初心者にお勧め!山梨県側・吉田ルートで夏の富士登山!

初心者にお勧め!山梨県側・吉田ルートで夏の富士登山!

更新日:2015/05/25 18:53

日本最高峰・富士山への登山道として、最も多くの登山者が利用する山梨県側・吉田ルート。
登山道上には山小屋が多く、2箇所に救護所があることから初心者にお勧めです!
富士山から見る景色は、感動の一言!日本の頂を目指して富士登山をしてみませんか?

今回は、富士スバルライン5合目から富士山頂を目指す「吉田ルート」を紹介します。

初心者の富士登山にお勧めな「吉田ルート」!

初心者の富士登山にお勧めな「吉田ルート」!
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吉田ルート(富士スバルライン)5合目の標高は2,305m。
山頂までの標高差は約1,400m、所要時間は往路:約6時間(7.5km)、復路:約3時間(7.6km)です。

他の登山道と比較し、山小屋数が最も多く、7合目と8合目の2箇所に救護所があるので初心者の富士登山にお勧めです!
比較的安心して登れるということから最も登山者の多いルートです。

もし富士登山に不安があれば、専門登山ガイドが引率する登山ツアーを利用されてはいかがでしょうか?

■救護所:7月中旬〜8月下旬(例年)

吉田ルートの山場はここだ!

吉田ルートの山場はここだ!
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夏の富士登山は、天候が安定していれば、決して難しい山ではありません。
とはいいつつも、そこはやはり日本最高峰の山岳ですので、もちろん険しさもあります。

まず最初の山場は、7〜本8合目まで続く急な岩場(写真)。
手足を使って登る箇所もありますので、滑り難く手を保護するグローブや軍手はお忘れなく!

また、静岡県側の須走ルートと合流する本8合から先は「胸突八丁」といわれ、急傾斜に加えて空気の薄さを感じる場所。
休憩時は深呼吸、歩くペースはゆっくりと、特に息を強く吐くことを意識すると効果的です。

登山道上には歴史的にも貴重な霊場があります。
八大竜王を祀る亀の形をした「亀岩」(写真:岩場上部やや左)や、八合目の「元祖室」脇には烏帽子岩(えぼしいわ)神社が鎮座しています。これは、江戸時代に冨士講の食行身録(じきぎょうみろく)が救世を祈願して断食入定した場所で、それ以後、吉田ルート(北口)が冨士講の登山本道と定められたといいます。

なお、元祖室では「干支」の焼印が有名!金剛杖をお持ちなら、記念にいかがですか?(有料)

須走・吉田ルート山頂に鎮座する久須志神社(くすしじんじゃ)

須走・吉田ルート山頂に鎮座する久須志神社(くすしじんじゃ)
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今や説明する必要はないかもしれませんが、富士山8合目以上は山梨県でも静岡県でもなく、富士山本宮浅間大社奥宮の境内地です。

須走・吉田ルートの山頂には、久須志神社が鎮座しています。
富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)奥宮の末社で、ご祭神は大名牟遅命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなびこなのみこと)です。
ここでしか入手できないお守りやお札もあり、僅か2ヶ月、しかも富士登山したものしか購入できませんので激レアです!

■久須志神社:7月上旬〜8月末(例年)

感動的な御来光!吉田ルートのビューポイント

感動的な御来光!吉田ルートのビューポイント
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富士登山のクライマックスともいうべき感動的な「御来光」。
そのあまりの神々しさに、きっと胸が熱くなるでしょう!
吉田ルートは5合目以上であれば、ほぼどこからでも御来光を見ることができます。

山頂では、久須志神社前から成就岳にかけてがベストスポット! 遮るものがなく正面に御来光が見えますので、大変多くの登山者で賑わう場所です。
あるいは、体力と時間に余裕があれば剣ヶ峰へ!日本最高所(3,776m)から富士山頂の稜線越しに昇るご来光は感慨深いものがあります!

夜から日の出にかけては、特に冷え込みも厳しいですので防寒対策はお忘れなく!

■須走・吉田ルート山頂から剣ヶ峰:約50分(目安)

下りが辛い!九十九折の下山道

下りが辛い!九十九折の下山道
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登ったら終わりではなく、自分の足で下りなければならないのが登山。
富士登山で最も辛いと感じるのが下山です!
砂礫の急な九十九折の下山道が延々と続くので、下山の体力は必ず残して、眼下に広がる絶景を十分に楽しんで下さい!

ちなみに、吉田ルートでは登山道と下山道が分かれています。
下山道は、山頂から本8合目までは静岡県側の須走ルートと同じですが、本8合目に分岐点があるのでご注意を!

なお、下山ルート上には山小屋も売店もありません。
飲み物の残量が少ない場合は、下山を始める前に購入することをお忘れなく!

■吉田ルートを示す標識の色は「黄色」
■5〜6合目は登下山ともに同一ルート

最後に

富士山は独立峰ゆえに、時に厳しい気象条件となります。
事前に天気予報の確認や天候急変に備え、レインウェアや防寒対策等の装備も必要です。
また、滑落や落石を起こさないよう、ルート上は山側を歩くように心掛けましょう!(落石が多いのでそれに対する注意も必要です)

その他、歴史的に貴重な場所や様々なエピソードもあります。
事前に富士山の歴史や文化に触れることで、新たな発見や見え方も変わるかもしれません。
是非とも感動的な風景に出会い、楽しい富士登山を!

■開山期間:7月1日〜9月中旬
■マイカー規制:7月中旬〜8月末

掲載内容は執筆時点のものです。

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