ここマジで北海道!?滝瀬海岸「シラフラ」は白き断崖の異世界海岸

ここマジで北海道!?滝瀬海岸「シラフラ」は白き断崖の異世界海岸

更新日:2021/07/25 19:58

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
広大な大地に、自然豊かで野生動物に恵まれた北海道。そこには、知られざる絶景スポットがまだまだたくさん眠っています。

今回ご紹介する乙部町の滝瀬海岸「シラフラ」もその一つ。かつてニシン漁で栄えた乙部町には、まるでそこだけ日本ではないような異世界感漂う白亜の断崖が広がっています。その姿はまるでイギリスの絶景「セブン・シスターズ」のよう。

この大迫力の絶景シラフラ、ぜひお見逃しなく。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

かつてニシン漁で栄えたまち「乙部町」

かつてニシン漁で栄えたまち「乙部町」

提供元:achappe via Wikimedia

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cape_Toppu…地図を見る

北海道南西部、函館から北西へ約80kmのところにある港町・乙部町(おとべちょう)。乙部岳を背に町の約8割は森林に覆われ、日本海を流れる対馬暖流の影響で気候は比較的温暖と、海山ともに自然に恵まれたのどかな海の街です。

またかつては「ニシンの千石場所(千石の禄高を誇るほど豊かな場所という意味)」といわれるほどニシン漁で栄えた町でした。

かつてニシン漁で栄えたまち「乙部町」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

現在ではニシン漁は衰退し、スケトウダラやイカ漁などに取って代わられましたが、その名残が見られるのが、滝瀬海岸に残された「くぐり岩」。画像右手に見える穴は、当時、ニシンを陸路で運ぶために人工的にくり抜かれたもの。小さく見えますが、実は大の大人が余裕で通れるほどの高さがあるんですよ。

かつてニシン漁で栄えたまち「乙部町」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

余談ですが、くぐり岩の横にそびえる軍艦岩をこんな風にのぞきこむとフォトジェニックです。お試しあれ。

まるで海外!白亜の断崖絶壁「シラフラ」

まるで海外!白亜の断崖絶壁「シラフラ」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

乙部町南部、お隣の江差町まで広がる滝瀬海岸には、そこだけ日本ではないような異次元空間、通称「シラフラ」が存在します。

「シラフラ」とはアイヌ語で「白い傾斜地」を意味し、高さ30mほどの白い断崖絶壁が約500〜600mに渡ってそそり立っています。

スケールこそ異なりますが、そのたたずまいはイギリスの絶景「セブンシスターズ」のようで、「ここ、本当に北海道!?」と思わず口にしてしまうほど、異国情緒漂うワンダースポットです。

まるで海外!白亜の断崖絶壁「シラフラ」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

シラフラのはじまりはおよそ500万年前。火山の噴火で噴出した軽石が海底の貝や珪藻類などとともに堆積し、それが海底隆起して地表に露出したことで生まれた地層とされています。

まるで海外!白亜の断崖絶壁「シラフラ」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

そのため、白い壁の岩肌はよく見るとザラついた砂礫岩で覆われ、少し触れるだけでボロボロと崩れさり、かなり脆い地層と分かります。また地層には大小の石が埋もれていて、風雨による侵食で見た目が少しカッパドキアっぽくなっています。

これも余談ですが、明治の初め、シラフラにぽつんと埋まる岩が発見され、漁師たちはそれを神聖なものとして持ち帰り、今でも石神様として滝之神社境内に安置されています。

手軽に鑑賞するならシラフラ展望台がおすすめ

手軽に鑑賞するならシラフラ展望台がおすすめ

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

シラフラまでは、通常、くぐり岩のある北側入口から南に向かって600mほど浜を歩くルートが一般的ですが、潮が満ちていて危険だったり、時間がない方などはシラフラ展望台がおすすめです。駐車場からもそれほど離れておらず、Google Mapにも登録されているので案内標識にしたがって行きましょう。

