写真:Mayumi Kawai
地図を見る北海道東川町、旭川の奥座敷とも呼ばれる天人峡(てんにんきょう)は、北海道最高峰の旭岳を臨む大雪山国立公園内に位置し、柱状節理の険しい渓谷に広がる錦秋の紅葉と温泉郷で有名なスポットです。
天人峡には、昔々、心優しき若者が山賊に奪われた天女の羽衣を取り返したお礼にと天女が舞を踊り、その舞によって小さな滝が羽衣の如く優美で大きな滝に生まれ変わったという羽衣伝説が伝わっています。それが今、天人峡随一の人気を誇る「羽衣の滝」なのです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るところが、2013(平成25)年5月に大規模な土砂崩れが発生。これにより遊歩道および展望台が壊滅的なダメージを受け、以降、復旧工事のため長らく通行止めになっていました。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る5年の歳月をかけ、2018(平成30)年6月11日、満を持して全面開通を迎えた羽衣の滝。滝へと続く道は整備され、新たな遊歩道とともに観賞台もリニューアルされています。渓谷美もそのままに、羽衣の滝の美しさももちろん健在です!
写真:Mayumi Kawai
地図を見る羽衣の滝までは天人峡温泉から忠別川沿いに約0.6km、徒歩15分ほどの短い距離です。遊歩道入口には登山安全と商売繁盛にご利益があるとされる「天人峡神社」が祀られています。滝に向かう前に一度ご祈願されてみてはいかがでしょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る道中にある「天人峡涙岩」や「見返り岩」など、羽衣伝説にまつわる奇岩スポットも見逃せません。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る遊歩道脇を流れる忠別川は大雪山系を源流とした一級河川。ターコイズブルーの澄んだ川の流れと新緑のマイナスイオンで森林セラピー効果は抜群です!
写真:Mayumi Kawai
地図を見る新設された忠別川に架かる遊歩道。この脇には公衆トイレも設置されています。羽衣の滝まではあと少しです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るいよいよ滝とご対面!落差270m、7段の岩肌を流れ落ちる「羽衣の滝」は、北海道最大かつ全国第3位を誇る名瀑です。滝の水は忠別川を通り、やがてクワウンナイ川に合流して石狩川へと注がれます。
1901(明治34)年に発見された当初は「夫婦滝(めおとたき)」と呼ばれていましたが、1918(大正7)年にこの地を訪れた文人・大町桂月(おおまちけいげつ)によって「羽衣の滝」と命名されたといわれています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る観賞台から見上げる滝の姿はまさしく天女の羽衣の如くしなやかで気品あふれ、錦の紅葉をまとった姿に見とれてしまいます。ところが、この観賞台から見える滝の段数は実は4〜5段ほど。そこで今度は7段の全景を見ることができる滝見台へ向かいましょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る滝見台は羽衣の滝の正面にそびえる標高約870mの山の上に位置します。滝見台までの距離はおよそ1.5km、標高差は230m程度ですが、「三十三曲り」と呼ばれる狭くて急なカーブがスタート地点から続き、なおかつ大きな倒木や岩、草が生い茂って本格的なトレッキングコースになります。トレッキングシューズあるいは履き慣れた靴、それから熊鈴もあるとよいかも知れません。
滝見台への登山口はこの案内板が目印。登山口脇に設置されたポストにある入山届への記入はお忘れなく。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る土砂崩れの影響か、登山道には大きな倒木がいくつも横たわっています。よじ登ったりまたいだり、狭い隙間をくぐったりする場面もあるので、動きやすい身なりで臨んでください。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る登りはじめておよそ1時間後、いよいよ滝見台に到着です。錦秋の木々の間から流れ落ちる7段の滝の姿はまさしく息を呑む絶景!苦労して登る価値はありますよ。晴れていれば右手に旭岳を臨むことができます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る大雪山の恵みである良質な黄金の湯がウリの天人峡温泉。
かつて温泉郷として栄えたこの地も、今や温泉宿は1軒となってしまいました。天人峡の公共駐車場近くに建つ「御やど しきしま荘」は日帰り入浴も可能です。ぜひ散策後、疲れを癒やしに立ち寄ってみては?
<「御やど しきしま荘」の基本情報>
住所:北海道上川郡東川町天人峡温泉
電話:0166--97-2141
日帰り入浴:12:00〜19:00(入浴料大人700円、子ども400円)
写真:Mayumi Kawai
地図を見る天人峡温泉入口にある公共駐車場の一角には「天女の足湯」という無料足湯スペースもあります。ぜひこちらも併せて足休めに訪れてみてください!
写真:Mayumi Kawai
地図を見る羽衣の滝への遊歩道沿いには苔むした巨木や緑豊かな森が広がり、川のせせらぎに滝の水音、鳥のさえずりとともに森林浴も楽しめます。無事復活を遂げた天人峡の「羽衣の滝」、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
住所:北海道上川郡東川町天人峡温泉
電話:0186-82-3761(ひがしかわ観光協会直通)
アクセス:公共交通機関はないため、車あるいは宿泊施設の無料送迎バス等を利用
マイカー利用の場合:
・旭川空港から約34km、所要約40分
・JR旭川駅から約41km、所要約1時間
・美瑛から道道213号経由約33km、所要約40分
2019年10月現在の情報です。最新の情報は関連メモの公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/10更新)
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