御神木の葉はハートの形!京都「梨木神社」の見所

御神木の葉はハートの形!京都「梨木神社」の見所

更新日:2018/08/19 15:04

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
京都御苑の東部に位置し明治維新の功労者、三條実萬・実美父子を祀る「梨木神社」。
春は周辺で咲く山吹や新緑が美しく、秋は萩の花の名所として知られ「萩の宮」とも呼ばれています。また、京都三名水の1つ染井の井戸もあり、そのお隣にはハート型をした葉っぱの桂の御神木が!黄葉する時期もいいですが、緑の葉っぱが沢山茂る時期もオススメ。
その他にも境内を彩る四季の植物を中心に、梨木神社の見所をご紹介します!

京都御苑の東「梨木神社」

京都御苑の東「梨木神社」

写真:古都の U助

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明治維新の功労者・三條実萬(さねつむ)公・三條実美(さねとみ)公を祭神とする梨木神社。京都御苑の東部に隣接する地にあり、一の鳥居のすぐそばには御苑入口の1つ清和院御門があります。

京都御苑の東「梨木神社」

写真:古都の U助

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梨木神社の一の鳥居の足元には春は山吹の花も咲きます。梨木神社は秋に咲く萩の名所として知られていますが境内は夏の新緑や深緑も美しく、秋は紅葉が美しいなど、四季折々の魅力で溢れています。山吹は梨木神社のすぐそばの御苑外周や、御苑内の染殿井跡や縣井跡などでも見ることができます。

京都御苑の東「梨木神社」

写真:古都の U助

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同じくこちらも一の鳥居周辺の光景。椿の花が石畳に散っているのも美しいです。現在梨木神社一の鳥居の北側にはマンションが建っているので、奥に写る御苑石垣沿いの道を北上し境内や二の鳥居へと向かいましょう。境内の東部を走る寺町通りからも梨木神社へ入ることができますが、御苑沿いに歩く方がより京都らしい雰囲気が味わえます。

御神木の「愛の木」

御神木の「愛の木」

写真:古都の U助

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こちらは「愛の木」と呼ばれている梨木神社の御神木。本殿より少し南側にある桂の大木です。

御神木の「愛の木」

写真:古都の U助

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御神木である桂の木は、葉っぱの形がハート型をしているため「愛の木」と呼ばれ、縁結びのご利益があると人気です。黄葉する秋の葉の色も素敵ですが、緑の時期も爽やかな愛らしさがあります。立派な幹や枝に沢山のハートの葉っぱが茂る光景を見ると、小さな幸せをいっぱい見つけたような得をした気分になれます!

御神木の「愛の木」

写真:古都の U助

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御神木そばには絵馬掛け所もあり、ハート型の「縁結び絵馬」が人気です。他には萩のモチーフが風流な「萩絵馬」も。授与品も萩をモチーフにした素敵なものが多くあります。

京都の名水「染井の井戸」

京都の名水「染井の井戸」

写真:古都の U助

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御神木の左お隣には、醒ヶ井・縣井とともに京都三名水に数えられる「染井の井戸」があります。染井の井戸は、京都三名水では唯一現存し今も水が沸いている井戸。甘くまろやかな水は茶の湯にも適し、毎月催される月釜ではこの水で点てたお抹茶がふるまわれます。

京都の名水「染井の井戸」

写真:古都の U助

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おみくじを染井の水に浸して、浮かびあがる文を見て占う「水みくじ」も風流なものです。

境内の碑

境内の碑

写真:古都の U助

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二の鳥居そばには京都大学の出身で日本最初のノーベル賞学者、湯川秀樹博士の歌碑があります。湯川博士は梨木神社のすぐ北側の家で少年時代をすごし、梨木神社「萩の会」の初代会長の任にも就かれました。

境内の碑

写真:古都の U助

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こちらの二の鳥居そばにある江戸時代後期の国学者、上田秋成の歌碑で『ふみよめば 絵を巻きみれば かにかくに 昔の人の しのばるるかな』と刻まれています。
雨月物語の作者としてしられる上田秋成は、その晩年この付近にあった羽倉信美邸で過ごしました。

「梨木神社」本殿周囲の光景

「梨木神社」本殿周囲の光景

写真:古都の U助

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祭神である三條実萬公は菅原道真公に例えられるほど優秀な人物で維新の先駆者として知られますが、安政の大獄により弾圧を受け、落飾して幽棲された京都・一乗寺で亡くなりました。

後にその功績が称えられ、明治天皇より忠成公のおくり名を賜り、さらに明治18年には別格官幣社として梨木神社が創建され、御祭神として奉斎されました。その子で遺志を継いだ実美公は七卿落ちの一人として長州へ逃れるなど苦難の末に明治維新に貢献され、明治24年に死去。大正4年大正天皇の即位式にあたり梨木神社の第二座御祭神として合祀されました。

ちなみに梨木神社の社名は、この地の旧地名・梨木町に由来して名付けられたもの。
萩の花の名所である為別名「萩の宮」とも呼ばれています。

「梨木神社」本殿周囲の光景

写真:古都の U助

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こちらは梨木神社境内に咲く萩の花。秋の七草として知られる萩の見頃は、9月中旬頃から10月初旬頃にかけて。その頃には梨木神社の境内一円で可憐な萩の花を楽しむことができます。

「梨木神社」本殿周囲の光景

提供元:梨木神社

http://nashinoki.jp/地図を見る

萩の宮とも呼ばれる梨木神社では、例年9月の第3または第4週の土曜・日曜を中心に萩まつりを開催。萩まつり神事をはじめ狂言や舞踊などの奉納行事、府市民俳句大会が催され、抹茶席も連日設けられます。見頃を迎えた紅白の萩は美しく、萩の枝には萩にちなんだ俳句が書かれた短冊も飾られます。

梨木神社の基本情報

住所:京都府京都市上京区寺町通広小路上ル
電話:075-211-0885
アクセス:京都市バス・府立医大病院前バス停より徒歩約3分、河原町丸太町バス停より徒歩約3分
京阪電車・神宮丸太町駅1番出口より徒歩約15分
出町柳駅2番出口より徒歩約15分
京都市営地下鉄烏丸線・丸太町駅1番出口より徒歩約20分、今出川駅3番出口より徒歩約20分
拝観時間:6:00〜17:00頃(授与所は9:00〜)
拝観料:無料

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/12−2018/08/10 訪問

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