閉校からアート誕生!大人こそ通学したい東京「アーツ千代田 3331」

閉校からアート誕生!大人こそ通学したい東京「アーツ千代田 3331」

更新日:2018/09/04 17:02

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
一面のガラス窓が並ぶ見慣れた白い建物の傍には、相性ぴったりな朝顔が寄り添っている「アーツ千代田 3331」。学校のような外観が特徴的ですが、それもそのはず。アーツ千代田 3331は旧練成中学校が閉校になったことをきっかけに誕生したアートセンターです。こちらでは街が創造的な場になるよう定期的にイベントが開催され、元教室を活用したアートギャラリーや開放的なコミュニティスペースに多くの人たちが訪れます。

生徒に戻ったような感覚に

生徒に戻ったような感覚に

写真:浅井 みら野

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東京の下町エリア内に位置し、上野や秋葉原からもアクセスが良いアーツ千代田 3331。周辺はオフィスや住宅に囲まれ、穏やかな時間が流れています。地上3階と地下1階の建物内はテナントオフィスやアートギャラリーが入っていたり、オシャレなカフェやイベントがあったりと、年間90万人以上の人が訪れるほど。

生徒に戻ったような感覚に

写真:浅井 みら野

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もともと中学校だった背景を生かし、学校らしさが残る雰囲気が魅力のひとつ。入口奥には元職員室ならではの壁全体を覆うほどの黒板が存在感を放っています。使い続けられてきた歴史があるからこその親しみやすさが感じられます。

生徒に戻ったような感覚に

写真:浅井 みら野

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2階にあるのは今でも部活動に使われそうな体育館。現在は展示会やアコースティックライブなどのイベントを行ったりして、子供から大人が訪れます。

舞台の傍には中学校時代から掲げられていた“学而不厭(がくじふえん)”の文字。日本初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹さんが揮毫したもので、孔子の論語に登場するこの言葉は、学びは飽きることがないという意味を持ちます。

生まれ変わった様子に興奮

生まれ変わった様子に興奮

写真:浅井 みら野

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学校らしさが残る反面、アーツ千代田 3331として生まれ変わった時に改装した部分も。1階の職員室だったエリアは開放感たっぷりのコミュニティスペースやカフェに。イベント利用がない時は自由に出入りができるので、飲食やミーティングなど幅広い使い方ができます。

生まれ変わった様子に興奮

写真:浅井 みら野

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靴箱だった棚は現在さまざまなイベントやアート関連のチラシが並ぶ棚として活用されています。東京観光をする際はまずはここで気になる情報を手に入れてから、一日の予定を立ててみるのもおすすめです。

生まれ変わった様子に興奮

写真:浅井 みら野

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よく階段の近くにあった手洗い場は今も健在。改装と同時に壁は白く塗り直され、フロアマップが分かりやすく表示されています。

アートの要素があちらこちらに

アートの要素があちらこちらに

写真:浅井 みら野

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全国でも数が増えている閉校ですが、その多くが企業が使用しているため、一般の人たちが入れるのは意外と限られています。しかし、誰でも気軽に利用できるアートセンターだからこそ、アーツ千代田 3331では様々なアートと触れ合える場所が多く、まるで美術館を巡っているような気分になれます。

1階にはメインギャラリーがあり、他にもギャラリーは2階、3階、地下1階にもあり、その数は15以上。それぞれが独立したギャラリーになっているので、毎回通うたびに違う作品に出会え、アートが持つ自由で広い世界観を体験できます。

アートの要素があちらこちらに

写真:浅井 みら野

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特に身近なものもアートになることを教えてくれるのが、芸術家の藤浩志さんによるトイ・ザウルス。使わなくなったおもちゃを集めて生まれた恐竜からは躍動感が感じられます。細部をよく見ると懐かしのおもちゃを見つけられる、楽しみ方が2倍の作品です。

アートの要素があちらこちらに

写真:浅井 みら野

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1階の3331 CUBE shop&gallery にもアートと遊び心が感じられるグッズがたくさん。おすすめの書籍や雑貨、3331のオリジナルグッズだけでなく個人で活躍しているアーティストの作品など幅広いアイテムが並んでいて、オシャレな東京土産を探すのに絶好の場所です。

ファミリー通学も

ファミリー通学も

写真:浅井 みら野

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子供から大人まで楽しめる要素がいっぱいのアーツ千代田 3331。運動場として使われていた屋上には会員制のオーガニック菜園があり、新鮮な野菜を味わえます。他にも開放的な空間で展示やヨガを行うイベントなどが開催されることも。

ファミリー通学も

写真:浅井 みら野

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1階にある3331Xコドモタタミ おやこ休憩室は、絵本やおもちゃが充実しているエリア。全面畳張りなので、歩き始める前のお子さんも安心して遊べます。

あの給食メニューがオシャレに変身

あの給食メニューがオシャレに変身

写真:浅井 みら野

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1階にあるCOPAINS de 3331(コパン ドゥ 3331)は、給食でお馴染みのコッペパンをオシャレにアレンジしたカフェ。ふわふわの柔らかさが懐かしいコッペパンをベースに苺ジャムマーガリンや北海道産あんマーガリンなどの定番メニューに、アボガドソースのたっぷり野菜、自家製コンビーフポテトにモンブランなど珍しいメニュー含め10種類以上の充実ぶりです。

こちらのお店は18時以降になると、CHAMP DIVIN 3331(シャン ディヴァン 3331)というフレンチレストランに変わります。深夜2時までオープンしている時もあり、ゆったりと楽しめます。

<COPAINS de 3331(コパン ドゥ 3331)の基本情報>
電話番号:03-6803-0263
営業時間:11:00〜18:00(※コッペパンの販売は16:00まで)
定休日:火曜(祝日を除く)

<CHAMP DIVIN 3331(シャン ディヴァン 3331)の基本情報>
電話番号:03-6803-0263
営業時間:水-木曜 18:00-23:00(L.O 22:00)、金-土曜 18:00-26:00 (L.O 25:30)、日曜 18:00-23:00 (L.O 22:00)
定休日:月-火曜(祝日を除く)

あの給食メニューがオシャレに変身

写真:浅井 みら野

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特に大人に人気なコッペパンはラムレーズン。程よい甘さがクセになり、しっとりな食感も楽しめます。この他にもカレーやプレートランチなどコッペパン以外のメニューもあります。

アーツ千代田 3331の“3331”は、この地域に受け継がれてきた江戸一本締めが由来。3拍子のリズムを3回繰り返すと“九(苦)”になりますが、最後に1回の手拍子を加えると“丸”になり、苦を払うとされています。地域の文化を大切に継承し続けているアーツ千代田 3331は、東京の古き良き下町らしさと芸術本来の常に溢れ続けるエネルギーが共存し、どこか懐かしさが漂いつつ、新しさも感じる場所。ぜひ訪れた際は、今も現役の学び場として活躍する学校の雰囲気を体感してみてはいかがでしょうか。

アーツ千代田 3331の基本情報

住所:千代田区外神田6丁目11-14
電話番号:03-6803-2441
営業時間:10:00〜21:00
定休日:夏期休業、年末年始
アクセス:東京メトロ銀座線「末広町」駅4番出口より徒歩1分、東京メトロ千代田線「湯島」駅6番出口より徒歩3分

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/09 訪問

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