写真:古都の U助
地図を見る長楽館があるのは祇園しだれ桜で有名な京都・円山公園の南西部。
しだれ桜から少し南へ歩くと右手にこの立派なゲートが見えてきます。外観は完全に洋館といったたたずまいの長楽館ですが、実は「御成の間」やお茶室などの普段は使用・公開されていない和室もあるのです。通常はなかなか見ることができませんが、第43回京の夏の旅キャンペーンにて2018年8月8日より同年9月30日までの期間中それらの部屋の見学をすることができます。
写真:古都の U助
地図を見るまずは玄関にもご注目。玄関扉のアーチ部には、古代ギリシャの建築に使用されたイオニア式門柱が設置され、玄関照明の下部分には金の輪に囲まれ村井家の家紋 三つ柏も施されています。
長楽館は「たばこ王」と呼ばれた明治時代の実業家・村井吉兵衛が内外の賓客をもてなすために建てた迎賓館で、通常は素晴らしい洋室を利用して楽しむカフェやレストラン、さらには新館にてホテルの営業もされています。
写真:古都の U助
地図を見るドアは細部の装飾も手が込んでいて必見です。
玄関を入るとエントランスホール兼階段室があり、ピアノが置かれ生演奏がされることも。
写真:古都の U助
地図を見る長楽館の階段の手すりは力強い曲線が生かされているのが特徴で、どの階から見ても絵になります。
写真:古都の U助
地図を見る階段中央の踊り場は半円形に張り出しバルコニー状になっています。写真中央には伊藤博文による長楽館の額が。
伊藤博文はじめ井上馨、大隈重信、さらには英国皇太子ウェールズ殿下や米国財閥ロックフェラーなど国内外の名だたる名士を招いてきた長楽館。その名は伊藤博文が長楽館を訪れた際『此の館で遊ばば、其の楽しみやけだし長(とこ)しえなり』と詠ったことから命名されました。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは三階「御成の間」から見た階段です。
下の階の階段は西洋のお城のようですが、この階は和のお城、天守閣を連想させるような光景ですね。左側の部屋には階段に張り出した欄干もあり、遊び心も感じます。
写真:古都の U助
地図を見るこちらのは中2階にあるお茶室で十二畳もの広さがあり、床の間だけでも2畳分あります。飾られている朱色の陶器は水を張れば鳥が浮いているように見えるという洒落たもの。
写真:古都の U助
地図を見るお茶室には桜と紅葉のステンドグラスもあります。
長楽館は外観は洋館でありながら内部に和室があるというのが特徴で、さらに和室の中においてもステンドグラスを配したり和と洋の融合を図っているという点も大きな魅力となっています。
写真:古都の U助
地図を見る水屋の左側には紅葉のステンドグラスがあり、右側にはよく見ると階段が。メインの階段とは別にこの階段は3階へお茶を運ぶ為に設けられたもの。粋なおもてなしの心が配られています。
写真:古都の U助
地図を見る「御成の間」には床の間や違い棚、華頭窓などが配され、黄交趾(きこうち)の壷や京薩摩の壷など見事な美術品も飾られています。
また、襖は金箔や銀箔を使用した贅沢なもの。波と雲それに飛び交う千鳥などが描かれています。
写真:古都の U助
地図を見る「御成の間」の見所の1つがこの折上格天井です。金具には村井家の家紋三つ柏が施され、バカラ社製のシャンデリアも使用されています。お茶室と同じくこちらも和と洋の融合によるおもてなしの空間が形成されています。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは「御成の間」の華頭窓からの光景。長楽館の各部屋の窓からの眺めはどこも絶景で、この窓からは眼下に円山公園、少し先には平安神宮の朱色の大鳥居も見えます。鳥居より右側を覗き込めば比叡山や知恩院の堂宇などを見ることができます。
写真:古都の U助
地図を見る一階にありながら窓からの日当たりが心地良いこちらのブティックスペースはもともと温室だった部屋。2016年にリニューアルし、お土産用のお菓子やコーヒー、村井吉兵衛のたばこをモチーフにしたコースターなどユニークなお土産を買い求めることができるようになりました。また、こちらで販売されている生ケーキはカフェスペースとして利用されているお部屋でいただくこともできるので、見学後の休憩にはもってこい!
カフェやレストランに使用されている長楽館の各洋室も本当に素晴らしい部屋ばかりです!
住所:京都府京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
電話:075-213-1717(京都市観光協会)
レストラン、カフェの予約については長楽館(075-561-0001)へお願いします。
アクセス:京都市バス「祇園」より徒歩約6分
見学期間:8月8日〜9月30日
ただし8月18・19・28、9月2・5・8・10・11・15・16・19・22・28日および9月29日(土)10:00〜14:00は見学中止
時間:10:00〜16:30(16:00受付終了)
料金:大人600円
館内の写真撮影は自由に行っていただけますが、他のお客様に十分な配慮をいただくようお願いします。
また、各装飾品にはお手を触れないようお気をつけ下さい。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。
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(2024/10/11更新)
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