皇妃エリザベートに会える!ブダペスト・マーチャーシュ教会

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皇妃エリザベートに会える!ブダペスト・マーチャーシュ教会

皇妃エリザベートに会える!ブダペスト・マーチャーシュ教会

更新日:2018/10/09 18:14

澁澤 りべかのプロフィール写真 澁澤 りべか 西洋史ブロガー

宝塚歌劇でも知られる、オーストリア・ハプスブルク家の実質的な最後の皇妃エリザベート(通称シシィ)。彼女がハンガリー王妃として、夫フランツ・ヨーゼフ1世がハンガリー国王として戴冠式をあげたのが、ブダペストにある「マーチャーシュ教会」です。
豪華絢爛たる黄金の壁画に圧倒されつつ2階にあがると、そこには今も戴冠式と同じハンガリー風のドレスをまとった皇妃エリザベートがたたずんでいます。

王宮の丘に建つカラフルな屋根の教会

王宮の丘に建つカラフルな屋根の教会

写真:澁澤 りべか

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「ドナウの真珠」と称えられるハンガリーの首都ブダペストは、ドナウ川をはさんで西のブダ地区と東のぺスト地区に分けられます。ブダ地区の小高い丘いわゆる「王宮の丘」にあるのが、独特のカラフルな屋根と二つの塔を備えたブダのシンボル、マーチャーシュ教会。美しい眺望で知られる「漁夫の砦」のそばです。
ハンガリー建国の父、国王イシュトヴァーン1世でが1015年に建造した教会がマーチャーシュ教会の起源となりました。「漁夫の砦」にある騎馬像が、イシュトヴァーン王(聖イシュトヴァーン)です。

13世紀のモンゴル軍による破壊ののち国王ベーラ4世が再建。15世紀にはマーチャーシュ王によって大規模な増改築が行われ、マーチャーシュ教会と呼ばれるようになります。正式名は聖母マリア教区教会です。
王はまた、戴冠式と二度の結婚式をここであげ、それ以降歴代ハンガリー王の戴冠式の舞台となりました。

王宮の丘に建つカラフルな屋根の教会

写真:澁澤 りべか

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日没後のライトアップも美しいこの教会。正面の二本の塔は、左が約36メートルの「ベーラの塔」。右が約80メートルの「マーチャーシュの塔」。
フニャディ家出身のマーチャーシュ王はボヘミア王やオーストリア大公を兼ね、ルネサンス文化を取り入れて王宮の丘を文化の都にした偉大な王です。現在はハンガリーの1000フォリント紙幣の肖像にもなっています。

またマーチャーシュ教会の改築の際に、フニャディ家の紋章である黒いカラスの像を教会に取り付けました。正面からは見えない細い塔の先端にあります。ぜひ教会の周囲を一周して探してみてください。
観光客用の入口は写真の扉ではなく、建物の右側にあります。

王宮の丘に建つカラフルな屋根の教会

写真:澁澤 りべか

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マーチャーシュ教会の特徴のひとつが、カラフルな屋根。これはウィーンのシュテファン寺院の屋根にも使われているジョルナイ製のタイル。ジョルナイは古都ペーチが発祥で、ヘレンド、ホロー・ハーザとともにハンガリー三大陶磁器とされています。

教会の屋根にこのような装飾が施されたのは、19世紀末の国王フランツ・ヨーゼフの改築工事によるものです。
ではその妃であるエリザベートに会いに、中へ入ってみましょう。

目もくらむ豪華な壁面装飾

目もくらむ豪華な壁面装飾

写真:澁澤 りべか

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一歩中に入ると、その美しさに圧倒されます。オレンジ、ブラウン、ゴールドを基調とした独特の文様にステンドグラス。柱、壁、天井、そのすべてに装飾が施されていて、カトリック教会としてはほかに類をみない特異な雰囲気をかもしだしてます。
写真は聖母マリアをまつる主祭壇です。

目もくらむ豪華な壁面装飾

写真:澁澤 りべか

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これはマーチャーシュ王の紋章。かつては鐘楼にあったものを、19世紀末にここに移動させ、周囲をフレスコ画で飾りました。
王冠の下の盾に、ハンガリー最初の王朝アルパード朝を表す横じまと二重十字、ダルマティアを表す3つのライオンの首、ボヘミアを表す1頭のライオン、それらに囲まれたフニャディ家の紋章すなわち指輪を加えたカラスが描かれています。

王冠の上部にはマーチャーシュ王その人の肖像が見られます。紋章の左右に立つ騎士は、マーチャーシュ王に仕えたいわゆる「黒軍」の兵士です。

目もくらむ豪華な壁面装飾

写真:澁澤 りべか

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王冠や王錫のレプリカも展示されていて、歴代ハンガリー国王の戴冠式が行われていたことを示しています。

二重十字は聖イシュトヴァーンの、ひいてはハンガリーのシンボル。王冠の上の十字が少し曲がっているのは、昔ケースにしっかり入れないで鉄のフタを閉めてしまったから、など諸説あります。
本物の王冠は国会議事堂で見ることができます。

皇妃エリザベートとご対面

皇妃エリザベートとご対面

写真:澁澤 りべか

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シシィとも呼ばれる皇妃エリザベート(ハンガリー語ではエルジェーベト)は1867年の6月8日に、このマーチャーシュ教会で夫の皇帝フランツ・ヨーゼフとともに戴冠式に臨みました。

それまで、オーストリア帝国の支配下に置かれていたハンガリー(マジャール人)に自治権が与えられたのは、エリザベートの尽力によるものとされています。こうして「オーストリア・ハンガリー二重帝国」という同君連合が成立。
オーストリア皇帝および皇后だった二人は、ハンガリー国王および王妃として戴冠しました。
この像はそのときのエリザベートの姿。

皇妃エリザベートとご対面

写真:澁澤 りべか

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エリザベートが亡くなる2年前、1896年のハンガリー建国1000年祭(ミレニアム祭)のときには、マーチャーシュ教会で記念のミサが執り行われ、本物の王冠がここで公開されました。エリザベートも、ブダ王宮で祝賀行列のあいさつを受けました。
ちなみにマーチャーシュ教会のそばの「漁夫の砦」もこのミレニアム祭に合わせて建造されたものです。

2017年はエリザベートとフランツ・ヨーゼフの戴冠からちょうど150年。それを記念して、マーチャーシュ教会では2017年の春から2018年の12月末まで、特別な展覧会が開かれています。

マーチャーシュ教会の基本情報

住所:Szentharomsag ter 2., District I., (Buda Castle)
電話番号:+1-355-5657
アクセス:王宮の丘ケーブルカー終点から徒歩10分

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/16 訪問

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