スペイン・バレンシアの秘宝!画家「ホセ・ベンジウレ美術館」

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スペイン・バレンシアの秘宝!画家「ホセ・ベンジウレ美術館」

スペイン・バレンシアの秘宝!画家「ホセ・ベンジウレ美術館」

更新日:2018/08/20 12:40

小林 理沙のプロフィール写真 小林 理沙 日本語教師、翻訳家

スペイン人で20世紀初頭に活躍した画家ホセ・ベンジウレのバレンシアの住居が美術館として公開されています。日本ではあまり地名度が高くない画家ですが、スペインの誇る絵画の宝庫「プラド美術館」にも作品が展示されるバレンシア出身の芸術家です。美術館では画家の暮らした当時の様子を知ることができます。また、ホセの絵画作品だけでなく、同年代の芸術家の作品も鑑賞できます。バレンシア旅行の際は足をお運びください。

目印はタイル製フィリップスのレトロ広告

目印はタイル製フィリップスのレトロ広告

写真:小林 理沙

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壁の黄色い建物が現在美術館として公開されている画家ホセ・ベンジウレ(Jose Benlliure Gil)の邸宅です。トゥリア川を埋め立てて造られた公園沿いにあ建物です。建物の隣の塀には今では大変珍しいタイル製のフィリップス社の企業広告が残っています。

1階は画家が暮らした部屋があり、当時人気だった他の画家の作品も飾られています。中庭を抜けるとホセの息子ペピーノのアトリエがあります。2階はホセのアトリエがあり、3階はホセやマリアノの作品が見られます。4階はギャラリーとして使われています。

目印はタイル製フィリップスのレトロ広告

写真:小林 理沙

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美術館の壁にはカサ・ムセオ・ベンジウレ(CASA-MUSEO BENLLIURE)と書かれたタイルが飾られています。このタイルに見られる青、黄色、緑、白の色使いはバレンシアのタイルの特徴となっています。

目印はタイル製フィリップスのレトロ広告

写真:小林 理沙

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建物は、1880年から1883年にかけて建設された邸宅です。ローマの家を引き上げ、故郷バレンシアに住居を構えに帰ったホセ・ベンジウレが1896年に購入しました。当時主流だった建築様式とクラシック様式を折衷したスタイルの建造物です。

ごくごく普通に川沿いに佇むお屋敷のせいか、特に大きな看板が出ているわけでもないためか、実際バレンシアの地元民でもこの美術館を訪れたことがある人が少なく、美術館を訪れるのは外国からの観光客が多いのです。隠れ家にしようとしていないのに隠れてしまっている、そんな秘宝のような場所です。

芸術家の暮らした部屋を見学

芸術家の暮らした部屋を見学

写真:小林 理沙

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ピアノの上には家族写真が飾られています。中央の壁に掛けられた大き目の写真はベンジウレ兄弟が写っています。右のメガネを掛けた人物がホセで、左が彫刻家アントニオです。

美術館内にはアントニオ作の彫刻もいくつか見られます。専門は彫刻でしたが、館内には素晴らしい絵画も展示されています。ベンジウレ家は芸術家を多く輩出した家系で、父親も画家でホセの息子ペピーノやこの邸宅を相続した娘マリアも画家でした。

芸術家の暮らした部屋を見学

写真:小林 理沙

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シャンデリアや壁や床に貼られたタイルが当時の雰囲気を感じさせます。ホセが受けた勲章メダルや賞状なども見られます。中庭に面しているため日中はカーテン越しにも淡い光が入ってきます。

ホセ・ベンジウレが活躍した20世紀初頭の時代はまさにバレンシアの芸術の黄金期です。スペイン語圏では著名な作家ブラスコ・イバニェスやスペイン国外で人気を博した画家ホアキン・ソロヤも同年代を生きました。

ベンジウレ邸の壁を飾っている絵画の中にも友人だったソロヤから贈られた「ぺピート(ホセの愛称)へ」と記された作品やムニョス・デグライン、ルシニョールなど当時活躍した画家の作品が見られます。

中庭は公開されている希少なバレンシア式庭園

中庭は公開されている希少なバレンシア式庭園

写真:小林 理沙

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760平方メートルの広い中庭はオレンジやボダイジュなどの植物や、バレンシアのマニセス産タイルで壁が飾られてあったり、噴水があったりするバレンシア式の庭です。パエリア発祥の地バレンシアらしく、パエリアも調理可能なキッチンも庭の隅にあります。

バレンシア式庭園のあるお屋敷はあまり公開されていませんから、この機会にぜひどうぞお庭の散策をしてみてください。

思わず感嘆の声を上げたくなる美しさのアトリエ

思わず感嘆の声を上げたくなる美しさのアトリエ

写真:小林 理沙

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アトリエには大きな絵画が残され、壁を飾る絵や高い天井から垂れ下がるワインレッド色のカーテンが芸術的インスピレーションを得られそうな空間を創り出しています。アトリエに足を踏み入れると印象としては赤茶色の温かい世界に入った感じがします。大きな美しい絵画に囲まれ、驚きの声を思わず出してしまうようなところです。

ホセ・ベンジウレは、コストゥンブリズモ(costumbrismo)の代表的な画家の一人とされています。スペインの日々の生活、伝統や慣習を描く芸術がコストゥンブリズモと呼ばれます。

このような作品が見られます!

このような作品が見られます!

写真:小林 理沙

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暗い色調の油彩画が多く展示される中、鮮やかな色彩で繊細かつ現代的な水彩画が際立ちます。こちらの美術館もスペインの多くの美術館と同様に、日曜日と祝日は入場料が無料です。芸術の国の恩恵が受けられるこれらの日に、美術館巡りをしてみてはいかがでしょうか。

このような作品が見られます!

写真:小林 理沙

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ホセ・ベンジウレの作品はバレンシアではサン・ピオ・キント美術館にもありますが、名作の多くはマドリッドのプラド美術館やティッセン美術館などにあります。しかし写真のこの作品は、小作品ながら名作につながる詳細まで丁寧に描かれた見事な油彩画です。

ホセ・ベンジウレ美術館の基本情報

住所:C/De la Blanqueria 23, Valencia
電話番号:+34-963-919-103/104
アクセス:地下鉄トゥリア駅から徒歩15分

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/12 訪問

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