写真:吉田 彩緒莉
地図を見るワットチェディルアンは城壁に囲まれた旧市街のちょうど真ん中に位置する寺院。旧市街内で道を走っているソンテオ(乗合バス)で数分から十数分で到着します。
チェンマイの旧市街は、1296年4月12日に、ランナータイ王国の首都として造られた都です。日本でいうと京都のような位置付け。日本の古都がそうだったようにチェンマイも平和と繁栄を願い、仏教の教えに基づいた寺院配置がなされていて、旧市街の中心にあるこの場所は各寺院のパワーが集中する位置づけとなっているのです。
タイと日本は似ているといわれる部分が多数ありますが、都の造り方も共通した思想があったんですね。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るこの建物はチェンマイのパワーの中心、チェンマイの「柱」が収められています。
今はチェンマイの柱ですが、ランナー王朝初代の王様がタイの国柱として定めたものですから、かつてはタイ全土を守っていた柱と言えるでしょう。ワットチェディルアンのゲートを入った左側にあるので、見落としてしまう人も多いのですが、あまりのパワーの強さに女性は立っていられない人もいるそう。そんな理由から男性しか入れないパワースポットです。
ちなみに最初からこの場所にあったわけではなく、他の寺院から1800年ごろにワットチェディルアンに移されました。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るチェンマイの柱を祀る建物の後ろにそびえたつ巨木が、市の柱を支えるものとして、市の柱同様1800年ごろにワットチェディルアンに移植されたご神木。すらりと長く、ただならぬ存在感です。地図を忘れて旧市街にむかっても、この木はかなり離れた場所からも見えるので「あそこにワットチェディルアンがある!」という目印になってくれます。
「この木が倒れる時、チェンマイも滅びてしまう」という伝説があり、とても大切にされているのですが、雨の多いチェンマイ。落雷でもあったらどうするのだろうと、余計な心配をしてしまいます。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る巨大な蛇「ナーガ」が迎えてくれる本堂。タイの寺院に必ず装飾されているこの「ナーガ」は釈迦が悟りを開いた時の守護をしていたと伝わる伝説の生き物です。ここでお供えする花や蝋燭、そして小さな金箔をいただけます。お布施としてボックスに20バーツほど入れましょう。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る小さな金箔は本堂入り口の仏像に貼り付けます。自分の健康が気になる部分に貼り付けるのがタイ流。特に健康に心配のない人は「顔が良くなるように」と言いながらお顔に貼ってみたり、長生きできるようにと心臓の部分に貼ってみたりと人ぞれぞれです。
本堂はキラキラの金色の装飾が施され、とにかく美しい!
この本堂に入った時、何か不思議な力を感じる人も多いワットチェディルアン。初めて筆者が訪問した際は、パワースポットであるという知識が全くなかったにもかかわらず、何の感情もないのにひたすら涙が止まらなくなるという不思議な体験をしました。
見事な装飾の壁には曜日ごとの神様が並んでいるので、自分の生まれた曜日を調べてお祈りしましょう。タイ人は星座、干支、血液型より曜日の占いを信じる人が多いんですよ!
ちなみに筆者と同行者は二人ともワットチェディルアン訪問後、願いが叶いました!他にもご利益があったという話はとてもよく聞きます。皆さんも「ここぞ」という願い事を一つ、真剣に祈ってみてはいかがでしょうか。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るワット(寺)チェディ(仏塔)ルアン(大きな)は、その名の通り、巨大仏塔が一番の見どころ。入口からちらほら見え隠れしているので、最初に見たいと思ってしまいますが、まずは本堂でご挨拶をしてから向かいましょう。大きいだけではなく、何とも言えぬ風格と、長きにわたり雨風にさらされたあじのある風貌が、歴史の流れを感じさせます。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るここにもナーガが大きな口を広げて、チェディルアンの中にいる仏像を守っています。それぞれのチェディの側面に、仏像が安置されていて、敬虔な仏教徒は各仏像に祈りを捧げています。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る1391年、セーンムアンマー王が父の遺灰を埋葬するために建設をはじめ、途中で建設が中断するハプニングを挟みながら、完成まで50年もかかったというこの仏塔。完成時の仏塔はなんと高さ82メートルで、当時のタイ最大の建造物として圧巻の大きさだったそう。残念ながら1545年の地震により上部30メートルが崩壊。
そう聞くと、タイは地震がないと言いますが、本当に大丈夫?と不安になってしまいますね。
改修が決まった比較的近年1991年まで、ここまで素晴らしい歴史的建造物をそのまま放置していたと言いますから、のんびりとした、いかにもタイらしいエピソードです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る他のお寺もそうですが、ワットチェディルアンでもオレンジ色の袈裟を着た沢山の僧侶に会うことができます。中でもワットチェディルアンは「モンクチャット」という僧侶と気軽に話せるスペースを作っていて、英語が話せるお坊さんと、外国人が楽しそうに交流している姿が印象的。仏教を世界中の人に広く知ってもらいたい。そんな気持ちと、ワットチェディルアンの僧侶であるという誇りも感じられる風景です。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る更にこのお寺には僧侶が仏となったとてもユニークな像があります。見た瞬間「冗談で作ったのかな?」と思ってしまいそうな肥満の僧侶の像は、男前すぎて、女性側から求婚されていた僧侶が、仏教徒でそれはいけない!と思い暴飲暴食の末見事に肥満化し、相手の女性を諦めさせたという伝説の高僧。今ではその外観から「食べものに困りませんように」と願う仏の一つとされているようです。
タイは高僧を仏とする文化もあるので、僧侶にまつわる伝説も興味深いものがあります。寺院をまわる時は、そんなエピソードも頭に入れてから行くと楽しいですよ。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るワットチェディルアンの敷地は広く、見学を終えるころには汗だくに。どこかで休憩したいですね。ワットチェディルアンの出口から道を挟んですぐの所に、マンゴーがたくさん実った木が目印のカフェ「Poppy’s」があります。残念ながらニセモノのマンゴーですが(笑)こちらのカフェで休憩してみてください。
スイーツはもちろん、コーヒー、ソフトドリンク、食事メニュー、お酒もあります。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るこのカフェで過ごすなら断然テラス席がお勧め。ワットチェディルアンの本堂と仏塔を眺めることができます。近くで見た仏塔、祈りを捧げた本堂に見守られながらいただく至福の一杯は最高です!
またいつか来れますように、ともう一度、祈りたくなる環境ですよ。
住所:103 Pra Pokklao Rd, Tambon Prasing, Amphur Muang Chiang Mai 50200
電話番号:なし
アクセス:旧市街内各エリアよりソンテオで数分
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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