軍艦島上陸・周遊クルーズの楽しみ方とツアー選びのポイント

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軍艦島上陸・周遊クルーズの楽しみ方とツアー選びのポイント

軍艦島上陸・周遊クルーズの楽しみ方とツアー選びのポイント

更新日:2015/07/06 18:39

水津 陽子のプロフィール写真 水津 陽子 地域活性化・まちづくりコンサルタント

軍艦島、正式名称端島は、長崎港の南西19kmにある小さな島です。かつて栄えた海底炭鉱は、閉山後、無人島になりました。その遺構は外観が軍艦土佐に似ていることから軍艦島と呼ばれています。九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産の一つで、世界遺産にも登録され、注目度はさらにアップしています。現在、5つの船会社が上陸ツアーを運航。ここでは軍艦島クルーズの楽しみ方とツアー選びのポイントを紹介します。

閉山から四半世紀以上、長い眠りから目覚めた、絶景遺構への上陸ロマン!

閉山から四半世紀以上、長い眠りから目覚めた、絶景遺構への上陸ロマン!

写真:水津 陽子

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端島は東西160m、南北480m、周囲1,200mの小さな島です。面積は63,000平方メートル、国立競技場の敷地くらいの広さに過ぎません。

端島で石炭が発見されたのは1810年で、本格的な採掘がはじまったのは1890年。最盛期には、日本初の鉄筋高層アパートが建設され、ここに5,300人が暮らしていましたが、1974年炭鉱閉山に伴い、無人島になりました。2009年、桟橋や見学通路が整備され、一般公開されるまで、四半世紀以上、建物はここで眠り続けていたのです。

2015年5月、世界遺産勧告を受け、ついに7月世界遺産登録されました。

現在、軍艦島ツアーは5社が運航。ツアーを選ぶポイントはどこにある?

現在、軍艦島ツアーは5社が運航。ツアーを選ぶポイントはどこにある?

写真:水津 陽子

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軍艦島上陸ツアーを運航している船会社は、2014年3月現在、5社あります。

・高島海上交通「軍艦島上陸クルーズ」
・やまさ海運株式会社「軍艦島上陸周遊コース」
・ユニバーサルワーカーズ「軍艦島コンシェルジュ」
・シーマン商会「軍艦島ツアー」
・馬場広徳「アイランド号」

ツアー選びの比較チェックポイントとしては、次の4点が挙げられます。

1.船会社が所有している船の種類や設備、定員が異なる
2.船会社によってツアーの種類や内容が異なる
3.船会社によって発着場所が異なる
4.船会社によってサービスや特典などが異なる

たとえば、船の種類は出航率や上陸率を左右する要因となります。軍艦島のドルフィン桟橋は、波が高くうねると、船によっては接岸が難しく、上陸できないことがあります。軍艦島コンシェルジュの高速船マーキュリー号は、年間出航率90%、上陸率99%を謳っています。

※船会社やツアー内容は執筆時、運航実績等はこれまでの実績です。

伊王島経由のツアーでは、長崎市高島石炭資料館の見学も興味深い!

伊王島経由のツアーでは、長崎市高島石炭資料館の見学も興味深い!

写真:水津 陽子

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ツアーの内容も、軍艦島に上陸する「上陸ツアー」、島の周りを周遊する「周遊ツアー」など、船会社によって種類も様々。軍艦島コンシェルジュのマーキュリー号では、上陸と周遊がセットになった「上陸・周遊ツアー」を運航しています。

また、高島海上交通の高速船によるツアーでは、途中、伊王島に寄港・上陸し、石炭資料館などを見学します。

資料館には、三菱高島炭鉱の資料が集められています。資料館前の広場には、軍艦島の模型があり、これから行く軍艦島見学コースの解説などが行われます。資料館の中には、軍艦島ゆかりの品もあり、大変興味深いです。

※尚、上陸・周遊ツアーは、法律により、船船の大きさで可否が規定されています。

現在、上陸ツアーで見学できるのは、島の南西側と3つの見学広場

現在、上陸ツアーで見学できるのは、島の南西側と3つの見学広場

写真:水津 陽子

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現在、上陸ツアーの見学コースは、島の南西部に限定されています。見学はガイドの案内に従ってコースを進み、設定されている三つの見学広場で見学します。

こちらは第二見学広場で見ることができる景色。赤煉瓦の建物は、かつて鉱山の中枢であった総合事務所で、この中には、炭鉱マンのための大きな共同浴場があったそうです。

こうした情報も事前に頭に入れておくと、遺構の観方、見え方も違ってきます。軍艦島の情報は、長崎市発行の軍艦島のパンフレットに、端島の歴史や見取り図、見学施設の解説が載っていますので、乗船前に是非読んでみてください。

※パンフレットは乗船の際に、渡されると思いますが、観光案内所でも入手できます。

廃墟ファンにはたまらない!遺構の魅力と見学コースの楽しみ方

廃墟ファンにはたまらない!遺構の魅力と見学コースの楽しみ方

写真:水津 陽子

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現在、上陸ツアーにおける軍艦島での接岸時間は約1時間。滞在見学時間としては40-50分になります。(天候により、これより短い場合もあります)

廃墟ファンであれば、ここに1日でもいたいと思う人も少なくないでしょう。ただ、ニュースなどでも伝えられているように、遺構は長い間風雨にさらされ、痛んでいます。ですので見学施設の内部に立ち入ることはできず、一定の距離を取って見学するかたちです。

その中で比較的、近くで見ることができるのが、こちら「天川の護岸」。

明治期、島の拡張に伴う護岸づくりは、天川(あまかわ)と呼ばれる接着剤を用いた石積み工法で行われました。この擁壁は、島内のいたるところでみられるもので、端島独自の景観を生み出しています。

ツアー選び、予約の際は、最新の軍艦島ツアー情報をチェックしよう!

軍艦島ツアーといっても、船会社によって、体験できる内容も様々です。上陸ツアーの良さは、なんといっても軍艦島に実際に上陸し、遺構をまじかに見ることができることですが、見学コースは島の南西部分に限定されています。

その点、周遊ツアーの場合、島の周りを360度回って見せてくれるものもあります。どちらも心惹かれる魅力があります。

また、船会社や船種、ツアー内容は変更になることもあります。実際にツアー選び、予約をされる際には、各船会社のホームページをよく確認しましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/09/11 訪問

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