手軽に鑑賞するならシラフラ展望台がおすすめ

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

上からの眺めもまた圧巻!ますます異世界感漂って見えて、思わず息を呑みますね。

東洋のグランドキャニオン!?館の岬と鮪の岬

東洋のグランドキャニオン!?館の岬と鮪の岬

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

実は乙部町はシラフラだけでない、絶景奇岩の宝庫です。

たとえば、シラフラから4kmほど北上した先にそびえ立つ「館の岬(たてのみさき)」。別名「東洋のグランドキャニオン」と呼ばれる切り立った断崖は、黒白折り重なるミルフィーユ状の地層が特徴で、これはこの地がまだ海底だった昔、砂岩層(黒)と凝灰岩層(白)が交互に重なって堆積し、地殻変動の海底隆起で地表に現れた結果といわれています。

トンネル近くにはビューポイントを兼ねた休憩所も設置されているので、ぜひそのスケールを体感してください。

<館の岬の基本情報>
住所:北海道爾志郡乙部町
アクセス:函館から車で約1時間半。国道229号沿い。

東洋のグランドキャニオン!?館の岬と鮪の岬

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

こちらは館の岬からさらに約9km北上したところにある「鮪の岬(しびのさき)」。北海道天然記念物に指定され、「北海道自然百選」にも選ばれた乙部町屈指の景勝地です。

地表に現れた溶岩が冷却固結する際に生じる柱状節理の六角形の岩肌が岬を埋め尽くし、その姿がマグロのかたちやウロコに見えることからこの名が付いたといわれています。

潮見(しおみ)のトンネルのすぐ横にあり、車で訪れると思わず見逃してしまいそうなポイントにあります。トンネル手前にはビューポイントも設置されているので、ぜひここからの鑑賞をお楽しみください。

<鮪の岬の基本情報>
住所:北海道爾志郡乙部町花磯
アクセス:函館から車で約1時間40分。国道229号沿いの潮見トンネル前。

休憩とお土産はぜひ「道の駅 ルート229元和台」で

休憩とお土産はぜひ「道の駅 ルート229元和台」で

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

もし車でお越しの際は、シラフラから北へ約8km、館の岬を過ぎたところにある「道の駅 ルート229元和台(げんなだい)」もおすすめです。

乙部町ならではの特産が用意されているほか、ちょっとした軽食も楽しめます。何より素晴らしいのは、道の駅裏手にある展望台からの雄大な日本海の眺め。ぜひ天気の良い日はソフトクリームやコーヒーなどいただきながら、のんびりくつろいでください。

ちなみに、この道の駅のお手洗いも必見で、内装は派手な真っピンクに1個室につき洗面台がそれぞれ設置されていてユニークな仕様です。パンパースの自販機まであります。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。

<道の駅 ルート229元和台の基本情報>
住所:北海道爾志郡乙部町元和169
アクセス:函館から車で約1時間半。国道229号沿い。

休憩とお土産はぜひ「道の駅 ルート229元和台」で

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

道の駅目の前には、環境省選定の「快水浴場百選」で道内唯一選ばれた「元和台海浜公園・海のプール」があり、防波堤を利用した天然海水プールが夏季シーズン楽しめます。小さなお子様でも安心して楽しめる海水浴場で、シーズン中の土日祝日やお盆期間には、子どもを対象にウニやツブ、ホタテの手づかみ体験なども楽しいイベントも開催され、おおいに賑わいます。(ただし、2021年は営業中止)

また乙部町には、林野庁選定『森の巨人たち百選』にも選ばれた縁結びの木、「連理の木 縁桂(えんかつら)」の巨樹も人気です。意外に見どころ満載な道南の港町・乙部町。ぜひ、今度函館を訪れたらちょっと足を延ばして、王道とはまた違う、北海道の魅力に触れてみてくださいね。

滝瀬海岸(シラフラ)の基本情報

住所:北海道爾志郡乙部町字滝瀬
電話番号:0139-62-2311(乙部町役場産業課直通)
アクセス:
・函館から国道227号線を北上し約80km、所要1時間40分程度
・JRとバスを利用する場合、JR札幌駅からはJR八雲駅で下車、江差バスターミナル行のバスに乗り換えて「滝瀬」停留所下車、全体所要は約4時間半
・JR函館駅からはJR新函館北斗駅で下車、江差バスターミナル行のバスに乗り換えて「枕崎」停留所下車、次に熊石行に乗り換えて「滝瀬」停留所下車、全体所要は約2時間15分
※「滝瀬」停留所からは滝瀬海岸入口まで徒歩5分程度。海岸に出たら、そこからシラフラまで左へ約600m

2021年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2021/05/24 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- PR -