳えています。

谷川岳ロープウエイで日本百名山・谷川岳にチャレンジ

谷川岳ロープウエイで日本百名山・谷川岳にチャレンジ

写真:SHIZUKO

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初心者から熟達の登山家まで、その魅力のとりこにする谷川岳。標高は1963メートルですが、この山の歴史は日本のロッククライミングの歴史そのものと言われます。谷川連峰の一ノ倉岳の岩峰が多くのクライマーの命をのみ込んだことで「魔の山」「人喰い山」という別名が付けられるほど。

谷川岳ロープウエイで日本百名山・谷川岳にチャレンジ

写真:SHIZUKO

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登山口は土合。土合にあるJR土合駅は、下り線が地中深く新清水トンネルの中にあり「日本一のもぐら駅」として人気の駅。この駅だけを目的に観光客がやってきます。

地上に出るまでに486段の階段を登らなければならないため、電車を降りてから改札まで10分ほどかかります。現在は無人駅で、一日の乗降客も20人程度。登山客のほとんどは、マイカーか上越新幹線上毛高原駅や水上駅からバスで谷川岳ロープウエイに向かうことになります。

谷川岳ロープウエイで日本百名山・谷川岳にチャレンジ

写真:SHIZUKO

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土合駅からは、徒歩20分で谷川岳ロープウエイに到着。谷川岳は日本海と太平洋を分ける中央分水嶺に位置しており、気象変化の激しさは、靴ひもを結んでいる間に天気が変わるといわれるほど。

風も強く、ロープウエイにとっては不利な条件が重なるため、複式単線自動循環式ゴンドラ=「フニテル」を採用しています。普通は1本のワイヤーにゴンドラが繋がれているロープウエイですが、谷川岳ロープウエイに採用されているフニテルは、2本のワイヤーでゴンドラを固定し、そのワイヤー幅はゴンドラの幅より広く、風に強い安定性を持ち、揺れに強く、冬でも安全快適にあらゆる人々を天神平まで運んでくれます。

天神平から始まる天空の楽園

天神平から始まる天空の楽園

写真:SHIZUKO

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ロープウエイを降りると標高1319メートルの天神平。登山をしない人も、初夏から初秋にかけては、涼しい風に咲き誇る高山植物を存分に楽しめる素敵な場所。

天神平から始まる天空の楽園

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ロープウエイに続くリフトの終点は1500メートルの天神峠。眼下には緩やかな緑のうねりを描く天神平が見渡せます。

さあ、頂上目指して、天神尾根の登山道に入っていきましょう。しばらくは谷川岳の特徴でもある滑りやすい「蛇紋岩(じゃもんがん)」の道。蛇紋岩はとても柔らかな岩なので、登山客が同じ場所を踏むことにより、ツルツルに磨かれ、濡れていなくてもとても滑りやすい岩。雨ならば、どんなに注意していても、足を取られること必至です。

天神平から始まる天空の楽園

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高山植物に癒されながら、ブナ林を下っていくと、道は、リフトに乗らず登ってきた木道に合流。そこからおよそ30分で熊穴沢避難小屋に到着。ここから登山道は岩場の高低差がある道になりますから、しっかり水分・塩分補給をしましょう。

急峻な崖に広がるお花畑

急峻な崖に広がるお花畑

写真:SHIZUKO

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岩場の急登がはじまりますが、慌てず、丁寧に手足を置いて登ります。苦しくなると深く息を吸いたくなるけど、吸うよりは吐くことに意識を向けて、呼吸のリズムを作りましょう。

45分ほど登れば「天狗の留まり場」と呼ばれる大きな岩に到着。このあたりで登山道は森林限界を超え、眺望が開けます。谷川岳の特徴は森林限界が低いことにあります。高い木がなくなると視界が開け、登る足取りも軽くなります。

急峻な崖に広がるお花畑

写真:SHIZUKO

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右手にロープウエイを使わず山頂を目指す西黒尾根の長い稜線も見え始めます。目を上げれば、笹に覆われた緑のじゅうたんに黄色のキンコウカがポツポツと模様を描く柔らかな山肌。

最後の階段状の急登をジグザグの登り切ると谷川岳肩ノ小屋に到着。

目の前には、新潟県との県境尾根がはるか彼方まで続いています。目指す山頂まであと15分。トイレを済ませ、さあ、登り切りましょう。

急峻な崖に広がるお花畑

写真:SHIZUKO

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谷川岳は双耳峰。手前にあるのがトマの耳。トマの耳に向かう道の右手は、切れ墜ちた急峻な崖。はるか下に湯檜曽川が見える岩肌に色とりどりの花。決して人間の手の届かない場所を選んで咲き誇る高山植物。その美しさにうっとりすることでしょう。

トマの耳から最高峰・オキの耳まではおよそ10分。双耳峰の間つなぐ細い道を彩る花々のうつくしさは、自分の足でここまで登ってきたご褒美です。

ギザギサの東尾根やマチガ沢の美しくも厳しい道を見ると、いつかは別のルートを登ってみよう、一ノ倉岳も見てみたいと妄想が膨らむ人も多いでは。何度でも、登ってみたいと思わせる谷川岳です。

ぐんま県境稜線トレイル100キロをいきなり踏破することはできなくても、少しずつトレイルの山々を登り、いつか自分の足で100キロを繋ぐことが出来たら、それはそれは素晴らしい体験となることでしょう。

「ぐんま県境稜線トレイル」を谷川岳からスタート

多くの文学作品に登場する谷川岳は、今までは単独の山でした。でも、この度「ぐんま県境稜線トレイル」が整備されたことによって、100kmに渡るロングトレイルのスタート地点というあらたな役割を付加されました。

100kmの稜線を一気に踏破することは現段階では厳しいけれど、まずは谷川岳に登って、その魅力を感じて、それから野望を膨らませるのもいいですね。自分の足で「歩く旅」。果てしない道と夢にチャレンジして下さい。

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:群馬県観光物産国際協会

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/26−2018/07/27 訪問

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