国内有数の大きさ!燃えあがる108の煩悩「奈良大文字送り火」

国内有数の大きさ!燃えあがる108の煩悩「奈良大文字送り火」

更新日:2019/07/15 20:54

花月 文乃のプロフィール写真 花月 文乃 地域文化・民俗文化リサーチャー、グラフィックデザイナー、旅行ライター
日本には、8月13日に先祖の霊を迎え火を燃やしてお迎えし、15日のお盆当日に送り火を燃やして黄泉の国へ帰るのをお送りする、門火という習わしがあります。この門火の一つといわれるのが、大文字の送り火です。
送り火は京都の五山送り火が有名ですが、京都だけでなく開催されている地域はあります。今回は、奈良の大文字送り火をご紹介します。
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終戦記念日に慰霊と平和への祈り

終戦記念日に慰霊と平和への祈り

提供元:奈良観光協会

https://narashikanko.or.jp/ja/地図を見る

奈良大文字送り火は、8月15日に開催されます。1945年(昭和20年)8月15日に第二次世界大戦は終結しました。
1960年(昭和35年)から戦争で亡くなった全ての方達の魂を慰めるために、終戦記念日に合わせて始まりました。現在は戦争や災害で亡くなった全ての方達への慰霊の気持ちとともに、戦争のない平和な世界を祈る行事として親しまれています。

送り火が点火されるのは、高円山です。高円山は、麓に聖武天皇の離宮があったと言われ、万葉集には聖武天皇が高円の野で遊猟した時の歌が詠まれています。高円山への点火に先がけて、慰霊祭が飛火野で執り行われます。

奈良古寺長老貫主による筆の競演!大文字うちわ

奈良古寺長老貫主による筆の競演!大文字うちわ

写真:花月 文乃

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飛火野では、仮設テントで協賛のお礼として「大」の文字が書かれた団扇を手渡されていました。

奈良古寺長老貫主による筆の競演!大文字うちわ

写真:花月 文乃

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この団扇、よく見てみると3種類あってそれぞれの文字が異なります。文字の筆跡が違うのは、書いた人が違うからです。

団扇には企業様の広告あり、広告なしの2種があります。2019年の広告なしの団扇には片面に画家・絹谷幸二氏(奈良県出身)による絵画が特別に掲載されています。

団扇はそれぞれ、東大寺狭川宗玄長老・大安寺河野良文貫主・西大寺大矢實圓長老がおかきになったものです。
団扇の協賛企業の全額が奈良大文字送り火の保存継承のために活用されます。

奈良古寺長老貫主による筆の競演!大文字うちわ

写真:花月 文乃

団扇のサイズは横285mm×縦420mmくらいで、普通の団扇よりもおおぶりです。竹の骨に厚めの和紙が貼ってあって、しっかりとしたつくりなので、扇ぐと風をしっかりとつくることができます。

レア!宗教の壁を越える合同慰霊祭

レア!宗教の壁を越える合同慰霊祭

写真:花月 文乃

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慰霊祭は、18:50からはじまります。
夜の飛火野に雅楽の音が響き渡り、春日大社の神職による神式の慰霊祭がおごそかに執り行われます。

レア!宗教の壁を越える合同慰霊祭

写真:花月 文乃

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次に、奈良県下30余りの寺院の僧侶による仏式の慰霊祭が行われます。般若心経の読経があり、参列者が焼香をします。神式と仏式の慰霊祭が合同で続けて執り行われるのは、全国的に見ても大変珍しく、宗教の形を超えて、平和への願いと慰霊の念を捧げるものです。

明治維新から第二次世界大戦終結まで、奈良県出身のご英霊は29,243柱いらっしゃいます。この全ての英霊の方のお名前を全て読み上げ供養するのも、奈良の送り火ならではの特色です。

レア!宗教の壁を越える合同慰霊祭

写真:花月 文乃

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慰霊祭が終わると、ノロシに点火の合図の火が灯されます。高円山ははるか向こうにあるため、ノロシの合図なんてわかるのだろうか?と思われるかもしれませんが、遠くの暗闇に大の字の炎が程なく、浮かび上がります。

この「大」の文字は宇宙を意味するといいます。そして、この炎を形づくる火床の数は、108ありその数は人間の煩悩の数と同じだとか。遠くからも見える大文字焼きですが、第一画目が109m、第二画目が164m、第三画目が128mあり、その大きさは日本有数の大きさを誇ります。

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同日の伝統行事も見逃せない!

同日の伝統行事も見逃せない!

写真:花月 文乃

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奈良大文字送り火が開催される8月15日には、東大寺では万灯供養会が、春日大社では中元万燈籠が行われます。

春日大社では境内3000基の石燈籠と釣燈籠、すべてに火が入れられます。
東大寺では、大仏殿へ続く石畳の燈籠に火がともります。普段大仏殿からしか拝見できない大仏様を、この日は参道から拝むことができます。

観光では日中、太陽が出て明るい時に奈良に来られることが多いと思います。この日は、春日大社と東大寺でも伝統行事が行われ、奈良で日中見ることのない夏の夜の幽玄の美を堪能することができます。

奈良大文字送り火と同時に、東大寺の万灯供養会、春日大社の中元万燈籠へもぜひ足を運んで見てください。
大文字うちわは、残暑の夏を乗り切るアイテムとして、お土産としてもオススメです!

奈良大文字送り火の基本情報

住所:奈良県奈良市春日野町160
奈良市春日大社境内飛火野(慰霊祭場)高円山
電話番号:0742-30-0230(奈良大文字保存会 奈良市観光協会内)
アクセス:JR「奈良駅」もしくは近鉄「奈良駅」から「市内循環外回り」のバス「春日大社表参道」下車すぐ

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/16 訪問

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