晩成温泉(写真)は帯広市中心部から南東に位置し、太平洋に面する大樹町の温泉地です。1980年に開業し、内部に男女湯それぞれに内湯2か所、ジャグジー1か所、水風呂とサウナが1か所あります。泉質はナトリウム塩化物冷鉱泉で、褐色、源泉は18℃なので加温しており、また塩素消毒しているため飲用は不可となっています。
晩成温泉は温泉成分に大量のヨウ素を含んでおり、世界的にも珍しいヨード泉です。ヨウ素はうがい薬などに使われる殺菌性の高い成分で、泉質が褐色である理由の一つ。日本国内ではヨード泉といえば青森県・浅虫温泉が有名ですが、浅虫温泉よりも高濃度のヨウ素を含有しています。
晩成温泉のスローガンは「眺めなんて二の次よ、泉質勝負!ヨードの湯」で、町ぐるみで町長も出演したポスターを作成。また中に入るとヒーロー・銀河連邦タイキ共和国を守るカムイリオン(写真)が出迎えます。大樹町には航空宇宙実験場があることから、町は宇宙航空研究開発機構の施設がある自治体で構成された交流組織・銀河連邦に加入しています。
晩成温泉の日帰り入浴は大人1人1回500円。しかも500円の中にはフェイスタオルとバスタオルが付いてきます。温泉内にはリンスインシャンプーとボディソープがあるので、温泉に最低限持っていくべき荷物は衣類と貴重品のみ。
しかも脱衣場には鍵付きのロッカー(写真)があり、100円玉は不要です。ここまでコスパの良い温泉は北海道内でもそうありません。また1回300円払えば、湯衣も借りる事が可能です。
温泉内には「こむぎ食堂」があります。入浴とタオル貸出、食事がセットになったお食事つき入浴券が1200円で販売中!なお食事セットのメニューは月ごとに変わります。
豊富な食堂のメニューの中でも、人気なのは大樹町のご当地グルメ・大樹チーズサーモン丼(写真)。2013年に誕生したチーズサーモン丼は、大樹町を代表する食材であるチーズと秋鮭(サーモン)を組み合わせた天丼御膳です。
十勝地方は南東部を太平洋に面していますが、晩成温泉は十勝地方で唯一太平洋が見えるオーシャンビューの温泉でもあります。写真のように浴槽から海をガラス越しに眺める事ができ、季節・時間帯によっては太平洋に沈む夕日を眺める事が可能。温泉施設は海岸から少し離れており、海抜16メートルの場所にあるため、眺めは最高です。
多くの温泉地で販売されている温泉饅頭は晩成温泉にもあります。もちろん饅頭で使用される小豆は十勝産。入口近くにあるカウンターで販売中です。
温泉施設を道路を挟んで陸側には宿泊施設「晩成温泉の宿」があります。宿泊予約は晩成温泉で行っており、宿泊料金には入湯税が含まれています。
温泉施設のすぐ右隣りにはコテージ(写真)が1軒あり、8人まで宿泊可能。なお食事は各自用意、調理器具は貸出可能、また温泉施設の「こむぎ食堂」の利用に切り替える事もできます。
晩成温泉にはキャンプ場もあります。利用料金は入浴料のみですが、テントなどのレンタルはありません。またトイレは温泉施設が開いていない時間は簡易トイレのみとなります。近くに商店などはないので、食材などは事前に用意して下さい。なお写真のバーベキュー場を利用する場合は有料である上、事前に晩成温泉に連絡して確認する必要があります。
住所:北海道広尾郡大樹町字晩成2
電話:01558-7-8161
入浴時間:8:00(10月〜3月は9:00)〜21:00(最終受付20:00)
こむぎ食堂営業時間:11:00〜14:00、16:00〜20:00(平日)
※土日祝は11:00から20:00まで
アクセス:
大樹町市街より車で約30分。帯広空港より車で約1時間
※木曜日と日曜日のみ大樹町市街から無料送迎バス運行
※無料送迎バス以外の交通手段は車やバイクのみ
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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