済州島の市街からハルラ山に向かう一見何でもない普通の路。済州島市街地方向に向かい「神秘道路」がスタートします(一般道なので通行や入場は無料)。写真でも、進行方向に向かってなだらかに坂が上って行くのが確認できるでしょう。
「神秘道路」で始まり、「神秘の道路」で終わる…始点と終点で名前が変わってしまうのも不思議ですが、この道路の不思議はそんなことではありません。
始点から終点の間わずか100メートル。写真のように終点からも始点方向から道路が上っている(登ってきている)のが確認出来ます。パッと見は普通の坂道ですね。
始点側から終点側を望むこの1枚、1台目の車の先に坂道の頂点があります。実は右車線の2台の車はエンジンを切って坂道を登るか、確認している車なのです。実際、坂道を登っていく車……。そして左車線に集まった観光客たちは、車がエンジン駆動なしで坂道を上って行く様子を見ながら「ウソだろ〜」とか「マジか!」とかつぶやきながら、その不思議さに驚いているのです。
「おばけ道路」の入口に差し掛かると、ドライバーたちは車はギアをニュートラルに入れるなど駆動をカット、ハザードランプを点灯させ、車が坂を登るかチェックします。
1台目が坂を登って行くと、2台目もハザードランプ点灯、駆動カットし、続きます。2台目も無事に坂道を登ります。
すると3台目もハザードランプ点灯し、駆動をカットし続きます。このようにひっきりなしに、実地で「重力が逆転」する「おばけ道路」が本当なのか、観光客がチェックしています。そして反対車線では、入ってきた自動車は駆動を切るとバックで坂道を登って行くのです!
観光客たちが始めるのは、この坂道がどちらの方向に上っているのかのチェック!ひしゃくで水をまいてみると、車と同じ方向へ流れます。
今度はペットボトルを道路に転がしてチェックします。ペットボトルも車の動く方向と同じ方向へころがります。つまり、坂道が上るように見える方向に下っているのです。道路脇の木と道路の傾きをチェックし、道路がどちらに傾ているのか確認する人もいます。
この不思議な現象の原因は、ズバリ目の錯覚。実際には下っている道路が上って行くように見えるのです。この道路を発見したのは、1980年代のタクシードライバー。車を停めたドライバーが少しして戻ると、車は停めたところになく、坂を50メートルも「登った」ところに移動している不思議な光景を見つけたのが「おばけ道路」の発祥です。
「神秘の道路」の100メートルは、その前後に急こう配の下り坂があるため、中間にあるなだらかな100メートルの下り坂が上り坂に見えるのです。どのようにこの景色を眺めても、目の錯覚は解消しませんが、眺めている間、不思議な光景や実験を楽しめます。ころがりやすいものを持参するとより楽しめますよ。百聞は一見に如かず、済州島観光のひとつに不思議な「おばけ道路」を体験してみませんか?
今や人気の観光スポットです。「神秘の道路」を体験しようとする自動車や観光バスがひっきりなしに通るため、並行するう回路もあります。売店やトイレが設置された駐車場もう回路との間に作られているので立ち寄りに便利。ただし、自動車や観光バスが頻繁に通るので交通には十分注意しましょう。
住所:済州島済州市我羅2洞1100道路
アクセス:車で済州市内から南のハルラ山方面へ1100道路を15分
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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