写真:M Maririn
地図を見る宍道湖の湖畔に立つ和風旅館・皆美館。明治21年創業以来、島崎藤村をはじめとする多くの文人にも愛されてきました。そんな伝統ある旅館の一角にあるのが「庭園茶寮 みな美」です。
「皆美旅館」と書かれた風格のある看板が掲げられた入り口を入り、緑が美しい庭の奥の玄関を入ると暖簾のかかった茶寮の入り口があります。手前のロビーには文人墨客の作品を展示したギャラリーがあり、数々の文化人に愛されてきた歴史を感じます。
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地図を見るこちらでぜひ味わいたいのが「不昧公好み 皆美家伝鯛めし」です。
この鯛めしは、大名茶人としても名高い不昧公こと松江藩松平家七代藩主松平治郷が、当時側用人の献上した西洋料理を大変気に入ったという説と、不昧公が「汁かけご飯」を好み「そば具」の調味料を愛用されたという聞き伝えもとに、皆美館の初代板前長・西村常太郎氏が考案し代々伝承されているもの。皆実館だけに伝わる家伝の味なのです。
写真:M Maririn
地図を見る鯛めしというと鯛をのせて炊き込んだものを思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらの鯛めしは具をのせたご飯にだしをかけてお茶漬けのように食べるスタイル。
和菓子のようにお皿にきれいに盛り付けられた具は、一番上が鯛のそぼろ、左右に茹でて裏ごしした卵の黄身と白身、そしてネギ、おろし大根、わさび、海苔。この具をお茶碗半分ぐらいによそったご飯の上に自分で盛り付けるのもお楽しみの一つ。綺麗に盛り付けてSNSに載せる人も増えているとか。
写真:M Maririn
地図を見る具を盛りつけたら、秘伝の特製だしをたっぷり注いでお茶漬けのようにしていただきます。魚を使ったこのおだしは薄味なのにうまみたっぷりの絶品のお味!お櫃のご飯や具は約三膳分あるのですが、だしのうま味と細かく口当たりの良い具で、さらさらとあっという間に食べられちゃいますよ。
ランチ、ディナーとも鯛めしを中心としたコースが各種あります。そのほかにも島根和牛や日本海の新鮮な魚介など山陰の恵みを使ったお料理も味わえます。
写真:M Maririn
地図を見る部屋の窓から見えるのは皆美館が誇る宍道湖を借景とした枯山水の湖畔庭園です。この白砂青松の庭の主役は、幹に亀甲割の模様の出る200有余年の出雲松や赤松などの15本の松で、中でも茶寮中心の松は樹齢300余年の銘木。
写真:M Maririn
地図を見る松の背が低いのは短葉法という剪定を施しているためで、奥に見える宍道湖の眺めを邪魔することなく見事に調和しています。アメリカの専門誌選考の日本庭園ランキングで3年連続上位に選ばれたこともあるほどの名園を眺めながらの食事は、なんとも優雅なひと時を楽しめますね。
「庭園茶寮みな美」があるのは、松江の中でも松江の老舗や可愛い雑貨店が軒を並べるレトロな雰囲気の京店商店街。近くには旧日本銀行を改装した雑貨やお土産のショップが集まるカラコロ工房や、堀川めぐりの乗船場もありますので散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:島根県松江市末次本町14 文人ゆかりの宿 皆美館内
電話番号:0852-21-5131
アクセス:JR松江駅から松江レイクラインバス「京橋」下車徒歩約4分
駐車場:あり
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:島根県
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(2024/3/19更新)
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